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戦わなければ生き残れない!劉季漫画の新作、高橋のぼる「劉邦」とウェブ漫画「カンニングスタンツ」 [歴史漫画]

高橋のぼるの「劉邦」を読んだ。
絵柄が苦手で敬遠してしまう作風だが、人気漫画「土竜の唄」で知られる高橋のぼるがどのように劉邦を描くのか気になった。
カンニング4.png
まず蕭何がかなり高飛車な性格になっていて驚いた。
「赤龍王」や「項羽と劉邦」ではいきなり慕われているが、この「劉邦」では蕭何が劉邦を軽蔑している。そして「学校でもらしてしまった生徒」のごとく、蕭何が恥をかいたところ劉邦にフォローされ惹かれ始めるというのが大まかな流れ。蕭何をかばったために劉邦は処刑されそうになるが、奇跡が起きて助かる。漫画としては面白いのかもしれないが、その面白さの部分が歴史となんの関係もないのが残念だった。

劉邦が出てくるネット漫画に「カンニングスタンツ」というのがある。
カンニング1.png
あまりネット漫画は読まないのだが、これは時々読んでいた。
いろんな意味で出鱈目なのだが、その史観には惹かれるものが多い。
カンニング2.png
高橋のぼるの「劉邦」におけるウソは一般漫画的なウソだが、「カンニングスタンツ」のウソは歴史漫画的なウソである。自分は圧倒的に後者を支持したい。
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この記事を書くために久しぶりにチェックしてみたら終わっていた。。。
モチベーションがなくなったのかなあ。
この人、ストーリー漫画に向かないと思うんだよなあ。
エモーショナルに見せようとするのを止めてたら、もっと展開早くなって、あれやこれやの新解釈が読めたのに残念。

 
本宮ひろ志「赤龍王」、横山光輝「項羽と劉邦」、どちらも傑作だが四半世紀前の作品である。そろそろ新鮮な解釈によるプロの歴史漫画が読みたい。

 

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