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初のジェンダフリー戦隊の女子が逃亡!「超電子バイオマン」。鈴木武幸「夢を追い続ける男」3 [シリーズ]

元東映プロデューサー鈴木武幸の「夢を追い続ける男」
シリーズ第3回は「超電子バイオマン」

8作目の戦隊ということで、色々とマンネリ打破を狙っている。象徴するのがポーズ。
それまでの力感あるものだったのが、バイオマンでは力の抜けたスタイリッシュで幾何学的なポーズになっている。
バイオマン1.png

鈴木Pは最終的に新要素は20項目にのぼったと書いている。
「〜戦隊」とつかない。さらに隊員名が「戦隊名+色」ではなく、レッドワン、グリーンツー、ブルースリー(!)というように「色+番号」で法則づけられている。敵怪人も5人戦隊。それぞれにセコンドのような幹部が5人おり、毎回1匹が代表してバイオマンと戦うという内容になっている。
バイオマン3.png
(超人機メタルダーのムックに掲載されたバイオマンネタ)

さらに初の女子2人戦隊となる。
これにはメインターゲットである男子児童にそっぽを向かれると危惧したおもちゃメーカーから反発があったものの、女子児童の需要もあるはずと踏んだプロデューサーが強行。結果、その年のキャラ版権では2位を獲得し、戦隊はヒットメーカーとして不動の地位を築くことになったのだそうだ。

ところがこの女子の一人が空前絶後の前代未聞なトラブルを起こす。
イエローフォー役の女優が突如失踪したのだ。
バイオマン2.png

結局のところ著書では真相は名言されていないのだが、いまだに大変お怒りになっているのが伝わってくる。なんでも失踪が明らかになったのは鈴木Pの父の葬儀の最中だったらしい。つじつま合わせに奔走したことが本に書かれている。

バイオマンは主題歌も好きだ。

俺は宮内タカユキのファン。本書では歌手には触れられていないが、作詞家の康珍化について語られている。よく見かける名前だが、読み方がずっと分からなかった。「かんちんふぁ」と読むそうだ。在日二世なんだと。予測検索に出てこないが、本当にあっているのだろうか。

普通、歌詞は原稿用紙に書かれ提出されるものなんだそうだが、バイオマンの歌詞は宇宙から見た地球の絵をバックに書かれていたという。やはり売れっ子になる人は違うなという感じだ。

あまり作詞家、作曲家に興味が行かないのだが、調べてみると康珍化は「仮面ライダーBLACKRX」「未来警察ウラシマン」「巨人ゴーグ」「さすがの猿飛」など、俺の好きな特撮、アニメソングの作詞を手がけていた。あと「ウルトラマンガイア」の主題歌などは、本編見ていなかったがその歌詞にやられて愛聴しているぐらいである。

ちなみに手がけたアニメソングで最大のヒットは「タッチ」なのではなかろうか。


 

夢を追い続ける男

夢を追い続ける男

  • 作者: 鈴木 武幸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



スーパー戦隊 Official Mook 20世紀 1984 超電子バイオマン (講談社シリーズMOOK)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/01/24
  • メディア: ムック


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