SSブログ

腐女子に支持された「高速戦隊ターボレンジャー」!鈴木武幸の「夢を追い続ける男」4 [シリーズ]

鈴木武幸「夢を追い続ける男」の第4回。

今もそうなんですけど、「冒険した翌年は手堅いことをやる」ということを繰り返して、スーパー戦隊シリーズは徐々に表現の幅を広げてきました。前回のバイオマンは攻めたので、その次の「電撃戦隊チェンジマン」は手堅い戦隊になります。ちょうどこの頃の自分は、いわゆる「卒業」する年頃になったのか、守りに入った戦隊に興味が持てず、徐々に戦隊から遠ざかることになります。

 
「夢を追い続ける男」を読んでいて面白いのは、バイオマンのあたりから巨大ロボの5体合体を模索していて、それより3作後の「光戦隊マスクマン」で実現しているところです。技術的には可能だったものの、価格の面から難しいと毎年試行錯誤していたことが書かれています。

フラッシュマンあたりからサポートロボが登場し、今やとんでもない数のロボットが毎年出てきていて、全部揃えられる子供がいるのかとか親の出費とか色々気になってしまいます。こんな無茶はきっとスポンサーの圧力なんだと長いこと思っていたのですが、『常に刺激を与え続けないと子供はすぐに飽きてしまうから』という鈴木Pの強い危機感から来たものだったと本を読むとわかります。

日本で生まれ、アメリカから逆輸入されたトランスフォーマーなどの脅威も感じていたそうです。蛇足ですが、この頃の「何体合体できるか競争」の苛烈さというものを、子供ながらにひしひしと感じていました。文字通り6体が合体する「六神合体ゴッドマーズ」が1981年。その翌年には「機甲艦隊ダイラガーXV」で文字通り15体が合体するというインフレっぷり。さすがにみんなバカバカしくなったのか、数を競うのはダイラガーXVで打ち止めになりました。

 
さて、この頃戦隊から遠ざかる自分とは裏腹に、もう少し年齢を重ねた腐女子のお姉様方の中には戦隊を同人誌で描く人が現れます。

プロ同人誌「アニパロコミックス」(昭和62年アニパロコミックス3月号)で藤田わか「フラッシュマン」をネタにします。
流れ星1.png
藤田わかはそれまで「ジャスピオン」や「メタルダー」など、他の連載陣が取り上げないマイナーな特撮ネタを扱ってきましたが、戦隊そのものを主題にしたのはここが初めて。
アニパロ11c.png
(画像はジャスピオンネタ)

藤田わかは2年後にアニパロコミックスの別冊「JUNIOR10」で「高速戦隊ターボレンジャー」を取り上げます。

ターボレンジャーは本誌「アニパロコミックス」でも人気作家のやぎざわ梨穂が35号と37号の二度にわたって取り上げました。
流れ星2.png
ターボレンジャーは初の高校生戦隊で、若さを売りにしているぶん女性人気が高かったのかな?

が、当時の自分は、なんかコスプレっぽいと思っていました。ウィキを調べてみるとキャストがほぼ成人です。それでも、これまでの戦隊と比べると若かったのでしょうけども。

ライバルキャラクターに「さすらい転校生・流星光(ながれぼしひかる)」とかいうのがいたんですけど、どうしようもないぐらい昭和な感覚だなと、当時絶望したのを覚えています。
流れ星3.png
すでに平成元年でしたけど、70年代の劇画の感覚ですよね。。。

 

夢を追い続ける男

夢を追い続ける男

  • 作者: 鈴木 武幸
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2018/12/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ポピー 超合金 機甲合体ダイラガー ダイラガーXV 完品

ポピー 超合金 機甲合体ダイラガー ダイラガーXV 完品

  • 出版社/メーカー: ポピー
  • メディア: おもちゃ&ホビー


nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。