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ジャンププロデュースが無かったら、鳥山明はどんな作家になっていたのか? [心に残る1コマ]

ネットで鳥山明の結婚式の写真を拾った。
ドクタースランプの頃の貴重な写真だ。
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記事では鳥山明が当時5億円稼いだことに触れ、
>さしあたって今年はアラレちゃんブームで食いつなげるが、いつまでもアラレちゃんを頼りにはできないだろう

などと分析していて、鳥山明人気を一過性のものと見ているように感じる。まあ当時十二分に社会現象を巻き起こしていたドクタースランプを超えるヒット作など、想像もつかないのは無理もない。オバQの後にドラえもんぐらいしか前例がないのでは。。。

 
ところで鳥山明といえば、本来マイナー思考の作家という分析もされている。そこは初代担当編集者だった鳥嶋和彦のプロデュース力が巧みだったというものだ。
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鳥山明が本来描きたいものを書いたら、どんな位置付けの作家になっていたんだろうと考えるのは、ちょっと面白くないだろうか。

先日、鳥山明の画集に書き下ろされた「WOLF」という漫画を久しぶりに読み返したらすごく面白かった。実にオシャレだ。秋田犬だけどWOLFを自称するライダーが、走り出したら誰にも止められないと言いながら、あの手この手で止められてしまう。田舎者がカッコつけるけどキメきれない微笑ましさ。鳥山明が得意とするテーマである。
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「COWA!」はドラゴンボール終了後に初めて描いた週刊連載作品だ。
オバケの子供たちがコワモテのおじさんと旅をするロードムービー的な話である。
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編集長が鳥嶋和彦になったからこそ産まれた作品で、鳥山明の趣味色が非常によく出ているように思える。やっぱりオシャレだ。それでいて、少年漫画のワクワク中二病感もあって、非常に良い配分がなされている作品に思える。
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「COWA!」は非常に好きな作品なのだが、まとめとかであまり語られているのを見たことがない。
まあ鳥山明の話を始めるとドラゴンボールの話題でいっぱいになって、マイナーな短編の話などかき消されてしまうのかもしれない。
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とりとめのない妄想ではあるが、ドラゴンボールなどが無かったら、オシャレなイラストレーター的な作家になって、いまもそういう作品を量産し続けている人になったのかなあとそんなことを思う。そんな作品をもっと読みたい。

 

COWA! (ジャンプコミックスDIGITAL)

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タグ:鳥山明
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