ガラスのシャワーで死なないアレクサンダー大王の10000人合同結婚式とは?ムロタニツネ象の「世界の歴史」3巻 [歴史漫画]
CanonScan LiDE400を購入。
ハードカバータイプの分厚い表紙をスキャンするためです。
前持っていたのは壊れてしまったけども、お手軽で長いこと使えたので同じ会社のものを。
性能は今の所。。。まだ使いこなせてないのかな。
そんなわけで「学研まんが 世界の歴史」の取り込み再開。
子供の頃、伝記漫画界のスターだったムロタニツネ象が全編を執筆。
タッチが独特だけども、「少年少女日本の歴史」のあおむら純に勝るとも劣らない傑作だと思う。
1巻から読み始めた時は退屈極まりなかったのだけど、3巻のアレクサンダー大王編から面白さが爆発。通して読んでしばらく経ってみても、アレクサンダー編が一番面白いと思う。
アレクサンダー大王はガラスのシャワーを浴びても傷一つつかない人としてよく知られているけども、細かいところでどんな生涯だったのか浸透していない。横山光輝三国志のような有名傑作コミカライズがないためだ。天才の岩明均の「ヒストリエ」があるけども、あれはあの時代のちょっと前を描くのがテーマなのか?
というわけで、1990年代に描かれた作品が今さら国民的大ヒット漫画にはならないとは思うが、「学研まんが 世界の歴史」3巻が今のところ暫定1位のアレクサンダー大王漫画である。
史上最大規模のロードムービーだ。
面白いなあと思うのが、次で最後、次で最後だからと兵士をなだめすかしながら東へ進軍し続けるものの、次から次へと新しい敵が現れ、世界の果ては一向に見えないものだから、とうとう兵たちがやる気をなくして帰ることになる展開。
疑問なのが、征服した土地にそこそこ兵は置いてきてるだろうけども、あんな広い規模で、ちゃんと占領を維持できるのかねということ。光栄の「信長の野望-全国版-」感覚で言うけど、アレクサンダー大王の東征って同ゲームで言うところのイナゴ作戦なんじゃなかろうか。常に全兵力を投入して次から次に攻め込む。当然空白地になった国は取られちゃいますわな。
国へ帰ることに決めたら決めたで、わざわざ危険な砂漠ルートを通って、兵の4分の3が死ぬ有様。
もう一つ面白いと思うのが、アレクサンダー大王の結婚観。
ウズベク共和国(どこだそりゃ)のあたりの難攻不落の岩城を、登山技術を駆使して攻略。城主が最後まで抵抗を諦めない中、そこのお姫様、ロクサネに結婚を申し込んで戦争を終わらせるという展開。なんともドラマチックだ。初婚だったのだろうか?
東征を終えて帰国の途についたものの、留守中の政治の腐敗っぷりに人間不信になったアレクサンダー大王は、10000人の合同結婚式をすることを思いつく。東征中に現地で妻を娶った者も多いので、改めてみんなで式を挙げようというイベントだ。
その後の展開がさらに斜め上。
「世界中の人間がまざり合えば、小さな国というわくがはずされ、世界国家としてまとまるという構想だ。」→わかる
「大王みずから手本をしめそう」→わかる
「わたしは、自分の敵であったペルシア王ダレイオス三世の娘スタティラを妻にしよう!」→ファッ?
当然ロクサネは面白いわけがない。
アレクサンダー死後、ロクサネはスタティラをおびき出し殺害。
合同結婚式も効果なかったのか、人種差別的な文脈でロクサネも跡取りもろとも殺されてしまった。
アレクサンダー大王の血筋は全て絶え、大王の版図は3つに分割統治された。
ハードカバータイプの分厚い表紙をスキャンするためです。
前持っていたのは壊れてしまったけども、お手軽で長いこと使えたので同じ会社のものを。
性能は今の所。。。まだ使いこなせてないのかな。
そんなわけで「学研まんが 世界の歴史」の取り込み再開。
子供の頃、伝記漫画界のスターだったムロタニツネ象が全編を執筆。
タッチが独特だけども、「少年少女日本の歴史」のあおむら純に勝るとも劣らない傑作だと思う。
1巻から読み始めた時は退屈極まりなかったのだけど、3巻のアレクサンダー大王編から面白さが爆発。通して読んでしばらく経ってみても、アレクサンダー編が一番面白いと思う。
アレクサンダー大王はガラスのシャワーを浴びても傷一つつかない人としてよく知られているけども、細かいところでどんな生涯だったのか浸透していない。横山光輝三国志のような有名傑作コミカライズがないためだ。天才の岩明均の「ヒストリエ」があるけども、あれはあの時代のちょっと前を描くのがテーマなのか?
というわけで、1990年代に描かれた作品が今さら国民的大ヒット漫画にはならないとは思うが、「学研まんが 世界の歴史」3巻が今のところ暫定1位のアレクサンダー大王漫画である。
史上最大規模のロードムービーだ。
面白いなあと思うのが、次で最後、次で最後だからと兵士をなだめすかしながら東へ進軍し続けるものの、次から次へと新しい敵が現れ、世界の果ては一向に見えないものだから、とうとう兵たちがやる気をなくして帰ることになる展開。
疑問なのが、征服した土地にそこそこ兵は置いてきてるだろうけども、あんな広い規模で、ちゃんと占領を維持できるのかねということ。光栄の「信長の野望-全国版-」感覚で言うけど、アレクサンダー大王の東征って同ゲームで言うところのイナゴ作戦なんじゃなかろうか。常に全兵力を投入して次から次に攻め込む。当然空白地になった国は取られちゃいますわな。
国へ帰ることに決めたら決めたで、わざわざ危険な砂漠ルートを通って、兵の4分の3が死ぬ有様。
もう一つ面白いと思うのが、アレクサンダー大王の結婚観。
ウズベク共和国(どこだそりゃ)のあたりの難攻不落の岩城を、登山技術を駆使して攻略。城主が最後まで抵抗を諦めない中、そこのお姫様、ロクサネに結婚を申し込んで戦争を終わらせるという展開。なんともドラマチックだ。初婚だったのだろうか?
東征を終えて帰国の途についたものの、留守中の政治の腐敗っぷりに人間不信になったアレクサンダー大王は、10000人の合同結婚式をすることを思いつく。東征中に現地で妻を娶った者も多いので、改めてみんなで式を挙げようというイベントだ。
その後の展開がさらに斜め上。
「世界中の人間がまざり合えば、小さな国というわくがはずされ、世界国家としてまとまるという構想だ。」→わかる
「大王みずから手本をしめそう」→わかる
「わたしは、自分の敵であったペルシア王ダレイオス三世の娘スタティラを妻にしよう!」→ファッ?
当然ロクサネは面白いわけがない。
アレクサンダー死後、ロクサネはスタティラをおびき出し殺害。
合同結婚式も効果なかったのか、人種差別的な文脈でロクサネも跡取りもろとも殺されてしまった。
アレクサンダー大王の血筋は全て絶え、大王の版図は3つに分割統治された。
2019-07-28 09:33
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