SSブログ

腐女子の系譜、アニパロコミックスは発売できなくなりました最終回 [シリーズ]

天空戦記シュラトは星矢、トルーパーのヒットに便乗して作られたアニメである。「2作目はパクリだが、3作目からはジャンルになる」という言葉があるが、この業界はそうしたブラッシッシュアップを繰り返して成長してきたのである。病的なまでにパクリに厳しい人をたまにネットで見るが、若いのであまり数を見てないんだろうなと思う。
アニパロ7a.png
シュラトはまんまと腐女子の心をとらえた。アニパロコミックス36号以降は星矢の抜きつ抜かれつのデットヒートが繰り広げられるが、掲載数そのものはどちらも落ち込んでいく。44号を最後にシュラトの掲載はない。星矢、翼、トルーパーはほぼ毎号、少なくはなったが最終54号まで掲載されていく。44号だけいえば、天下を取ったのは「不思議の海のナディア」である。エヴァンゲリオンの庵野秀明監督の作品だ。
アニパロ7b.png
体感では翼→星矢→トルーパーと来て、次に天下を取ったのは、グランゾートの後番組、サイバーフォーミュラだったと思っていたが、アニパロコミックスにはあまり反応が出ていない。45号以降、最終54号まで一冊で作家三名がネタにしたのはメタルジャックとアルスラーン戦記のそれぞれ一度づつである。

機甲警察メタルジャックはゲーム雑誌でその存在を知るのみで、よく知らないので意外である。ロボコップの影響を受けたのだろうか。レスキューポリスもののアニメ版という印象だ。浪花愛、巣田祐里子などのベテランを虜にしていたようだ。
アニパロ7d.png
アルスラーン戦記は現在荒川弘によってコミカライズ、アニメ化されているが、この当時は角川書店の劇場長編アニメが公開されていた。夕方5時のアニメ再放送を見ていると、角川書店制作の映画CMが繰り返し流され、たくさんの人が洗脳されていたものである。島本和彦は「ワンダービット」の中でそれをネタにしている。
アニパロ7e.png
天と地と」を見に行って呆然としたことは良い思い出でだ。サイレントメビウスの目当てで劇場に足を運び、同時上映だったアルスラーン戦記を見たのだが、後者の方が面白かった。しかし、まさか話の途中で終わるのは度肝を抜かれたが。
アニパロ7c.png


アニパロコミックス最終号近辺では幽遊白書が登場する。
翼は古いが、幽白は最近の作品というイメージだ。過去と現在が繋がった気がする。

調べるほど、当初の目論見どおりの流れにはならなかったが、この辺でこのシリーズを終了する。次回以降は、忘れてはいけないアニパロ作家にスポットを当てて紹介していきたいと思う。



nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。