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この漫画家がすごい!大西巷一の漫画を大人買いした [名作紹介]

ウェブコミックスの広告、よくエロ漫画の一コマとか気になってクリックしてしまうのだが、お目当てのページに辿り着けなかったり、興味惹かれるところまで読ませてくれなかったりで購入に至ったことは無いような気がする。せめて第一話ぐらいは全て読ませて欲しいよな。あのへんの判断は杓子定規的で思考停止してるのでは無いか。
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で、そんな広告の魔女裁判漫画が気になって冒頭を読んでみた。広告部分では、今まさにゲスな男達による、美少女への陵辱の始まりを予感させていた。自分ほど年取ってしまうと、並大抵のエロ漫画では興奮しない。サンプルページをパラパラ読んで終わりだろうなと思っていた。エロに関しては予想通りだったが、漫画として、これはよく出来ているのではないかと思わせる内容だったので、購入してしまった。中古ではプレミアが付いていたので、amazonのキンドル版を。

[まとめ買い] ダンス・マカブル

[まとめ買い] ダンス・マカブル

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版


「ダンス・マカブル」は要するに中世拷問歴史漫画である。ジャンヌ・ダルクやジル・ドレ、イエス・キリストなどがした、された拷問について描いてある。当たり前だが、凄まじく残酷でグロい。しかしドラマとしてもしっかり描かれてある。こういう漫画こそ、この漫画はスゴイみたいな企画で大賞取らせて宣伝した方が業界のためになると思うのだが。。。
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(Gヒコロウ「みんなはどう?」より)

Gヒコロウの拷問展レポ漫画や、ジョジョのスティール・ボール・ランの処刑人の話を気に入った人はとりあえず読んだ方がいいかもしれない。あと、歴史を漫画で学びたい人は確実にオススメ。同じ作者の「乙女戦争」もそうだが、まだ漫画イメージが確立してない世界なので。

涙の乙女 大西巷一短編集 (アクションコミックス)

涙の乙女 大西巷一短編集 (アクションコミックス)

  • 作者: 大西 巷一
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2015/05/09
  • メディア: コミック



乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))

乙女戦争 ディーヴチー・ヴァールカ(1) (アクションコミックス(月刊アクション))

  • 作者: 大西 巷一
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 2014/01/10
  • メディア: コミック


グロいのは苦手だが、ダンス・マカブルは良質な印象を残した。なので、同じ作者の漫画をギャグ漫画を除いてほぼ全部購入してみた。「涙の乙女」は女性版「栄光なき天才たち」という感じ。前述の「乙女戦争」は現在連載中で5巻まで。長篠の戦いinヨーロッパと説明すると分かりやすいだろうか。マカブルよりは気持ちグロさ抑えめで、エンターテイメントしてる。美少女ヒロインの強姦シーンはストーリーの必然だと思うのだが、放尿シーンなどわざわざ描いてるあたり、大西氏は少し変わった性癖があるのかもしれない。一般向け漫画にはならないかもしれないが、こういう癖は作家の大事な核なので、なくさない方がいいのかも。

女媧 ~JOKER~ 1

女媧 ~JOKER~ 1

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版


「女媧 JOKER」は全4巻。連載デビュー作でアフタヌーンコミックスだ。これだけ中古で購入した。三国志版「最終兵器彼女(読んだことないけど)」という内容。放浪時代の諸葛亮孔明が、人間兵器の少女を救ったところが話の導入部。史実で孔明が引きこもる理由づけにされている。そこに好色そうな劉備が絡んできて。。。と、いうところまで全話無料公開されてるサイトで読んで、こりゃあ面白そうだと購入に至ったのだが、ここからスタンドバトルというべきか、遊戯王というべきか、変な内容になっていて、ありゃりゃりゃという感じである。さらに孔明は死に、最終兵器彼女が孔明にすり替わるという、バガボンド以前からありふれた展開なのもゲンナリ。

曹操孟徳正伝 1<曹操孟徳正伝> (コミックフラッパー)

曹操孟徳正伝 1<曹操孟徳正伝> (コミックフラッパー)

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/06/23
  • メディア: Kindle版


「曹操孟徳正伝」も三国志もの。キンドルで購入。
著作権の切れた文学を漫画化する出版社があったが、あれに似た雰囲気がある。この人の作風からすると、かなり激しい曹操になりそうなものだと思うが、なんか真面目で弱々しい。曹操が皇帝にならなかったのは親子だったから、というフィクションが核になっていて、守りたいものから命を狙われるという構図は一読の価値があるかもしれない。

年代順に整理してみると、ダンス・マカブルで変態的な作家性に開眼して一皮むけた問いう印象を持った。だから少女が放尿するシーンも必要だから描いているのだろう。ダンス・マカブルが読みびとを強烈に選ぶがオススメ。乙女戦争はややマイルドに(それでも一般の感覚からしたらかなりグロいと思うが)エンターティメントを目指した作風に思える。

思いついたままに書きなぐって、天才作家に対してなんか偉そうだが失礼を。

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