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隔週刊雑誌が隔月刊に!ゴーマニズム宣言の掲載誌「SAPIO」の苦しい現状 [時事ネタ]

小林よしのりの新刊、「ゴーマニズム宣言SPECIAL 新・堕落論」と「よしりん辻説法」を購入。

帯がどちらもよくわからない。
「堕落論」の方は「ネトウヨさんありがとう。今こそネトウヨに謝ろう」と書かれているが、中を読んでみても特に謝ってる感はなく、相変わらずの使われ方をしている。

「よしりん辻説法」の方は「すまん!ワシ今まで難しいこと書きすぎちゃってたわ」となっている。どちらもある意味「変節」を表している。なんとなく転換期なのだろうというのが伝わってくる。
SAPIO1.png

 
というのもゴーマニズムの掲載誌であるSAPIOが隔月刊化なのだ。月に二回出ていた雑誌が、今やふた月に一冊しか出ないというこっちゃ。dマガジン対象雑誌になった時点で苦しい台所事情が伝わってきていた。いよいよやばいのかもしれない。

SAPIOの存在はゴーマニズムが移籍するまで知らなかったが、買ってみて「誰が買ってたんだ?」という疑問満載の政治雑誌だった。まだ貧しい学生の頃だったので買った雑誌は隅から隅まで読んでいたものだが、SAPIOはほぼゴーマニズムしか読んでなかった。娯楽で読むのではなく、勉強だと思って読まないといけないものなのかもしれないけど。

約10年前に描かれたゴーマニズム宣言NEOを読むと、「ゴー宣がないと潰れてしまう」と編集者が言うシーンがある。
SAPIO2.png
編集者の社交辞令かもしれないが、自分にとってゴーマニズムがなければ手に取ることのない雑誌である。リアリティはある。ゴーマニズムブランドが消滅することはないにせよ、今後SAPIOが足枷になってくるのではないかと心配してしまうがどうだろう。20年前、漫画にSAPIO編集長が登場した時は異様に頼り甲斐がありそうだったが、10年前の時点ですでに編集部には小林氏より年下しかいなくなってしまったそうである。
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そんなこんなで「よしりん辻説法」が今後、小林氏の発信のメインになるのかもしれない。また2巻ぐらいで終わる可能性もあるけど。

ところでゴーマニズム宣言最大の欠点は、本が時系列順にナンバリングされていないことである。「ゴーマニズム宣言」と「ゴーマニズム宣言SPECIAL」があり、掲載雑誌を移籍して「新ゴーマニズム宣言」と「新ゴーマニズム宣言SPECIAL」になった。「新ゴーマニズム宣言」のナンバリングは15で打ち止め。「ゴーマニズム宣言NEO」「ゴー宣暫(ごーせんしばらく)」と改題するもすぐに飽きてしまい、新刊は無印の「ゴーマニズム宣言SPECIAL」表記で出している。。。んだと思うがよくわからない。あと「本家ゴーマニズム宣言」もある。繰り返しになるけども、時系列順に並べられないのがストレスだ。

まあ作者本人は気にしないのかもしれない。
お〜らかじゃけんの。時事漫画はネタが古くなるので単行本の扱いが悪い。巻数が多くなると場所を取るので本屋も新刊しか置かなくなるし(ハードカバー化は失敗じゃないかなあ)。

次回は小林氏の新刊2冊の感想を書こうと思う。

 

SAPIO(サピオ) 2018年 04 月号 [雑誌]

SAPIO(サピオ) 2018年 04 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2018/03/02
  • メディア: 雑誌



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