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映画「空母いぶき」、佐藤浩市の掘り起こされた過去の発言に思う、小林よしのり「卑怯者の島」 [時事ネタ]

佐藤浩市のニュースが花盛りだ。

原作者のかわぐちかいじは「ネットを見ないのでわからない。ノーコメントで。」というコメントを出したそうだ。「訴状が届いてないのでコメントできない」みたいな新手の切り返しだ。

ビッグコミックの例の企画記事にもコメントを寄せているが、「主演の二人が原作以上の存在感を出している」というほかは映画の内容について触れてない。大人の態度という感じか。

佐藤浩市の過去の発言も掘り起こされている。
2016年にファッション雑誌「ゲーテ」での発言が印象に残った。

>「ナショナリズムに訴えかけるようなドラマしか、もう残された道はないんだろうか。冗談ですが、そんなことを口にしたくなるほど、テレビドラマの現状は方向性を見失っていると思う」
ゲーテ1.png

なんだそうだ。
要するにメディアは右傾化してるというのだ。
左の人は右傾化してると言い、右の人は左傾化してると言う。
まあそうやって世の中というのはバランスをとっているのかもしれない。
灰色の魔術師カーラの仕業なのか。

で、このナショナリズムという部分なんですけど、ナショナリストでなければ日本は守れないと最近誰かが言っていた。小林よしのりだったかな。確かにそうだ。グローバルフラットな視点で効率的な物の考え方をしていたら日本なんか別に守る必要はないという結論になる。

以前取り上げた小林氏の著作「卑怯者の島」を思い出す。
この漫画は特殊で、戦争論の後に描き上げられたにも関わらず、それまでの小林氏のイデオロギーを余り感じない不思議な作風がウリだ。本当にあの時代に戦場に生きていたらどんな思考を巡らすのか。そのことに重点を置いて作劇されている。

その「卑怯者の島」に脇役のこんなセリフがある。
>「俺は『お国のために』などという愛国心は信じてない。だが戦争で死ぬ理屈はわかる。」「神平、意地しかないんだよ。意地を捨てるヤツがいたら戦争には勝てん!合理的に負けるとわかったとたんに白旗あげる兵隊ばかりだったらその国は亡ぶ!だから意地で玉砕するんだ!」
卑怯者3.png

 
ちなみに小林氏は佐藤浩市の問題の改変を賛美している。アシスタントの時浦が、以前やはり安倍晋三の潰瘍性大腸炎をゲリピーと連呼して炎上する出来事があったが、普段から職場でそういう会話が乱れ飛んでいるのかもしれない。喘息持ちを揶揄されたら嫌だろうに、なんとも残念なことだ。

潰瘍性大腸炎ですぐにトイレに駆け込む人をゲリピーとあだ名したら誰もがひどいと思うはず。そういう小学生もいるだろう。トイレで頻繁に大をする小学生がどんなイジメにあうか。

それなのに今回の場合、それが総理大臣だから許されると本気で言っている大人が死ぬほどいるのである。狂ってるとしか言いようがない。こういうのが政治批判の質を落とし、世間の無関心へとつながっていくのである。

 
ただ、一つ言えるのが、「空母いぶき」の総理大臣は間違いなくカッコ良く演出されているはずである。安倍晋三のイメージを取り入れることで、さらに人気が出ることは十分に考えられる。だからこそ、佐藤浩市や映画会社広報や小学館は、今回のインタビューで炎上するとは思っていなかった。

左翼気質な人や小林氏は今回の出来事を擁護しているが、そこまで考えが及んでいないのではなかろうか。

佐藤浩市の演技に対する姿勢は素晴らしい。
ただし映画としてはクソだ!ゲリピーだ!
…そんな感じの感想を言い出すのではなかろうか。
 

…と、ここまで書いてちょっと衝撃の情報が。
映画の結末は、中国軍に助けられて終わるというものらしい。


すげえ原作レイプとしか言いようがないんですけど。。。
そりゃ、左系の人が褒めてるわけだよ。
町山さん本人から「貶さない」的なリプもらうし。

清水節って映画評論家も褒めてたからおかしいと思ったよ。よく知らない人だけど、そこそこ名の通った映画評論家が普通こういう映画褒めないよ。

こんな改変は「八神くんの家庭の事情」以来なんではなかろうか。
これに許可出してるんだから、かわぐちかいじすげえなあああああ。
佐藤浩市演じる総理大臣も、最後は失態を晒して終わるのかね。
敵と内通していたとか。

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