天下分け目の戦さ場に炸裂するノリツッコミ!原哲男の「影武者徳川家康」 [歴史漫画]
「おのれ金吾め!人面獣心なり。三年の間に祟りをなさん!」
真田丸でカットされた関ヶ原の戦い。大谷刑部の見せ場である、小早川秀秋へのメンチ切りを漫画で読むなら「影武者徳川家康」がオススメだ。「花の慶次」のヒットの後に原哲男が2度挑戦し、2度打ち切られたという怪作だ。まあイケメン徳川家康からも分かるように、少年漫画では無理があるテーマだったと思う。でもなかなか面白いのだ。リアルタイムで読んでいて、この一コマがすごいインパクトがあった大谷吉継。ハンセン病ゆえに布で顔を隠していたイメージが一般的だが、後世の創作の可能性もあるようだ。
石田三成になって関ヶ原の戦いの勝利を目指すゲーム「采配のゆくえ」では、大谷は孔明タイプの美形になっていた。逆転裁判のパクリのようなゲームだったが、これもなかなか面白かった。ちなみに上のイラストのセリフの元ネタは、前回紹介したみなもと太郎の「風雲児たち」と思われる。
小早川秀秋と、家老の平岡頼勝との漫才も面白い。北斗の拳といい、原哲男の真骨頂はここにある。ちなみにこの平岡さん、秀秋亡き後は家康に登用されて、まあいい人生だったようだ。
影武者 徳川家康 全6巻完結 [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: 原 哲夫
- 出版社/メーカー: 集英社
- メディア: コミック
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