SSブログ

第一回大谷昭宏に読ませたい漫画大賞受賞作!押切蓮介「ピコピコ少年」シリーズ全3巻 [名作紹介]

押切蓮介の「ピコピコ少年」シリーズ3巻を電子化した。

ピコピコ少年は、「ハイスコアガール」でヒットを飛ばす漫画家・押切蓮介のゲーマーだった少年期を振り返った自伝漫画。
ピコ小1.jpeg
女子相手にスマートな振る舞いができず、やがてエロゲーや恋愛シミュレーションゲームへと没頭していくエピソードがある。まあ悲惨である。ちょっとどこか身に覚えがあって、引きずられる後ろめたさも感じる。しかしこれだけ作者は俯瞰して捉えられるようになったのだということは救いかもしれない。内気な少年が一度は通る道なのかもしれない。
ピコ小4.jpeg
そんな漫画なのだが、このところオタク叩きに執念を燃やした大谷昭宏について考えていたので、久しぶりに読み返したら変にツボに入った。大谷昭宏が読んだらどう言う反応を示すのか。そんな動画があったら課金してでも見てみたい。

大谷昭宏は1997年に自身が原作を務める「こちら社会部」の中で、恋愛シミュレーションゲームにハマった男が声優の誘拐をするというエピソードを創作。問題なのはこの漫画は基本的に実在の事件を元にしたシリーズだと言うこと。そのスタンスを無視し、オタクは人間味がないからこんな事件を起こすと嘆いているのである。大谷氏はこののち2003年と2012年も同様の発言をして炎上している。1987年に差別反対の本を出した人なのだが、オタクに対する差別感は半端ない。

 
実際問題、大谷氏がこれを読んだらどう言う反応を示すのか、想像するしかないのだが、

1)そうだったのか。。。
自分の理解不足を実感し、同情する

2)やっぱり!俺の思った通りだ!
悪い方に理解を深め、むしろ炎上するパターン。

「ピコピコ少年」は啓蒙というよりは鎮魂歌の漫画なのであまり大谷氏には伝わらない可能性は高い。いや、全然どんな人なのか知らないけども、炎上した文面から考えて、あまり頭の柔らかい人ではないと思う。北風と太陽だったら北風の方だろう。こんな間違った人生は俺が矯正してやる方が本人たちのためだ!とか言いそう。
ピコ小2.jpg
本人が職場の所在地を公開しているので、単行本送りつけてみようかなと思ったりもする(やらないけど)。みじめだけど、こうとしか生きられなかった少年たちのニュアンス、少しはわかってもらえるだろうか?
ピコ小3.jpeg
フィギュアを作ってる希有馬屋さんの同人誌なんかも読ませてみたい。
中国工場の琴音ちゃんとか。
 


[まとめ買い] ピコピコ少年

[まとめ買い] ピコピコ少年

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版



事件記者という生き方

事件記者という生き方

  • 作者: 大谷 昭宏
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: 単行本


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。