大炎上！ジャイアンツが日本野球機構を脱退!?「実録たかされ」３巻

「実録たかされ」３巻は、いよいよ「空白の一日」後の大炎上が始まる。

（「こっちだってそこまでやるんだ。読売がどこまで腹すわってんのかってね。もし江川が個人的に宙に舞うような事になったらまずいでしょう。船田先生は身元引き受け人なんだから江川の。」「どういう約束だったんですか。」「連盟を脱退しますと。ドラフトにふり回されない新しいリーグを作る為に脱退するとね。」「その約束を取って契約まで行ったんだ。」）

なんと巨人が江川獲得の為にプロ野球を脱退し、新リーグを作る構想があった！実際に西武などに協力を持ちかけているが、断られたそう。自分は野球について詳しくない。今がどうか知らないが、「巨人なくては興行が成り立たない」と当時この漫画では分析されている。結局のところ、それが現実的な落とし所となるのだが、巨人側が思い描いた無双には程遠かった。他球団からは賛同が得られず、マスコミからも糾弾される。

（「息子さんをもう一年アメリカにやってもらうわけにはいきませんか。」「なんだって…、ふざけるな長谷川ァ、よりによって何て事を言いだすかあッ!!」）

当時の巨人軍代表、長谷川氏はついに梯子を外そうとする。「天下の読売ともあろう者がなんという底の浅さだ。」とは江川父のコメント。ちなみにこの漫画化に当たって、長谷川代表（当時）は取材を断っている。

（「ほんとだ…。冗談じゃなくて…何も思い出せない。断片的に少しずつあるけど…。」「それってさあ…人間の深層心理で限界を越えた嫌な記憶は消しちまうって奴かあ…。」「わからん！とにかくあの頃は新聞テレビラジオいっさい見てないんだ。ただ…真っ暗だ…。家の中が真っ暗なんだよ…。）

あの騒動の最中、何をして過ごしていたのか本宮が江川にたずねるが、ほとんど記憶にないとのこと。嫌な記憶は消しちまうってアレか！？と驚く本宮は、今なら読めるだろうと当時の新聞や週刊誌をの一部を勧めてみる。それを読んだ江川は吐いたという。

（「世の中ってのはよォ、自分たちに理解できねえって言うか普通じゃねぇ事に目くじら立てやがるから。うちの子供もエロ漫画家の子供って小学校時代、相当なイジメを喰ってたらしいんだ…。大人になってから言いだしてな。当時知ってたら学校に殴り込みに行ってるよ。しかしまあそれも生存競争だぜ。自分で処理してちゃんと大人になってくれたよ。」）

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