俺たちのフィールドの貴公子、三杉淳の心臓が30年の時を経てついに止まる! [注目作品]
三杉淳が死んだというのをネットニュースで知った。
グランドジャンプ、プレイボール2は読んでるんだけど、キャプテン翼はスルーしてた。
惜しい。
遅れてしまいましたが、せっかくの大事件ですので見出しを作ってみました。
翼の連載時期は1981年から88年だそうですけども、やはり三杉淳といえば死ぬ死ぬ詐欺。天才なのに心臓に疾患があり、そのせいで才能を発揮できずにいたという不遇のキャラクター。
「僕の心臓はまだ動いている!」は作品を代表する名シーンの一つ。
スラムダンクの翔陽の藤真とか三杉の影響があるんじゃなかろうか。
第1期とも言える小中学生編が終了した後は、さすがにそれで引っ張れなくなり、かといって才能を遺憾なく発揮するでもなく、インフレしていく中に埋没していった印象。でもワールドユース編以降は全く読んでないんだけど。
そしたら30年の歳月を経て、ついに心臓が止まりやがりましたよ!
いやはや目出度い。なんか念願叶った感すらある。
ちなみにまだ23歳ぐらいだそうですが。
まあどうせ死ぬことはないんでしょうけども。
多分、背中側にもう一度ファイヤーショットを食らわすと心臓がまた動き出すとか、そういう展開になるのではないかと思われます。
あまり最近のキャプテン翼の情報を持っていませんが、
せっかくですのでリアルタイムで腐女子にネタにされ続けていた三杉淳のパロディ漫画をご覧ください。
巣田祐里子
レイチェル
ばけこ
藤田わか
キャプテン翼 文庫版 コミック 全21巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: 高橋 陽一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: 文庫
書店のか細い導線から購入に至った三島芳治「児玉まりあ文学集成」 [注目作品]
「児玉まりあ文学集成」
巨大書店の新刊コーナーに一冊だけ置いてあった。
出版社はリイド社。
絵がウエダハジメっぽくてちょっと惹かれる。
フリクリのコミカライズがすごく好きだった。
まず文学ということで「響」の影響があって興味があった。
帯と背表紙にあるキャッチコピーは「児玉さんはまるで詩のように改行の多い話し方をするー」。ネームに特徴がある西尾維新の「めだかボックス」を連想した(ちゃんと読んだことはない)。
帯に本文から3コマ抜き出して掲載している。
その中の1コマに「猫はカレーライスのように冷たい」というのがあった。
なるほど、これが文学なのか?と強い興味を惹かれた。
結局この時は買わなかった。
その理由がなんだったのか。
基本は中身が確かめられなかったからだ。
他の2コマがあまりそそられなかったのかもしれない。
中身の三分の一が作者の初期短編だったらどうしようとか考えたのかもしれない。
家に帰れば忘れてしまうかなと思っていたが、覚えていた。
タイトルまで覚えてないので、「文学少女 マンガ」で画像検索したら、少し下の方で見つけた。かぼそい導線だった。アマゾンで注文。思いの外早く届いたので早速読んでみたが、思いの外良かった。冷たいカレーライスを味わうように、しょぼしょぼとページを摘んでいる。
こういう漫画は文学のコーナーに並べた方が売れるんではないか。
売れっ子編集者の佐渡島氏も、サッカー漫画はサッカーのコーナーに並べた方が売れるんでは?みたいなことを言っていた。
そんなめんどくさいことをして本がどれほど売れるのかという話かもしれない。
ヴィレッジバンガードとかはやってるけども。
でも本屋も最近は文房具とか一生懸命売り出しちゃったりして、いずれヴィレバン化するしかないのかもしれない。
一介の書店の店員がなんとかできる問題でもない。
お金持ってるオーナー達がどうするかという話だ。
自分は身を捨ててどうこうしようとかは別にないが、書店が今後どうなっていくのかというのは注視していきたい。
今回のこの記事、書き終えてからヴィレッジバンガードで「児玉まりあ」のコラボ企画やってることを知った。すげえ偶然。
本屋の未来はヴィレバンなのか。
ちなみにこの漫画、ウェブコミックだそうだ。
そんなことも今知った。
興味ある人は読んでいただきたい。
巨大書店の新刊コーナーに一冊だけ置いてあった。
出版社はリイド社。
絵がウエダハジメっぽくてちょっと惹かれる。
フリクリのコミカライズがすごく好きだった。
まず文学ということで「響」の影響があって興味があった。
帯と背表紙にあるキャッチコピーは「児玉さんはまるで詩のように改行の多い話し方をするー」。ネームに特徴がある西尾維新の「めだかボックス」を連想した(ちゃんと読んだことはない)。
帯に本文から3コマ抜き出して掲載している。
その中の1コマに「猫はカレーライスのように冷たい」というのがあった。
なるほど、これが文学なのか?と強い興味を惹かれた。
結局この時は買わなかった。
その理由がなんだったのか。
基本は中身が確かめられなかったからだ。
他の2コマがあまりそそられなかったのかもしれない。
中身の三分の一が作者の初期短編だったらどうしようとか考えたのかもしれない。
家に帰れば忘れてしまうかなと思っていたが、覚えていた。
タイトルまで覚えてないので、「文学少女 マンガ」で画像検索したら、少し下の方で見つけた。かぼそい導線だった。アマゾンで注文。思いの外早く届いたので早速読んでみたが、思いの外良かった。冷たいカレーライスを味わうように、しょぼしょぼとページを摘んでいる。
こういう漫画は文学のコーナーに並べた方が売れるんではないか。
売れっ子編集者の佐渡島氏も、サッカー漫画はサッカーのコーナーに並べた方が売れるんでは?みたいなことを言っていた。
そんなめんどくさいことをして本がどれほど売れるのかという話かもしれない。
ヴィレッジバンガードとかはやってるけども。
でも本屋も最近は文房具とか一生懸命売り出しちゃったりして、いずれヴィレバン化するしかないのかもしれない。
一介の書店の店員がなんとかできる問題でもない。
お金持ってるオーナー達がどうするかという話だ。
自分は身を捨ててどうこうしようとかは別にないが、書店が今後どうなっていくのかというのは注視していきたい。
今回のこの記事、書き終えてからヴィレッジバンガードで「児玉まりあ」のコラボ企画やってることを知った。すげえ偶然。
本屋の未来はヴィレバンなのか。
ちなみにこの漫画、ウェブコミックだそうだ。
そんなことも今知った。
興味ある人は読んでいただきたい。
タグ:児玉まりあ文学集成
総北連覇!決着した弱虫ペダル2年目を総括する [注目作品]
2年目のインターハイ三日目がついに決着。
最後競り合ったのは昨年通り小野田坂道(総北)と真波山岳(箱学)の二人。
またしても小野田坂道が僅差の勝負を制し、弱虫ペダルの2年目が終了した。
弱虫ペダルに詳しい事情通のAさんに聞いてみた。
「意外とアッサリと小野田がきめましたね。巻頭カラーまで引き延ばすかと思っていましたが。」
物言いがついて、箱学の逆転勝利とかはないんでしょうか?
「自分もそれを考えていたんですけど、巻頭カラーで逆転負けって絵にならないでしょう。。。」
それもそうですね。
2年目を総括してどんな感想をお持ちでしょう。
「まあ2年目です。ネットにはマンネリという不満も多いみたいですが、1年目より落ちて当たり前なのに、非常に高いテンションを維持していたと自分は感じました。すごい作者の力量を感じます。」
特にどの辺が?
「キャラを再生させるのが上手いんですね。昨年の3年生を離脱させて作品が成り立つのかっていうぐらい好キャラ揃いでしたけど、最初に立ちふさがる雑魚的存在だった手嶋&青八木を別人かってぐらいにまで強化してドラマを盛り上げました。特に手嶋は凡人っぽさが強調されていて、それでもトップ選手たちとフルに頭脳を活用させて渡り合う姿が非常に良かったですねえ。。。しかも時には後輩から主将としての資質を疑われたりしながら良く走りぬきました(しみじみ)」
2年目は杉元もお気に入りだったとか?
「杉元はスネ夫みたいな知ったかぶりなキャラだったんですけどね。2年目はひたむきな姿を見せて、レギュラー争いに参加していました。惜しくも敗れましたけど。3年目は枠が2つ空きますが、今度こそレギュラー入りできるのかな?あまり絵にならないような気もしますけど(笑)。」
3年目もあるんでしょうか?
「まだ面白そうな1年生もいますし、3年目も期待しています。悪役である御堂筋くんは昨年はもうこれで死ぬんじゃないかぐらいのテンションまで行きましたけど、2年目も健在でした。ちょっと脱落が早かったような気がしますけど、相変わらずの怖さがありました。流石に今年の脱落シーンは結構アッサリ目に感じてしまいました。新たな悪役が必要かなと思います。」
3年目も小野田vs真波でしょうか?
「昨年は真波の最終兵器、坂で重いペダルにしていくという驚愕の展開に脳みそをブチ抜かれました。これぞ漫画って感じです。今年は新ネタがなかったのでちょっと肩透かしではありましたね。というか、ジャージはちゃんと着た方が空気抵抗が少なくなって早くなりそうな気がしますけど。。。そこが僅差の敗因かもしれませんね。」
弱虫ペダル、3年目にも期待だ。
墨谷二中再始動!! 40年ぶり「キャプテン2」グランドジャンプ5月号で連載開始! [注目作品]
キャプテン2を読んだ。
言わずと知れた、世代を超えて長年愛される名作野球漫画の続編。
こないだ引退したイチローも愛読していた。
主人公が代替わりしていくとこなどは、のちにジョジョに受け継がれたようにも思える。ジャンプ漫画だし。
うーむ、面白い。
そしてこう来たか。
まさか「プレイボール」のあの人がこっちに来るとは。
ということは、シゴキの今野の再登場もあるかも。(あるかーい)
ところで、現代では意味が通っているが、40年前には一般的でなかった英単語が色々出てくる。
その辺の考証はややこしそうだ。
何しろ、当時はまだコミュニケーションという言葉ですら一般的ではなかったのだ。
画像は過去にこのブログで取り上げた、オリジナルの一コマだが、この辺を意識しているのかと思うと、なんかジワジワくる。
そういえばこの相木さん。
墨谷から早稲田に行ったインテリだということが明らかになった。
近藤の家庭教師になって40年後のトレーニング指導を先取りしたようなアドバイザーみたいな立ち位置で今後活躍しそうな流れだが、この人キレるとめっちゃ怖いんだよなそういえば。
色んな意味でキレ者だ。
40年の時空を超えて最新の知識を身につけて蘇った相木さん。
コンプライアンス的なことは身につけているのだろうか。
今後に期待だ!
そしてサンデーの「メジャー2nd」も連載再開。
満田拓也の病状は思ったより悪かったみたいだが、呼吸器系の故障だったらしい。
今後は体調を見ながら執筆を続けていくという。
はじめの一歩のように休載が増えそうで残念だがしょうがない。
グランドジャンプむちゃ 2019年 5/30 号 [雑誌]: グランドジャンプ 増刊
- 作者:
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/04/24
- メディア: 雑誌
キャプテン 文庫版 コミック 全15巻完結セット (集英社文庫―コミック版)
- 作者: ちば あきお
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/02/01
- メディア: 文庫
間柴熱愛発覚!ドラゴンフィッシュブローもびっくりの衝撃!お相手は運送会社社長令嬢か? [注目作品]
今週は一歩休み。
先週は間柴に彼女、あるいは間柴に想いを寄せる女性キャラ登場ということで、ネタにしようと思ってたんだけどタイミング的に出来なかったので今週やってみた。
あまり美人っぽくない。
間柴応援団である地獄会の会員のようだ。
間柴の勤める運送会社の経理のお姉ちゃんとかだろうか。
ところで運送会社って宅配便だったりするのだろうか。
アマゾンのおかげで今どき最も働き手がキレやすい職場になっているけれども、間柴が宅配の兄ちゃんだったら速攻で問題起こしてクビになってそうな気がする。
話を経理のお姉ちゃんに戻すけども、いいとこのお嬢さんだったりするのだろうか。不良少年の間柴にはお金持ちのお嬢さんが似合いそう。ひょっとして運送会社の社長令嬢かもとも思った。社長に対してタメ口だし。
ーさて、この間柴熱愛発覚について事情通のAさんに今後の影響を聞いてみた。
「伊賀戦の影響はどうでしょうね。間柴が勝ったら彼女が泣きながら拍手して皆から祝福されるみたいなシーンが思い浮かびますけども、負けたら交際どころじゃなくなってしまいます。昭和のラブコメがもうひと組増えて、これだけで10巻分は連載が延長されてしまいます。そういう意味で、今回の伊賀戦は今後の一歩にとって重要な分岐点になるのかもしれません。」
(アメリカ人による日本のラブコメ漫画批判)
ー伊賀が負けたら青木の日本タイトルはどうなるのでしょう?
「伊賀戦は中止ですね。これでさらに連載10巻分、話を縮めることができてリカルド戦が早まります。今後の一歩にとって重要な分岐点になります。」
よくよく考えると、アイディアマンの青木と、権謀術数のマロン栗田の対決は相性が良いのかもしれない。間柴に負けるにせよ、何か脅威を残すことはできるのか。
ドラゴンフィッシュブローを放ってから二週間後。
その拳は間柴の顎に届くのか否か。
来週のマガジンを待ちたい。
ところでサンデーのメジャー2ndはいつ連載再開するんだ。
そんなに満田拓也先生の病状が悪いのか。
タグ:はじめの一歩
非モテのアラフォー独身男(ただしイケメン)が伊藤詩織「BlackBox」を読んだ [注目作品]
伊藤詩織の「BlackBox」を読み終えた。
なかなか一言では感想が描けない難しいテーマだった。
デートレイプされた女性の告発本という印象でほとんどの人がこの本を手に取るのだろう。
俺がこの本を手に取ったのは、ゴーマニズム宣言で取り上げたからという理由が大きい。
事件を漫画で描写したところ、小林氏が相手の男から訴えられたのだ。
さらに訴えられたことまで漫画にしたものだから、これはもう読まなくてはいけない。
はじめこの事件を知ったのは記者会見のニュース映像。
ずいぶん美人さんだなと思った。
モデルをしていたりもしたらしい。
会見で「詩織」としか名乗らなかったのは不思議な印象を受けた。
配慮しての結果なのだが、本人の容姿と相まってどこかミステリアスなイメージを与えて失策だったのではと思う。さらにところどころ「海外」のワードが出てくるので、正直言うと本を読むまで日本で起きた事件だとは思わなかった。そんなこんなで彼女に対するバッシングも多かった。
生半可な理解では語っちゃいけない事件だなと思ったので、最初あまり興味はなかった。
読んでみると色々難しい。
強姦されたという混乱で、効率よく相手を追い詰められていない。
ある程度心を落ち着かせた頃には大事な証拠の大部分が消え失せてしまっていた。
しかし混乱する気持ちは、本を読んで痛いほど分かった、ような気がした。
だからと言って「女性が勇気を振り絞ったのだからとりあえず有罪にしとけば間違いない」という本でもない。ウルトラ大雑把に言えば「司法にまだ欠点が色々ある」という話なのだが、この本を読んだ後に何を思えばいいのか、俺の理解力では今ひとつ伝わってこなかった。セカンドレイプについては、ちょっとだけ学べたような気がした。
女の子かわいそう!
相手の男がヒドイ目に合えばいいのにーという感想で終われば楽だ。
だが男は令状が出ていたのにも関わらず、現場の判断で逮捕されなかった。
安倍総理と間接的か直接的かつながってるらしいという情報も問題をややこしくしている。
確実なことは、仕事をエサに女を口説いたと非難されても仕方のないようなことを、訴えられた男がしていたということである。それ事態は逮捕されることではないが、俺だったら相当不名誉なことだ。その辺はかなりダメージを受けたのではないか。
仕事がらみの女性を口説くのはリスクがある。それがこの本に書いてある自分にとって一番身近な話題なのだが、本の趣旨とは離れるので今回はあまりそこに詳しく触れないでおこうと思う。
続く。
なかなか一言では感想が描けない難しいテーマだった。
デートレイプされた女性の告発本という印象でほとんどの人がこの本を手に取るのだろう。
俺がこの本を手に取ったのは、ゴーマニズム宣言で取り上げたからという理由が大きい。
事件を漫画で描写したところ、小林氏が相手の男から訴えられたのだ。
さらに訴えられたことまで漫画にしたものだから、これはもう読まなくてはいけない。
はじめこの事件を知ったのは記者会見のニュース映像。
ずいぶん美人さんだなと思った。
モデルをしていたりもしたらしい。
会見で「詩織」としか名乗らなかったのは不思議な印象を受けた。
配慮しての結果なのだが、本人の容姿と相まってどこかミステリアスなイメージを与えて失策だったのではと思う。さらにところどころ「海外」のワードが出てくるので、正直言うと本を読むまで日本で起きた事件だとは思わなかった。そんなこんなで彼女に対するバッシングも多かった。
生半可な理解では語っちゃいけない事件だなと思ったので、最初あまり興味はなかった。
読んでみると色々難しい。
強姦されたという混乱で、効率よく相手を追い詰められていない。
ある程度心を落ち着かせた頃には大事な証拠の大部分が消え失せてしまっていた。
しかし混乱する気持ちは、本を読んで痛いほど分かった、ような気がした。
だからと言って「女性が勇気を振り絞ったのだからとりあえず有罪にしとけば間違いない」という本でもない。ウルトラ大雑把に言えば「司法にまだ欠点が色々ある」という話なのだが、この本を読んだ後に何を思えばいいのか、俺の理解力では今ひとつ伝わってこなかった。セカンドレイプについては、ちょっとだけ学べたような気がした。
女の子かわいそう!
相手の男がヒドイ目に合えばいいのにーという感想で終われば楽だ。
だが男は令状が出ていたのにも関わらず、現場の判断で逮捕されなかった。
安倍総理と間接的か直接的かつながってるらしいという情報も問題をややこしくしている。
確実なことは、仕事をエサに女を口説いたと非難されても仕方のないようなことを、訴えられた男がしていたということである。それ事態は逮捕されることではないが、俺だったら相当不名誉なことだ。その辺はかなりダメージを受けたのではないか。
仕事がらみの女性を口説くのはリスクがある。それがこの本に書いてある自分にとって一番身近な話題なのだが、本の趣旨とは離れるので今回はあまりそこに詳しく触れないでおこうと思う。
続く。
飛翔の蝙也、まさかのスタメン入りだ!鎌足、張も復活。ジャンプスクエア「るろうに剣心・北海道編」 [注目作品]
北海道を舞台にガチの軍事演習を行おうというテロリスト集団、剣客兵器。
監督、斎藤一は彼らに対抗するスターティングメンバーをジャンプスクエア2019年5月号にて発表した。
かねてより散々引っ張ってきた元同僚の永倉新八のご尊顔初披露に注目が集まっていたが、それを吹き飛ばして空中に舞い上がるかのような衝撃のニュースが飛び込んできた。
元十本刀、飛翔の蝙也(本名:刈羽蝙也)のスタメン入りが発表されたのである。
蝙也といえば当時10歳ぐらいだった明神弥彦に敗れ、幹部の剣客でありながら小学生に負けるという漫画史上類を見ない衝撃の弱さを晒した男。十本刀解体後は偵察のための飛行能力を買われ明治政府に再就職していた。
事情通のA氏はこう語る。
「噛ませも噛ませですね。ただ、キン肉マンビッグボディが初勝利したり、本部以蔵が強くて何が悪いブームが起きたり、最弱キャラが一勝をあげるのが最近の漫画のトレンドでもあります。22年前に作者の和月伸宏は蝙也について、飛空発破のアイディアがお気に入りだったのでもう少し色々やってみたかったとコメントを残していますから、何か見せ場を作ってくれるのかもしれません。」
他のメンツについてはどうですか。
「鎌足と張の復活は嬉しい誤算でしたね。というか、意外と十本刀をフル動員してきました。鎌足はああ見えて現在主婦になっている神谷薫に負けるという、蝙也に次ぐガッカリキャラでした。というか、スパイとして海外で留学生やってるんじゃなかったんかーい。」
永倉新八のご尊顔がついに公開されましたが。
「蝙也、張、鎌足のインパクトが強すぎて、なんか引っ張った意味があまりなかったですね。ひたすら編笠を取らないようにしていましたが、構成の失敗なんじゃないでしょうか。容姿も普通ですし。というか、じいさん入ってますし。神谷薫の実父とキャラ被らないですかね?」
今後もジャンプスクエア連載の「るろうに剣心・北海道編」から目が離せそうにない。
vs剣客兵器戦のオーダーは以下の通り
悠久山安路慈(志々雄一派)
沢下条張(志々雄一派)
本条鎌足(志々雄一派)
刈羽蝙也(志々雄一派)
瀬田宗次郎(志々雄一派)
永倉新八(新選組)
斎藤一(新選組)
緋村剣心(長州藩士)
相楽左之助(赤報隊)
井上阿爛(一般人)
久保田旭(闇乃武)
長谷川明日郎(志々雄一派)
以下、召集中
四乃森蒼紫(御庭番)
巻町操(御庭番)
比古清十郎(陶芸家)
以下、剣客兵器スタメン
凍座白夜(スタンド鑑定家)
土居ちゃん(ムッシュムラムラ)
定時に帰るじいさん(鉄砲の弾を受け流す)
権宮(ヘルボーイ?)
高下駄(覚悟してきている人ですよね)
ロケットマン(武装錬金にこんな感じのいたな)
ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 2019年 05 月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/04/04
- メディア: 雑誌
るろうに剣心─明治剣客浪漫譚・北海道編─ 2 (ジャンプコミックス)
- 作者: 和月 伸宏
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/02/04
- メディア: コミック
ゲッサン連載中ヒラマツミノルの「アサギロ」に谷三十郎と武田観柳斎が登場で良い感じに! [注目作品]
ゲッサン連載の「アサギロ」が良い感じになってきました。
芹沢鴨を殺した後も連載を続けられるかが新選組漫画の一つのキモ。近藤勇が素振りで沖田総司にエールを送り始めた時は、まとめに入ったあ!…と思ったものだが(初期エピソードに同じものがある)連載終了にはならなかった。
今月号ではついに谷三十郎が登場。
TVドラマ「新選組血風録」ではサボタージュからの逆ギレで斎藤に斬り殺され、
るろうに剣心では豚まんじゅう谷十三郎として描かれ、
映画「壬生義士伝」ではそこらの死体から血をペタペタつけて戦ったぞ感を出そうとしていたところを斎藤に見つかり斬り殺され、漫画版では介錯の仕方がわからずに醜態を晒した。
アサギロではどことなくあまり評判のよろしくない元Kー1の審判っぽい風貌。
裏表の激しいウルトラ小者っぽく描かれている。
こんなでも弟を近藤勇が気に入って養子にしてしまうのが史実なのだから、どう辻褄を合わせるのか作者の腕の見せ所である。
さらに今月号では武田観柳斎も登場。
いいキャラである。
ジャンプスクエアの「るろうに剣心」も次号あたり、永倉新八のご尊顔が拝めそう。
楽しみだ!
ついでに言うと、コミック乱今月号の「風雲児たち」も土佐勤王党が本格的に稼働。連載開始から39年経ってついに念願の坂本龍馬のドラマがスタートした感。これもすごくいい。Fate人気で岡田以蔵ブームがきとるというから、ご新規さんには来月号からたまらない展開かもしれない。
芹沢鴨を殺した後も連載を続けられるかが新選組漫画の一つのキモ。近藤勇が素振りで沖田総司にエールを送り始めた時は、まとめに入ったあ!…と思ったものだが(初期エピソードに同じものがある)連載終了にはならなかった。
今月号ではついに谷三十郎が登場。
TVドラマ「新選組血風録」ではサボタージュからの逆ギレで斎藤に斬り殺され、
るろうに剣心では豚まんじゅう谷十三郎として描かれ、
映画「壬生義士伝」ではそこらの死体から血をペタペタつけて戦ったぞ感を出そうとしていたところを斎藤に見つかり斬り殺され、漫画版では介錯の仕方がわからずに醜態を晒した。
アサギロではどことなくあまり評判のよろしくない元Kー1の審判っぽい風貌。
裏表の激しいウルトラ小者っぽく描かれている。
こんなでも弟を近藤勇が気に入って養子にしてしまうのが史実なのだから、どう辻褄を合わせるのか作者の腕の見せ所である。
さらに今月号では武田観柳斎も登場。
いいキャラである。
ジャンプスクエアの「るろうに剣心」も次号あたり、永倉新八のご尊顔が拝めそう。
楽しみだ!
ついでに言うと、コミック乱今月号の「風雲児たち」も土佐勤王党が本格的に稼働。連載開始から39年経ってついに念願の坂本龍馬のドラマがスタートした感。これもすごくいい。Fate人気で岡田以蔵ブームがきとるというから、ご新規さんには来月号からたまらない展開かもしれない。
ゲッサン 2019年4月号(2019年3月12日発売) [雑誌]
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2019/03/12
- メディア: Kindle版
ジャンプSQ.(ジャンプスクエア) 2019年 05 月号 [雑誌]
- 作者:
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/04/04
- メディア: 雑誌
野見宿禰第2戦が決定!相手は刃牙!相撲編終了必死か!? [注目作品]
野見宿禰第2戦が決定。
その相手はなんと刃牙ということが今週発売の少年チャンピオン2019年17号で明らかになった。
興行主である徳川会長は地下格闘技場で戦いたいという宿禰の要望に、「まだ君を信用しとらん」と言いつつ、刃牙を当てるその真意やいかに。刃牙に詳しい事情通のA氏はこう語る。
「いきなり不安な展開ですね。個人的には作者が妄想を膨らまし続け散々煽った挙句、ごめん!やっぱりどうしても強く描けなかったわ!で終わったモハメド・アライJrの悪夢が思い出されます。とはいえ、刃牙では主人公がかませ犬になるパターンもよく見受けられる気がします。負けたって、最終的には名誉挽回の役が回ってくるのは確定してるわけですからね」
「問題は、宿禰が今後レギュラー入り出来るかどうかなんです。刃牙は脇役の層が非常に厚い。愚地独歩、渋川剛気、花山薫などはスピンオフ漫画ができるほどのスター選手です。通常の少年漫画のように、彼らをかませ犬として消化するのは良いとしても、その後に宿禰が新スターとして収まるぐらいのキャラクターになり得なければ作品が崩壊してしまいます。アライJr編では結局、かませ犬扱いされたスター選手たちに各自お礼参りさせるという斬新な手法を使い、崩壊を食い止めた経緯があります。」
「武蔵編では武蔵の強さを表現したいと焦るあまり、烈海王という重要なスター選手を失う結果となってしまいました。それでいて本部以蔵の強さも表現したいという無茶なオーダーでした。それで何が残ったのかという話です。武蔵は結構な強キャラでしたけども、人を斬り殺さないことには強さを表現できないキャラクター故に扱いづらかったのか、レギュラー化には至りませんでした。烈海王も、なかなかハッキリ死んだと明言し辛かったのか、ウルトラスター選手が死んだ割にはその最後はアッサリとしたものでした。」
「ですから、年々新キャラに誰を当てるかというのは難しくなってきているんです。今回はオリバを当てました。編集者がかませ犬じゃないと煽らなければいけないぐらい、読者の反応は白けていたと思います。」
近年の刃牙の構成の問題点についてもA氏は語る。
「チームバトルに戻した方が良いんじゃないですかね。ドラゴンボールのような一強の相手が出てくる構成の漫画はインフレが激しくなる。強敵が何人も出現し、入り乱れて戦う構成の方が刃牙には合っていると思います。その方がスター選手の見せ場も作りやすい。乱戦になれば負けた言い訳も作りやすい。イメージ的には最強死刑囚編が分かりやすいでしょう。トーナメントだって言ってみれば変則のチームバトルです。」
続けてA氏はこうも語る。
「今週、久隅公平vs龍金剛に触れたのは良かったですねえ。。。金竜山が現在のスタイルで復活するのも面白い。っていうか、相撲協会と対決する話になるのかな、新しいなと思ってたんですけど。刃牙に負けちゃったら、やっぱり相撲はダメだね、異種格闘技では勝てないねって終わってしまうんでしょうか。今後に注目です。」
「てか、宿禰編の単行本の1巻2巻が同時発売されましたけど、売り上げが悪ければ即打ち切り、新章スタートを作者が決断することも考えられます。その場合、
グラップラー刃牙 全42巻
バキ 全31巻
範馬刃牙 全37巻
刃牙道 全22巻
バキ道! 全4巻
そんなことになるかもしれません。
これはこれで面白い。。。」
タグ:刃牙
フランスの最新(?)の性表現の香りを嗅ぐ。ポール・バーホーベン「Elle」 [注目作品]
ここんところ毎回レイプレイプで「デトロイト・メタル・シティ」かって感じだけど、今回もレイプの話です。
前回、伊藤詩織が訴えた人について調べていたら、町山智浩がラジオ番組の映画紹介のコーナーで、その事件について触れていたのを見つけた。2年ぐらい前の話題で、その辺疎くてごめんなさいだが。
すごいと思ったのが、伊藤詩織に訴えられた人がTBS社員だったというのをTBSのラジオ番組で堂々と説明したこと。慌てて女性DJがフォローを入れていた。ぶっ込んでやろうと狙っていたのだろう。やるなあ、町山智浩。
で、紹介していたフランス映画「Elle」の解説もすごかった。
俺なりに口汚く要約すると、レイプされた女がクソビッチだったけど、お前らどう思う?という内容だ。町山智浩によるとフランスですごく論争になったんだそうだ。フランスって性に自由な印象がある。最近やたら性表現関係でツイッターがうるさいので、その辺の最先端の感覚の匂いを嗅ぎたいと思ったので、アマゾンプライムで400円課金して見てしまったよ。
何しろ監督が「ロボコップ」のポール・バーホーベンだ。
優等生的な平等主義に骨太のブラックジョークを突き立て豪快に笑い飛ばす様な作風の人。アメリカデビューとなった「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 」以降は1本のぞいて全て見ているぐらい好きな監督である。何と言っても「スターシップトゥルーパーズ」が大好きで、当時死ぬほど繰り返し見た。
「Elle」のあらすじの中で最も興味を惹かれたのが、強姦されるヒロインが60歳の美魔女というところ。フランスではおばあちゃんも若い男から性の対象として見られるなんて話を聞いたことがあった。その辺を見たかったというのもある。主演のイザベル・ユペールはなるほど確かに美人である。映画公開時は64歳ぐらいか。
驚いたのは、ユペール演じるヒロインの母親役まで若い男を囲っているのである。金目当てという設定ではあるのだけれど。元気だなあ、80歳ぐらいか?
本宮ひろ志の「幕末紅蓮隊」だったか、性衝動が抑えられない獣の様な主人公が、ばあさんに襲いかかるという凄まじいオープニングが強烈に記憶に残っているのだが、それを実写でやったらどうなるんだろうという興味もあった。
で、まあ結局見てみて、年寄りだからどうとかいうことも無いんですけど。
以下ネタバレ含みます。
見ていて、結局1996年の映画「クラッシュ」みたいなことかー?って思っていたら、そういう流れだったので、ちょっと興味を失いました。
ヒロインはレイプでないと興奮しない犯人が好みの男だったのでレイプですら受け入れる様になるんですが、そうなるとレイプではなくなるので二人は破局するしかないわけです。男は他にいっぱいいて、親友の夫とも不倫してるのでレイプ犯はあっさりポイされる。逆上してまた襲われるんだけど、レイプを受け入れることで攻撃するというクライマックスの前代未聞の攻防があり、犯人はヒロインの息子に撲殺されてしまうんだけども、あまり罪の意識もなくハッピーエンド。
レイプをテーマにした映画にも関わらず、レイプされたヒロインに全く同情が湧かない様に作られているという試みが面白いと思いました。町山さん的にはどこまで彼女の気持ちに寄り添えるか問われるコメディ映画の傑作だみたいに解説してました。どこまで寄り添えたのでしょうか。
前回、伊藤詩織が訴えた人について調べていたら、町山智浩がラジオ番組の映画紹介のコーナーで、その事件について触れていたのを見つけた。2年ぐらい前の話題で、その辺疎くてごめんなさいだが。
すごいと思ったのが、伊藤詩織に訴えられた人がTBS社員だったというのをTBSのラジオ番組で堂々と説明したこと。慌てて女性DJがフォローを入れていた。ぶっ込んでやろうと狙っていたのだろう。やるなあ、町山智浩。
で、紹介していたフランス映画「Elle」の解説もすごかった。
俺なりに口汚く要約すると、レイプされた女がクソビッチだったけど、お前らどう思う?という内容だ。町山智浩によるとフランスですごく論争になったんだそうだ。フランスって性に自由な印象がある。最近やたら性表現関係でツイッターがうるさいので、その辺の最先端の感覚の匂いを嗅ぎたいと思ったので、アマゾンプライムで400円課金して見てしまったよ。
何しろ監督が「ロボコップ」のポール・バーホーベンだ。
優等生的な平等主義に骨太のブラックジョークを突き立て豪快に笑い飛ばす様な作風の人。アメリカデビューとなった「グレート・ウォリアーズ/欲望の剣 」以降は1本のぞいて全て見ているぐらい好きな監督である。何と言っても「スターシップトゥルーパーズ」が大好きで、当時死ぬほど繰り返し見た。
「Elle」のあらすじの中で最も興味を惹かれたのが、強姦されるヒロインが60歳の美魔女というところ。フランスではおばあちゃんも若い男から性の対象として見られるなんて話を聞いたことがあった。その辺を見たかったというのもある。主演のイザベル・ユペールはなるほど確かに美人である。映画公開時は64歳ぐらいか。
驚いたのは、ユペール演じるヒロインの母親役まで若い男を囲っているのである。金目当てという設定ではあるのだけれど。元気だなあ、80歳ぐらいか?
本宮ひろ志の「幕末紅蓮隊」だったか、性衝動が抑えられない獣の様な主人公が、ばあさんに襲いかかるという凄まじいオープニングが強烈に記憶に残っているのだが、それを実写でやったらどうなるんだろうという興味もあった。
で、まあ結局見てみて、年寄りだからどうとかいうことも無いんですけど。
以下ネタバレ含みます。
見ていて、結局1996年の映画「クラッシュ」みたいなことかー?って思っていたら、そういう流れだったので、ちょっと興味を失いました。
ヒロインはレイプでないと興奮しない犯人が好みの男だったのでレイプですら受け入れる様になるんですが、そうなるとレイプではなくなるので二人は破局するしかないわけです。男は他にいっぱいいて、親友の夫とも不倫してるのでレイプ犯はあっさりポイされる。逆上してまた襲われるんだけど、レイプを受け入れることで攻撃するというクライマックスの前代未聞の攻防があり、犯人はヒロインの息子に撲殺されてしまうんだけども、あまり罪の意識もなくハッピーエンド。
レイプをテーマにした映画にも関わらず、レイプされたヒロインに全く同情が湧かない様に作られているという試みが面白いと思いました。町山さん的にはどこまで彼女の気持ちに寄り添えるか問われるコメディ映画の傑作だみたいに解説してました。どこまで寄り添えたのでしょうか。
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