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非モテのアラフォー独身男(ただしイケメン)が伊藤詩織「BlackBox」を読んだ [注目作品]

伊藤詩織の「BlackBox」を読み終えた。
なかなか一言では感想が描けない難しいテーマだった。

デートレイプされた女性の告発本という印象でほとんどの人がこの本を手に取るのだろう。
俺がこの本を手に取ったのは、ゴーマニズム宣言で取り上げたからという理由が大きい。
事件を漫画で描写したところ、小林氏が相手の男から訴えられたのだ。
さらに訴えられたことまで漫画にしたものだから、これはもう読まなくてはいけない。
 

はじめこの事件を知ったのは記者会見のニュース映像。
ずいぶん美人さんだなと思った。
モデルをしていたりもしたらしい。

会見で「詩織」としか名乗らなかったのは不思議な印象を受けた。
配慮しての結果なのだが、本人の容姿と相まってどこかミステリアスなイメージを与えて失策だったのではと思う。さらにところどころ「海外」のワードが出てくるので、正直言うと本を読むまで日本で起きた事件だとは思わなかった。そんなこんなで彼女に対するバッシングも多かった。
生半可な理解では語っちゃいけない事件だなと思ったので、最初あまり興味はなかった。

読んでみると色々難しい。
強姦されたという混乱で、効率よく相手を追い詰められていない。
ある程度心を落ち着かせた頃には大事な証拠の大部分が消え失せてしまっていた。
しかし混乱する気持ちは、本を読んで痛いほど分かった、ような気がした。

だからと言って「女性が勇気を振り絞ったのだからとりあえず有罪にしとけば間違いない」という本でもない。ウルトラ大雑把に言えば「司法にまだ欠点が色々ある」という話なのだが、この本を読んだ後に何を思えばいいのか、俺の理解力では今ひとつ伝わってこなかった。セカンドレイプについては、ちょっとだけ学べたような気がした。

女の子かわいそう!
相手の男がヒドイ目に合えばいいのにーという感想で終われば楽だ。

だが男は令状が出ていたのにも関わらず、現場の判断で逮捕されなかった。
安倍総理と間接的か直接的かつながってるらしいという情報も問題をややこしくしている。

確実なことは、仕事をエサに女を口説いたと非難されても仕方のないようなことを、訴えられた男がしていたということである。それ事態は逮捕されることではないが、俺だったら相当不名誉なことだ。その辺はかなりダメージを受けたのではないか。

仕事がらみの女性を口説くのはリスクがある。それがこの本に書いてある自分にとって一番身近な話題なのだが、本の趣旨とは離れるので今回はあまりそこに詳しく触れないでおこうと思う。

続く。

 

Black Box (文春e-book)

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  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/10/18
  • メディア: Kindle版



Black Box

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  • 作者: 伊藤 詩織
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/10/18
  • メディア: 単行本



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