SSブログ

コンビニでバイト経験のある亡国のお姫様、松本麗華の「止まった時計」を読む [時事ネタ]

三女アーチャリーの「止まった時計」を読んだ。
面白かった、といえば面白かったが、どうかしてる、とも思う。

ありえなさ過ぎてなんか誤読してるのかもしれないが、
いまだに父親のことを立派な宗教家とリスペクトしていて、しかも無実と信じているらしい。そりゃTwitterで絡まれるわ。要するに麻原彰晃の「よきにはからえ」という曖昧な指示を幹部が誤解して、数々の悪さを起こしてきたという風に、麗華は理解しているらしい。百歩譲っても、同調圧力で北九州の一家を消して無実を訴えてるサイコパスみたいなもんなんじゃないかと思う(麻原彰晃がね)。肉親だけは無実を信じてもいい権利、ってのはあると思うけども、見過ごされる範囲でやるべきで、出版してまでやることじゃないと思う。

教団における不殺生は徹底していたという認識も、そういう考えの根拠になっている。徹底できてなかったから、弟子に子供産ませたり、(アーチャリーの言う)組織の伝達が不十分だったり、今だに残党がいがみ合ったりしてるんじゃないですかね。千歩譲って麻原彰晃が立派な人だったとしても、ずっと立派であり続けるというのは幻想だ。本当に立派だったかどうかわかるのは死んだあとだ。だから叙勲されるのは老人ばかりなのだ。

身内の起こした事件で地獄の苦しみを味わったのは理解した。だが、身内でもなんでもない人たちが地獄の苦しみを今も味わっていると思うと、どうにも同情できない。それもアーチャリーは理解しているようだが。。。

彼女がどう思おうが、この事件がひっくり返ることはない。麻原彰晃が直接指示出したかどうかなんてのは証言が信じられないのだとしたらタイムマシンにお願いでもしない限りわからない。だからどうこう考えても無駄といえば無駄。甘い見通しと主義主張で国に反乱を起こして、全力で叩き潰された亡国のお姫様がどんな人生を歩んできたのかは興味があった。人を惹きつける部分はあるが、能力は平凡で世間知らずのお嬢様。もうちょっとカッコイイ部分があるのをちょっと期待していたかもしれない。残念。

「止まった時計」のコンビニでバイト経験があるという記述はぶっ飛んだ。身バレして辞めさせられたらしい。一回接客を観察してみたい。多分普通だとは思うけども。ちなみに巻末の事件年表に小林よしのりを訴えたり暗殺未遂したりという記述は見当たりませんでした。

 

止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記

止まった時計 麻原彰晃の三女・アーチャリーの手記

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/03/19
  • メディア: Kindle版



nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。