1/20オープン、桐谷美玲の旦那を広告塔にしたティラミス店への疑惑で思い出す、高井研一郎「あんたの代理人」 [時事ネタ]
ティラミス屋さんがもめているというのをネットニュースで見た。
1月20日にオープンしたばかりのティラミス屋さん。
桐谷美玲の旦那を広告塔に派手に宣伝。
フランチャイズを募集して、多店舗展開を計画している。
ところがこのティラミス屋さん、シンガポールの有名店と色々酷似しており、本家も日本での展開に支障をきたしているとツイートしている。
思い出すのは高井研一郎「あんたの代理人」だ。
全6巻の弁護士漫画で、劇団員の傍、大手事務所で居候弁護士(イソ弁)をしている真野論平が主人公。法律は使うけども、それだけでは割り切れない複雑な人間の心情まで汲み取って、人情で解決するのが特徴の漫画だ。
高井研一郎といえば「総務部総務課山口六平太」全81巻が代表作だが、途中までしか読んでないので亡くなっていたとは知らなかった。「あんたの代理人」それに比べると随分コンパクトだが、ちょっと短すぎて食い足りなく思えてしまう傑作だ。(ちなみに山口六平太の代名詞とも言える、火付タバコを口にしまう技はジョジョより先である)
2巻の8話「社長対決」が問題のエピソード。
18年前に「MT」と社名変更して豆腐を製造していた中小企業の社長が依頼者。
ところがハムを製造している大手の有名企業が「MT」と社名変更したことからトラブルに。
抗議はしたのだが、企業規模や取扱商品の違い、社名変更にかかった莫大な費用、そして何より元祖MTが商標登録されていなかったことからスルーされてしまう。
最初に相談した弁護士事務所には裁判で勝ち目がないと断られてしまうが、「訴訟経済を無視して意地になる弁護士が一人!」と真野論平を紹介される。
論平は「周知商標といって未登録の商標でも…需要者のあいだに定着していれば、後から出願される商標は、登録できなくなるんです。」と解説。
大企業のMTの担当者はその辺が無知で、しかも商標出願広告中であることから論平は勝ち目を見出す。ちなみに論平のボスである弁護士事務所所長はそれでも勝ち目の薄い大裁判になるだろうからやるべきではないと論平を諭す。
ところが運よく事態はあっさり好転する。
未登録商標が定着していることを証明する証拠書類三百通を相手方に送りつけたところ、上役の部長が担当者を連れて謝罪にやってくる。その上で、今更の商標変更が会社に大ダメージを与えることから、元祖MTに商標変更をしてもらえないかお願いされてしまう。
論平はイケイケだが、元祖の社長は気が済んだのか、商標の取り下げを考える。
だがしかし何かが心に引っかかっているのだった。
論平はそれを引き出し、無理やり相手の社長との面談を実現させてしまう。
「こっちの方が面白そうだ」と相手社長も予定をキャンセル。
両社長は意気投合し、さらなる商売の話も進んでめでたしめでたし、というわけだ。
30年以上前の漫画なので今の法令と違う面もあるのかもしれない。
ちなみに監修は山崎司平(第二東京弁護士会)となっている。
全く同じではないけれど今回のティラミスの件がどうなるのか。
昔はざらにあったんだろうけども、SNSの発達した今こういうことをやるかなあと驚いている。
味ならともかく、イメージキャラクターまで似させなければ賭けた金が回収できないと金主が考えているその心理が興味深い。
なりゆき注目したい。
1月20日にオープンしたばかりのティラミス屋さん。
桐谷美玲の旦那を広告塔に派手に宣伝。
フランチャイズを募集して、多店舗展開を計画している。
ティラミス専門店『ヒーローズ』のCMが本日解禁。
— 佐川秀人 (@hideto_sagawa) 2019年1月17日
広告全体を企画する大役を担っており・・・日々ティラミスのことだけ考えてます。
今週の日曜日、1/20に表参道店OPEN。
青山学院のキャンパス前です、是非一度お立ち寄りください。 pic.twitter.com/VB6LM4ysfW
ところがこのティラミス屋さん、シンガポールの有名店と色々酷似しており、本家も日本での展開に支障をきたしているとツイートしている。
2012年にシンガポールでつくったオリジナルのブランドロゴがコピーされ只今日本で使用できなくなってしまいました。私達の大好きな日本でこのような事がおき大変残念に思っています。でもアントニオは負けません!オリジナルの味を引き続きお届けする為に頑張ります(*•̀ㅂ•́)وわ pic.twitter.com/E9Yaps7s4w
— ティラミススター (@tiramisustar) 2018年12月27日
思い出すのは高井研一郎「あんたの代理人」だ。
全6巻の弁護士漫画で、劇団員の傍、大手事務所で居候弁護士(イソ弁)をしている真野論平が主人公。法律は使うけども、それだけでは割り切れない複雑な人間の心情まで汲み取って、人情で解決するのが特徴の漫画だ。
高井研一郎といえば「総務部総務課山口六平太」全81巻が代表作だが、途中までしか読んでないので亡くなっていたとは知らなかった。「あんたの代理人」それに比べると随分コンパクトだが、ちょっと短すぎて食い足りなく思えてしまう傑作だ。(ちなみに山口六平太の代名詞とも言える、火付タバコを口にしまう技はジョジョより先である)
2巻の8話「社長対決」が問題のエピソード。
18年前に「MT」と社名変更して豆腐を製造していた中小企業の社長が依頼者。
ところがハムを製造している大手の有名企業が「MT」と社名変更したことからトラブルに。
抗議はしたのだが、企業規模や取扱商品の違い、社名変更にかかった莫大な費用、そして何より元祖MTが商標登録されていなかったことからスルーされてしまう。
最初に相談した弁護士事務所には裁判で勝ち目がないと断られてしまうが、「訴訟経済を無視して意地になる弁護士が一人!」と真野論平を紹介される。
論平は「周知商標といって未登録の商標でも…需要者のあいだに定着していれば、後から出願される商標は、登録できなくなるんです。」と解説。
大企業のMTの担当者はその辺が無知で、しかも商標出願広告中であることから論平は勝ち目を見出す。ちなみに論平のボスである弁護士事務所所長はそれでも勝ち目の薄い大裁判になるだろうからやるべきではないと論平を諭す。
ところが運よく事態はあっさり好転する。
未登録商標が定着していることを証明する証拠書類三百通を相手方に送りつけたところ、上役の部長が担当者を連れて謝罪にやってくる。その上で、今更の商標変更が会社に大ダメージを与えることから、元祖MTに商標変更をしてもらえないかお願いされてしまう。
論平はイケイケだが、元祖の社長は気が済んだのか、商標の取り下げを考える。
だがしかし何かが心に引っかかっているのだった。
論平はそれを引き出し、無理やり相手の社長との面談を実現させてしまう。
「こっちの方が面白そうだ」と相手社長も予定をキャンセル。
両社長は意気投合し、さらなる商売の話も進んでめでたしめでたし、というわけだ。
30年以上前の漫画なので今の法令と違う面もあるのかもしれない。
ちなみに監修は山崎司平(第二東京弁護士会)となっている。
全く同じではないけれど今回のティラミスの件がどうなるのか。
昔はざらにあったんだろうけども、SNSの発達した今こういうことをやるかなあと驚いている。
味ならともかく、イメージキャラクターまで似させなければ賭けた金が回収できないと金主が考えているその心理が興味深い。
なりゆき注目したい。
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