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七馬伝、本当の大団円?鴨川つばめの「マカロニほうれん荘」は七馬リスペクトを込めた漫画だった [あの人は今]

謎のマンガ家・酒井七馬伝」、最後の章が「大団円」だった。

【大団円】
小説・芝居・事件が、めでたくおさまる最後の局面。

何か大団円になる要素があるのだろうかと興味を引かれたが、戒名が「らしい」のが大団円というオチだった。あまりピンとこない。

手塚が生涯許さなかったという七馬の代表作でもある「新寶島」の復刻は、「七馬伝」の二年後に許されたらしい。さらに二年後、「七馬伝」の増補改訂版が刊行されているが、復刻のエピソードも追加されていることだろう。なんかプレミアがついて5000円ぐらいになっているので読めませんが。

 
ツイッターで酒井七馬を検索したら、「マカロニほうれん荘」で有名な鴨川つばめが酒井七馬の弟子を名乗っている記事が出てきた。

中学生の頃、七馬の「漫画家入門」に感動し、弟子入りしようとしたが「バラックに住んでコーラしか飲めず死んだ」説を聞いて、業界のあり方に憤りを覚えた。七馬の敵討ちが原動力になり、体を壊すまで描き続けたという。


療養中は七馬のことも忘れていたが、画業再開後も七馬への尊敬を表すことは大きなテーマになっているようだ。鴨川つばめは読んだことがないので、いつ頃の記事なのかよくわからない。80年代だろうか。なんかやたら過剰すぎる気もするが一世を風靡した漫画家にそこまで慕われるとは、酒井七馬も漫画家冥利に尽きるというものだろう。これもまた増補改訂版に加わっていたりするのだろうか。

ちなみに「七馬伝」には大山和栄と内弟子的な関係にあったと書かれている。こちらも読んだことないけども、画像検索するとかなり売れっ子感がある。しかし大山がマンガ家として目覚め志すのは七馬と交流したもっと後の話で、インタビューを受けるまでかなり無自覚なところがあったらしく、作風に与えた影響は皆無に等しかったことに対し後悔の念を述べている。ちなみに大山は「七馬伝」の三年後、2010年に乳がんで亡くなっているそうだ。「新寶島」の復刻は見届けられただろう。

ちなみに大山はキッパリと七馬困窮説を否定している。
ただやはり、七馬が三度の飯よりコーラが好きだったのは間違いないようだ。

 

「新寶島」の光と影―謎のマンガ家・酒井七馬伝

「新寶島」の光と影―謎のマンガ家・酒井七馬伝

  • 作者: 中野 晴行
  • 出版社/メーカー: 小学館クリエイティブ
  • 発売日: 2011/10/01
  • メディア: 単行本



謎のマンガ家・酒井七馬伝―「新宝島」伝説の光と影

謎のマンガ家・酒井七馬伝―「新宝島」伝説の光と影

  • 作者: 中野 晴行
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2007/02
  • メディア: 単行本



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