よろしかったでしょうか撲滅委員会を撲滅する!ファミレス経営者が従業員室に掲示すべき北道正幸の「プ〜ねこ」4巻 [心に残る1コマ]
むかし、mixiのコミュニティで「よろしかったでしょうか撲滅委員会」ってのがありましてね。なんかいけ好かねえなあと思っていたんですよ。いわゆるファミレス語(コンビニ語?)ってのを正そうって趣旨なんですけど。
しかし人間ってのは自分にふさわしい場所で、自分にふさわしい扱いを受けるのがリアリティ。高級レストランならいざ知らず、ふぁみりぃ〜★れすとらんでファミレス語が出てくるのは風情ってもんでしょう、とも思う。
あと、直さなきゃいけないってのも分かるんだけど、長いこと根絶できないのも何か「必然」があるからこそみんな使い続けてしまうのでは、って思うんですよね。
井上純一の「月(ゆえ)とにほんご」を電子化して読みました。
あの「全然良い」という、よく間違った日本語として取り上げられていたヤツが、明治の文豪が使ってたりして全然良かった(という説がある)と知って衝撃を受けた。他にもこういう話はいろいろあるらしい。
だいたい、誰がその正しさを証明するのさ?という話でもある。学者が言えば、明治の文豪が言えば、国語の先生が言えば正しいのかよと。
あと、「なります」というファミレス語も気になっていた。
「ドリンクバーはあちらになります」「こちらお返しになります」「ビーフシチューになります」
「なり」というのは変化するという意味。これも一向に撲滅されない。
少年少女日本の歴史で、「成金(なりきん)」という言葉は将棋からきていることを学んだ。
今はヒカキンというらしい。
2011年発刊、北道正幸の「プ〜ねこ」4巻に「なります」をネタにした話がある。
「自分自身の胃袋を満たすために作った料理など、ただの自炊にほかなりません。」
「ましてや食べられるあてのない料理など、作りたての残飯に等しい」
「料理は注文するお客様がいて、はじめて料理として形を成し、お客様ご自身が口に運び味わうことで真の完成をみるのです」
「(コホン)おまたせいたしましたお客様」
「(あなたが食べることで)ご注文のカツ丼になります」
「接客言葉狩り対策がここまで…」
この「なります」について思ったことがある。
「です」と言い切ればいいのに、人はなぜ「なります」を丁寧なニュアンスとして使ってしまうのか。
「お殿様の、おな〜りぃ〜」という、時代劇のアレから来ているのではないだろうか。
正しくは「御成」(おなり)。
高貴な人が外出、または到着することを示すんだそうだ。
だから、先ほどのファミレス語も、「ドリンクバーはあちらに御成ります」「こちらお返しに御成ります」「ビーフシチュー御成ります」ということになり、皇室御用達なものがやってくる感が伝わってくると思うのだがいかがだろうか。
しかし人間ってのは自分にふさわしい場所で、自分にふさわしい扱いを受けるのがリアリティ。高級レストランならいざ知らず、ふぁみりぃ〜★れすとらんでファミレス語が出てくるのは風情ってもんでしょう、とも思う。
あと、直さなきゃいけないってのも分かるんだけど、長いこと根絶できないのも何か「必然」があるからこそみんな使い続けてしまうのでは、って思うんですよね。
井上純一の「月(ゆえ)とにほんご」を電子化して読みました。
あの「全然良い」という、よく間違った日本語として取り上げられていたヤツが、明治の文豪が使ってたりして全然良かった(という説がある)と知って衝撃を受けた。他にもこういう話はいろいろあるらしい。
だいたい、誰がその正しさを証明するのさ?という話でもある。学者が言えば、明治の文豪が言えば、国語の先生が言えば正しいのかよと。
あと、「なります」というファミレス語も気になっていた。
「ドリンクバーはあちらになります」「こちらお返しになります」「ビーフシチューになります」
「なり」というのは変化するという意味。これも一向に撲滅されない。
少年少女日本の歴史で、「成金(なりきん)」という言葉は将棋からきていることを学んだ。
今はヒカキンというらしい。
2011年発刊、北道正幸の「プ〜ねこ」4巻に「なります」をネタにした話がある。
「自分自身の胃袋を満たすために作った料理など、ただの自炊にほかなりません。」
「ましてや食べられるあてのない料理など、作りたての残飯に等しい」
「料理は注文するお客様がいて、はじめて料理として形を成し、お客様ご自身が口に運び味わうことで真の完成をみるのです」
「(コホン)おまたせいたしましたお客様」
「(あなたが食べることで)ご注文のカツ丼になります」
「接客言葉狩り対策がここまで…」
この「なります」について思ったことがある。
「です」と言い切ればいいのに、人はなぜ「なります」を丁寧なニュアンスとして使ってしまうのか。
「お殿様の、おな〜りぃ〜」という、時代劇のアレから来ているのではないだろうか。
正しくは「御成」(おなり)。
高貴な人が外出、または到着することを示すんだそうだ。
だから、先ほどのファミレス語も、「ドリンクバーはあちらに御成ります」「こちらお返しに御成ります」「ビーフシチュー御成ります」ということになり、皇室御用達なものがやってくる感が伝わってくると思うのだがいかがだろうか。
コメント 0