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書店のか細い導線から購入に至った三島芳治「児玉まりあ文学集成」 [注目作品]

「児玉まりあ文学集成」
巨大書店の新刊コーナーに一冊だけ置いてあった。
出版社はリイド社。

絵がウエダハジメっぽくてちょっと惹かれる。
フリクリのコミカライズがすごく好きだった。
児玉3.png
まず文学ということで「」の影響があって興味があった。

帯と背表紙にあるキャッチコピーは「児玉さんはまるで詩のように改行の多い話し方をするー」。ネームに特徴がある西尾維新の「めだかボックス」を連想した(ちゃんと読んだことはない)。

帯に本文から3コマ抜き出して掲載している。
児玉.png
その中の1コマに「猫はカレーライスのように冷たい」というのがあった。
児玉2.png
なるほど、これが文学なのか?と強い興味を惹かれた。

結局この時は買わなかった。
その理由がなんだったのか。
基本は中身が確かめられなかったからだ。
他の2コマがあまりそそられなかったのかもしれない。
中身の三分の一が作者の初期短編だったらどうしようとか考えたのかもしれない。

家に帰れば忘れてしまうかなと思っていたが、覚えていた。
タイトルまで覚えてないので、「文学少女 マンガ」で画像検索したら、少し下の方で見つけた。かぼそい導線だった。アマゾンで注文。思いの外早く届いたので早速読んでみたが、思いの外良かった。冷たいカレーライスを味わうように、しょぼしょぼとページを摘んでいる。

こういう漫画は文学のコーナーに並べた方が売れるんではないか。
売れっ子編集者の佐渡島氏も、サッカー漫画はサッカーのコーナーに並べた方が売れるんでは?みたいなことを言っていた。

そんなめんどくさいことをして本がどれほど売れるのかという話かもしれない。
ヴィレッジバンガードとかはやってるけども。
でも本屋も最近は文房具とか一生懸命売り出しちゃったりして、いずれヴィレバン化するしかないのかもしれない。

一介の書店の店員がなんとかできる問題でもない。
お金持ってるオーナー達がどうするかという話だ。
自分は身を捨ててどうこうしようとかは別にないが、書店が今後どうなっていくのかというのは注視していきたい。

 
今回のこの記事、書き終えてからヴィレッジバンガードで「児玉まりあ」のコラボ企画やってることを知った。すげえ偶然。

本屋の未来はヴィレバンなのか。

ちなみにこの漫画、ウェブコミックだそうだ。
そんなことも今知った。
興味ある人は読んでいただきたい。

 
児玉まりあ文学集成 (torch comics)

児玉まりあ文学集成 (torch comics)

  • 作者: 三島 芳治
  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: コミック



児玉まりあ文学集成 (1) (トーチコミックス)

児玉まりあ文学集成 (1) (トーチコミックス)

  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: Kindle版



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