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蔵書が増え続ける恐れを知らない戦士のように振るまうしかない!鬼頭莫宏「ぼくらの」2 [名作紹介]

今月買った本を数えてみたら、もう40冊超え。
まだ月半ばだけど。
ここ数ヶ月、月80冊目標で電子化してるけど、そりゃあ減らないわけだよ。

 
「ぼくらの」全11巻を古書店で購入。
一気に裁断。
初見が電子化後のエラーチェックという試み。

ふた晩ぐらいかけてスキャンをやり遂げたけど、途中3巻まで取り込んだところで「面白くなかったらどうしよう」と不安になったのもあって、その3巻まで読んだら面白かった。

その時に気がついた。

こっから先、スキャンする時にネタバレが避けられないぞと。

「ぼくらの」はかなりネタバレがダメージになる漫画である。
ストーリーを知らなければスキャン中に内容が気に止まることはなかったのだが、知っていれば色々と気になってしまう。それでも忘れっぽさには自信がある。なるべく頭を空っぽにして残り全巻をスキャン。それでも、ああコイツまた出てくるのかとか、最後のパイロットはコイツなのかとか、こういう終わり方にするのかとか、色々頭に入ってきてしまいました。えーん。

それでも面白かったけどね。
意外な展開に驚いた。

 
「ぼくらの」は巨大ロボに中1の子供達が乗り込んで、正体不明の敵を次々と迎え撃つという構成。
ぼくらの1.png
可愛らしいぬいぐるみがえげつない契約で子供達を追い込んでいくという展開は、ちょっと前に流行った「まどか☆マギカ」っぽいが、「ぼくらの」の方が7年早い。
ぼくらの2.png
作者はやはり魔法少女モノから着想を得たとウィキに書いてあるが、魔法少女モノってそういうのが定番なのか?知らなかった。

決戦前の少年少女の心理を描いていくのが主題で、戦闘の駆け引きは前半はあまり描かれない。登場する中学生たちはちょっと達観し過ぎかなと思うのだが、それも納得させてしまう衝撃の展開が物語の途中で明らかになる。×行××をこんなにフィットさせた作品は初めて見たよ。連載途中で始まり、先に終わったアニメ版は当然オリジナルの結末を迎えているそうだ。こちらはまだ3話までしか見てない。

「ぼくらの」のに登場する少年少女の過酷な運命には色々考えさせられるのだが、巨大ロボットものでやるべきことかなというのが一つ違和感としてある。あまりに生々しいので、地球の平和を守る巨大ロボットものと親和性に疑問を感じたりするのは俺だけだろうか。
ぼくらの4.png

 
「ぼくらの」を読み終えると同作者による自転車漫画「のりりん」が再び読みたくなった。すごい安心する世界だ。なんせ最大の悪人がゴミのポイ捨てするぐらいのレベルだもの。誰も死なないし、変な性壁も出てこない。

作者は拒食症みたいな体型の少女しか興味ないと思っていたが、メカデティールにもこだわりがある人なんだなと「ぼくらの」と「のりりん」と比べてみて思った。あと大人の事情により生じたゆがんだ倫理萌え。

「ぼくらの」、実写映画も見てみたい。
原作そのままだとダイジェストになってしまうので、大幅にアレンジ加えても良いんではなかろうか。5人ぐらいの戦隊を思わせる編成にすれば、初見の人を騙しやすくなるのではなかろうか。ところでなんで「ぼくらの」は15人編成なのか。なんでなんだ?そんなことを考えるのも楽しいかも。

同作者の他の作品も面白いのだろうなあ。。。
そんなわけだから蔵書が一向に減らないわけである。

 

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