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君は誕生日攻撃を知っているか?私の語彙力は50万です。三島芳治「児玉まりあ文学集成」 [名作紹介]

俺の中でプチヒット中の「児玉まりあ文学集成」を、帰省した折に60過ぎの母に勧めてみたところ、「絵が嫌」と心底嫌そうな感想だった。昔、友達にウエダハジメの漫画を進めた時のことを思い出した。こういう漫画は流行らんのかなー。

「児玉まりあ文学集成」は文学部の学生の男女のやり取りを通して文学とは何かを知る、そんな感じの漫画。文学少女漫画「響」(こちらは60過ぎの母も読む)で文学に興味持ったので読んでみたのだが、いい感じだった。

やはり絵が特徴的で、漫画として成立するギリギリアウトら辺を攻めてる感じなのだが、俺としては目の描き方が気になった。

上まぶたに縦に二本線を下ろして基本一つの眼球を表現している。下まぶたは飛ばし(省略)ている。これが鳥山明(あるいはロックマン)的な一本は眼球、一本は目尻に見えてしまって、たまにキャラがどんな表情をしているのか分からなくなって混乱するのだ。
誕生日攻撃5.png
おまけに主人公の男の子は目が悪く、金髪ロングヘアとして描写されているヒロインが実は黒髪おかっぱの平凡な容姿の女の子だったと途中で明らかになるという叙述トリックのような展開があり、その辺の意味もあって目の表現をこんな感じにしているのだろうかとさらに混乱してしまうのだ。まあ関係ないのだろうけども。


私の語彙は約50万というヒロインのセリフがある。
誕生日攻撃4.png
フリーザの名言、「私の戦闘力は54万です。」に引っ掛けたものではないだろうが、その豊富な語彙力縛りで男の子としりとりを始める。ヒロインの放つ言葉は聞いたことないものばかり。漫画の写植としては史上初のものが多いのではなかろうか。

「誕生日攻撃」(検索結果51400000)
誕生日攻撃1.png
ウィキペディアに項目があったが読んでみても分からない。
暗号を解くための方法の一つのようだ。
例えば暗証番号を忘れてしまった時に、とりあえず誕生日から試してみるとかそういうことなのだろうか。他にも「現像探索攻撃」(検索結果15900)という言葉もしりとりに出てくるが、調べてみても意味は分からなかった。

「虫妹背物語」(検索結果6070)
大昔に書かれた虫を擬人化した本らしい。別名「虫物語」。これもよく分からない。

「非ドロシー型コンピュータ」(検索結果126000)
非ノイマン型コンピュータは出てくるんだけど、ドロシーは出てこない。。。
ノイマン型コンピュータは現在一般的に出回っているコンピュータのことで、ニューロコンピュータや量子コンピュータなどが非ノイマン型なのだそうだ。まあ意味わかんないけども。

「ヨーグルト慣性モーメント」(検索結果249000)
誕生日攻撃2.png
検索結果はいっぱい出てくるが、該当するものが全然見当たらない。。。

「ブランビラ王女」(検索結果26100)
E.T.A. ホフマン(1776〜1822年)という作家の作品なんだそうな。ホフマンは作曲や絵画もこなすマルチな法律家だったそう。

「リタタリウム」(検索結果5件)
誕生日攻撃3.png


児玉まりあ文学集成 (1) (トーチコミックス)

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  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: Kindle版


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