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このあだち充がすごい!H2名台詞集4「友達?野球にそんなポジションがあるんですか?」 [シリーズ]

日大アメフト部、監督&コーチコンビの記者会見をフルで2時間見てしまった。


前日の学生の会見は非常にしっくり来る話だった。
「練習に出さない」「スタメンから外す」「代表辞退させる」「相手を潰しに行くと言わせる」
ところが監督&コーチの地獄師弟コンビに言わせると、全て本人を思ってのこと、なんだそうだ。

1万歩譲ってわからんでもない、とも思う。
こういう意味不明のパワハラを行なって、あとで「本人のため」といえば美談になると思ってる指導者なんてのは腐る程いるからだ。潰されればいいのに、と思う(本人のためと思ってあえて厳しく言います)。

監督が繰り返した「ルールにのっとって」というのも印象に残った。
結局のところ、ルールの範囲内で、バレないように合法的に相手を抹殺しろと考えてたのではなかろうか。あんなにわかりやすくファウルに行ってしまうほど追い詰めていたという自覚がなかったのが本人たちの誤算ではなかったのか。

大学の関係者である司会者の態度も気になった。たぶん今日からマスコミ&ネットのオモチャにされると思うと少し気の毒だが。ああいう老害がゴロゴロしていたら、そりゃこういう事件も起こるわな。そして自浄作用が無いであろうこともよくわかった。

 
で、「H2」の名台詞集。
栄京の城山監督&広田コンビのセリフ。
名将と好青年と世間から見られているが、わからないように姑息な手を使って勝ちに行こうとする2人。それがよくわかるコマ。

H2d1.png
「広田。」
「おまえ、友達はいるのか?」

H2d2.png
「野球にそんなポジションがあるんですか?」
「おれに必要なのは、打って走って守る奴が8人、それだけです。」


続いて、何度か引用しているが、ちゃんとフルで紹介していなかったコマ。
監督が自分より主人公を買っていたと聞いて、それを確かめようとする広田。

H2d3.png
「監督。」
「中学時代 おれより先に目をつけた投手が千川にいるって本当ですか?」

H2d4.png
「妬けるか?」
「他人がほめられるのはあまり好きじゃないですね。」
「手に入らなかった分 評価が過大になっとるのかも知れん。」
「逃した魚は大きいっていうからな。」

広田1.png
「釣った魚にもたまにはエサをくださいよ。」
「わかっとる。」
「ほっとくと共食いしそうだからな、おまえは。」

 

H2(エイチ・ツー)全17巻 完結コミックセット(ワイド版)(少年サンデーコミックス)

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  • 作者: あだち 充
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2010/01
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H2 文庫版 コミック 全20巻完結セット (小学館文庫)

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  • 作者: あだち 充
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/03/01
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このあだち充がすごい!H2名台詞集3「勝つためのいい手なら、俺も知ってるぜ。猛練習」 [シリーズ]

盛り上がってますな。
アメフトの殺人タックル問題。
大学の対応がお粗末すぎる。

広田1.png


さてさて、H2名台詞集。
H2c2.png
「対する森山商業トップバッターの辻井!チーム一の俊足そして主将、リードマンでありチームの要!彼を塁に出すか出さないかが、この試合の大きなポイントです!」
「ーということは、こいつをつぶせば楽勝ってことですね。」

そしてデッドボールを食らわせる。

H2c3.png
「まともにやったって、栄京有利って書いてあったぜ。」
「念には念をー 確実に勝つためならどんな手でも使いますよ、こいつは。」
「勝つためのいい手なら、俺も知ってるぜ。」
「どんな手ですか?」
「猛練習ー」

ちなみに主人公チームの監督は、かつて栄京の監督に干された過去をもつ。その指導力を怪しむ主人公ナインだったが、ある日強豪校の監督がやってきて、ペコペコ頭を下げる姿に驚く。やはり監督は名指導者だったのか?

H2c4.png
「ん?」
「校長にも頭を下げたことがないというあの明和の監督が…。」
「もしかするとー」
「そうなんだ。サイフを拾ったんで届けてやったんだよ。」

 

H2(エイチ・ツー)全17巻 完結コミックセット(ワイド版)(少年サンデーコミックス)

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このあだち充がすごい!H2名台詞集2「うちは本屋ですから」 [シリーズ]

H2の名台詞集、意外とチョイスが難しいな。
ブログに納まるように紹介するとなると、また限られてくる。

まずはメタギャグから。
家業の本屋を手伝う第2ヒロインにモブが話しかけてくる。
H2b1.png
「あ、あのォ…」
「あ、はい!いらっしゃいませ」
「少年サンデーコミックスの「H2」第1〜3巻は大好評発売中でしたよね?」
「さ、さあ… うちは本屋ですから。」
「あれ?」

次は、怪我したけど病院に行くのが億劫な主人公を、ヒロインが急かす。
H2b2.png
「さ、行こ。」
「どこへ?」
「」
「はいはい。」
バットで脅迫するヒロインが可愛い。
ちなみに実写版は石原さとみが演じた。
主人公は山田孝之だ。
H2b3.png
「残念ですが…」
「ただの打ち身です。骨にも筋にも異常はありません。」
「二、三日で治るでしょう。」

喋ってることと演出が全く逆というギャグ。

最後にラブコメあるある(作品内でも強調されている)の、終電逃して仕方なく一緒に寝るという展開にて。
H2b4.png
「横にいても安心して寝られちまう存在か…」
「三年前と何も変わっちゃいねえじゃねえか。」
「後悔してる?ひかりさんを橘くんに紹介したこと。」
「」

互いに幼すぎて恋愛感情が芽生えなかった2人。
主人公が第2ヒロインを意識しだした時、親友が彼女の恋人になっていた。
まるで脈のなさそうな第2ヒロインの寝姿に葛藤しつつも、主人公はいつしか深い眠りに落ちてしまう。
H2b5.png
「困ったなァ…」
「眠れないよ、…ヒデちゃん。」

ところが実は第2ヒロインは寝られなかったのである。
切ない。ちなみに実写版を演じたのは市川由衣

 

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タグ:あだち充 H2
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このあだち充がすごい!H2名台詞集1「おれの青春だよ」 [シリーズ]

H2の記事のアクセス数が上がってるなと思ったら、アメフトでなんかあったみたいね。特に大事でもない試合で、全く必要ないシチュエーションで相手の司令塔に背後から殺人タックル。反則を繰り返したそう。監督は「選手も必死」「あれくらいしないと勝てない」と言ったとか報道されている。

(関連記事)
仙台育英の足蹴りを見て思い出した、緊張感切れないラフプレー読める野球漫画!あだち充「H2』
http://omakedvd.blog.so-net.ne.jp/2017-08-21

 
ついでに、前からやりたかったH2の名言集をまとめたい。
タッチは子供の頃、大ブームを巻き起こしていたが、正直好きじゃなかった。野球漫画といえばスポ根ものしか読んだことのない子供の頃の自分にとって、どう読んだらいいかわからない異質な漫画だった。

どういう経緯でH2を読みだしたかはよく覚えていない。
思い出したらそのうち書くかも。

H2で唸らされるのは、台詞回しの巧さだ。

まず朝のシーン。
H2名言3.png
「いつまで入ってんだよォ!」
「早く出ろクソ親父!」
(ドンドン)
「クソと親父は一緒には出ませんよ。」
「まずはクソをだしてからネ。」

次にこの漫画のファーストシーン。
ドクターストップがかかり、主人公は野球を諦めるため用具を燃やしている。
H2名言1.png
「ゴホゴホ!」
「こらっ、比呂 いったい何を燃やしてんのよ!?」
「俺の青春だよ。」
H2名言2.png
「そんなもんよりあんたのベッドの下にあるエロ本を先に燃やして欲しいんだけど…母さんは」
「あれは…おれの命だ。」

主人公はサッカー部に入部するが、ひょんなことから野球愛好会と野球で対決することになる。サッカー部の野球を侮辱する態度に憤りを感じ、その場でサッカー部を退部。愛好会に加勢して化け物ぶりを発揮。試合後、愛好会に慰留されるが「三ヶ月以内に必ず壊れるガラスのヒジ」だと言って誘いを断る。

ところが、ストップをかけた医師が偽医者だったことがわかり、2巻のラストでセカンドオピニオンを受ける。
H2名言4.png
「どうだった!?検査の結果は。」
「ガラスのヒジだってさ。」
「」
「そう…」
「ガラスはガラスでも、拳銃で撃っても割れねえ防弾ガラスだぜ。」

 




H2 文庫版 コミック 全20巻完結セット (小学館文庫)

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再現不可!?メーカーの枠を超え、ガンプラに挑んだプラモたち。 [シリーズ]

今回はプラモ狂四郎に出ていたガンプラ以外のプラモをご紹介。
メーカーの枠を超えた異種格闘技戦のようなプラモ対決!
現在ではこち亀以外では不可能なんではなかろうか。

 
バルディオス
ガンダム他5.png
1986年に放送されたアニメで、主役ロボットはガンダムのパチモンとも言われることもある。ガンダム同様打ち切りを食らったが、実際はそこから1ヶ月延命したそうである。しかし結末は打ち切り感たっぷりだったために反響を呼び、ガンダム同様映画化決定。そんなことが起こっていたのはまるで知らなかったが、子供の頃TVで毎回楽しみに見ていたアニメだった。主題歌の歌詞が「です」とか「でしょう」とか、やたら丁寧語なのが印象的。プラモ狂四郎ではアッガイと遭遇するが戦闘には至らず残念。

 
エックスウィング
ガンダム他1.png
目立たないが、スターウォーズとガンダムの対決があったのはすごい。使えるデブこと山根が「これからは洋物の時代だ!」と宣言。3対1にも関わらずプラモ狂四郎のコアブースターに敗北。これ以後、山根にとって洋物は用無しになったわけである。山根といえばやっぱグフだよなあ。

 
ジェットモグラ
ガンダム他3.png
パーフェクトガンダム同様、プラモ狂四郎を象徴する名プラモである。出典は1965年に放送されたイギリスのTV人形劇「サンダーバード」。5つのスーパーメカを使い、救助活動を行う。ジェットモグラはサンダーバードのメカの中では小さく、子供心に今ひとつ印象に残らなかった。プラモ狂四郎でなぜこんなにインパクトがあったのか考えるに、劇中でキットが大絶賛されたからではなかろうか。最終シリーズで再登板。キャタピラ部分がガンタンクのものになり、宇宙戦を展開した。

 
コンバットビーグル
ガンダム他2.png
西郷どんそっくりの九州男児の「魔改造」に破れた四郎。リベンジのために猛特訓中の四郎が、ホンダシティという当時大人気だった自動車をベースにして作ったプラモ。デザインは大河原邦男である。これがローラーダッシュするスコープドッグと対決するのである。いま見てもめちゃくちゃ燃える展開なのだが、これ以後登場することはなく、リベンジマッチもフルスクラッチのビルバインが使われた。

 
オモロイド
ガンダム他4.png
1980年に日東科学というメーカーが販売したプラモオリジナル商品。何かしらに変形するSDロボットというコンセプトで、デザインは大河原邦男。当時はこういうのが無数にあったような記憶がある。プラモ狂四郎に採用されたキットの中では、唯一一過性で終わってしまった題材ではなかろうか。そういう意味で印象深いのである。日東科学はオモロイドから5年後に廃業してしまったそう。

 




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  • 出版社/メーカー: 青島文化教材社(AOSHIMA)
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  • 出版社/メーカー: BANDAI
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プラモデル オーナーズクラブ 1/24 No.13 ’82 ホンダシティ R

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  • 出版社/メーカー: マイクロエース
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再評価してほしい&されるべき?「プラモ狂四郎」登場のガンダムバリエーション [シリーズ]

現在のガンダムファンでも誰もが知っているパーフェクトガンダムや武者ガンダムなどを生み出したプラモ狂四郎ですが、今回はあまり知られてないと思う再評価希望の狂四郎登場のガンプラを紹介。

 
アーマードザク
新ガンプラ1.png
あのパーフェクトガンダムを、デビュー二戦目でボッコボコにしたのが衝撃的だった。素体状態ですでにパーフェクトガンダムを圧倒。後から重武装状態になって駄目押しするという珍しいパターン。シンプルなデザインで永遠のライバル感が強いが、パーフェクトガンダム同様に二戦目であっさり敗北した。


ブラッディーマリー
新ガンプラ2.png
世界一を決める大一番で対戦相手のサッキー竹田が使用したプラモ。
「デビルガンダム」といえば1994年の「Gガンダム」のラスボスだが、そのおおよそ10年も前に別名ではあるが「デビルガンダム」が存在していたのだ。命名者のサッキー竹田がわざわざ「きみ流に言えばデビルガンダム」と、遠回しに四郎のセンスの安直さをバカにしている。

手が4本なことにまずインパクトを受けるが、その真価はガンダムヘッドに隠れたゾンビっぽい素顔である。ゾンビ顔からエイリアンよろしく気持ち悪いのが出てきて接着剤という毒液を発射する。この一戦は引き分けだったが、新展開冒頭で四郎が世界王者に認定されていると説明される。


トリプルゼータ
新ガンプラ3.png
ダブルゼータが発表された時、そのネーミングに衝撃が走ったが、次の瞬間皆の脳裏をかすめたのは「なら来年はトリプルゼータか」という発想だった。それをそのまま再現したようなガンダム。キングギドラのような頭はかっこいいが、体がただのサイコガンダムというのが残念。

ちなみにプラモを操るのは、操られたクラフトマンのマスター。プラモとシミュレーション双方に精通したマスターが狂四郎と対決!客の呼べる黄金のカードだったのだが、制作側がそれを全く活かせてないのが勿体無さすぎる。


HCMパーフェクトガンダム
新ガンプラ4.png
元祖の1、ほぼ正史扱いの2、アニメで大人気の3に比べると致命的に知名度が足りない感じがする4。プラモ狂四郎の有終の美を飾るガンダムだが、いきなりジオのスピードについていけずアーマーを外して軽量化。そうすると単なるRXー78になってしまい、あまりいいとこがなかったので無理もない。

 
次回はガンプラ以外の名機を紹介予定。

 


機動戦士ガンダム RX-78-2シールドバッグ レッド

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  • 出版社/メーカー: コスパ
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プラモが作れないガンダム少年達に!プラモ狂四郎番外編「ホビーボーイ飛人」 [シリーズ]

所有しているプラモ狂四郎愛蔵版の最終話に、狂四郎がいとこの飛人(ひっと)と対戦する話がある。飛人は小学二年生でプラモを作ることが出来ず、クローバーのガンダムのオモチャ(超合金的なものというとわかりやすいか?)で、対戦することになる。
飛人1.png
造形のデティール再現が素晴らしい。
飛人2.png
当時、自分も小学校低学年で組み立てはできるが着彩は無理。改造なんて夢のまた夢。しかもこのオモチャは持っていたので、この展開は大いに感情移入した。ちなみに今だに着彩は無理なんですけどね。ハイコンプリートモデルでいいじゃないか。

後編ではガンダムのゲームで対戦。
まだファミコンがない時代である。
飛人3.png

知らなかったが飛人の話はさらに続編があり、文庫版に全話ではないが収録されているというので購入を迷っている。

飛人は「新プラモ狂四郎」のレギュラーキャラクターとして再登場する。だから飛人の二編が初代の愛蔵版巻末に収録されてるのかな。映画「エイリアン」のパワーローダーの実物みたいなのを作って、それでプラモを作るというデブという、初登場の頭の冴えのカケラもない投げやりなキャラ造形になってしまっている。新プラモ狂四郎における戦犯の一人だと思う。
飛人4.png

 

プラモ狂四郎 1~最新巻(文庫版)(講談社漫画文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

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  • 作者: やまと 虹一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: コミック









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スーパーサイヤ人に匹敵する衝撃!プラモ狂四郎のパーフェクトガンダム!! [シリーズ]

プラモ狂四郎の人気に駄目押しを加えたものといえば「パーフェクトガンダム」である。
それはドラゴンボールにおける、スーパーサイヤ人への覚醒に匹敵する出来事だった。
現在のあらゆるガンダムバリエーションの原点だと言ったら言い過ぎだろうか。
PG1.png
何しろ「パーフェクト」である。
そのゴテゴテした重武装、子供達は大喜びだ。
「ぼくのかんがえたさいきょうのガンダム」スピリットがある。
当時強く影響され、パーフェクトバイファムとか、パーフェクトエルガイムとか幼い妄想を膨らませて落書きしまくっていたものだ。

現在も大きな存在感を放っているパーフェクトガンダムだが、デビュー二戦目にして体を真っ二つにされ敗北している。PG2.png
3戦目も武装を丸裸にされた挙句、飛び蹴りで粉微塵にというひどい戦績であった。
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やはり二戦目で人造人間に負けたスーパーサイヤ人孫悟空と同様、元祖パーフェクトガンダムはしばらく姿を見せなくなる。そのあと、パーフェクトガンダム2パーフェクトガンダム3と進化するのだが、その辺もスーパーサイヤ人っぽい。もちろんパーフェクトガンダムの方がサイヤ人より登場は先だけども。

他にも武者ガンダムやトリプルゼータなど、子供を熱狂させたプラモ狂四郎のガンダムは色々あるけども、私が推したいのはオリジナルゼータガンダムだ。
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これ、一般公募のデザインが元ネタというのは漫画に描いてある通り。当時の掲載誌の画像をネットで拾って初めて知ったのだが、ゼータのデザインをアレンジしたのではなく、ゼータのデザインそのものを公募して選ばれたものらしい。
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あとオリジナルゼータと対戦するミャオのガンダムマーク2もかっこいい。ちなみにミャオの元ネタは当時大人気だったアイドルグループ、チェッカーズのボーカル、藤井フミヤだと思われる。

 

GUNDAM FIX FIGURATION #0037 パーフェクトガンダム

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  • 出版社/メーカー: バンダイ
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スピンオフでガルパンを超えるビッグビジネスに?景山姉弟の戦車道が読める「プラモ狂四郎」 [シリーズ]

プラモ狂四郎ベストキャラクターといえば、景山姉弟ではなかろうか。
弟は栄養の吸収の良さそうなガタイの知的メガネデブ。
なのに姉はバイク好きのヤンキーっぽく、やはり別のベクトルで栄養の吸収が良さそうな体型をしている。
影山1.png
きっと家は医者である。
なに不自由なく暮らしているが、親の教育は厳しい。
姉は戦車好きの弟をかばったりの日々だったが、ある日ぐれてしまったのだろう。
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しかしそんな彼女を救ったのはバイクだった。不良仲間とバイクを乗り回していたある日、バイクの修理をしてくれた青年からモトクロスの存在を知り、レースにのめり込む様になっていく。。。

そんな行間を感じさせる。
スピンオフが読んでみたいのだが誰か描いてくれないだろうか。

ところで弟は狂四郎を初めて破った、大変にインパクトあるメガネデブだった。しかも狂四郎と丸山のタッグを相手に一人で戦ったのである!再戦はさぞかし大一番になるかと思いきや、姉ちゃんが出てきてラスボスの座に居座り、弟は梅雨払いに。以後、弟は姉ちゃんのオマケとしてしか登場がなく、あれほどバカにしていたアニメプラモにも手を出すという没落っぷり。ちなみに景山姉弟は世界トーナメント編で初戦敗退。狂四郎が2回戦で戦う相手の引き立て役という扱い。サッキー竹田との最終決戦にもお呼びがかからなかった。勿体無い。

ちなみに、景山弟との初戦。その内容と言えばタミヤのタイガー1型と、バンダイのマゼラアタック&タカラのクラブガンナーというメーカーの枠を越えた戦車プラモバトルだった。現在ではありえない古き良き時代の賜物だ。
影山3.png
景山姉初登場回は互いに作ったジオラマをつなぎ合わせての対戦というワクワクする流れ。プラモだけでなくジオラマも。やはり初期ほどリアリティがあって面白い。
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ヒゲをとったらまたヒゲ!プラモ狂四郎の「これはアカン」シーン [シリーズ]

プラモ狂四郎のやまと虹一はブログも面白い。

第一話の作画に三日しかなかったこと。プラモ狂四郎のイメージから脱却できないことに絶望し、田舎で家業を継いだがこかしてしまったことなど、裏話を赤裸々に語っている。書籍化してほしい。昨日、久しぶりに読み返したら、回想日記漫画を描き始めていた。これは必読だ!

プラモ狂四郎は第一話でガンダムに黒目を描いたことで、関係者に白い目で見られたという。世に出てみれば、読者はそれを自然に受け入れた挙句、大好評だったわけだが。最近のガンダムゲームにゲストとしてプラモ狂四郎が出ているが、黒目が入っていたのでリスペクトを感じる。


今回はプラモ狂四郎の、これはちょっと…という部分を取り上げてみたい。

プラモ狂四郎終盤になる模型秘伝帳シリーズ。
狂四郎をTV出演させたヒゲ面のプロデューサーが模型秘伝帳を奪って逃走するのだが、なんとその顔は特殊メイクだった。
秘伝帳1.png
剥ぎ取ったコマで引いたページをめくるとその正体は…!

秘伝帳2.png
またヒゲ!一瞬、あれっとページを戻してしまう。

ちなみにさらにこの下に顔があり、真の正体は狂四郎永遠のライバル、サッキー竹田であった。なんか疲れる展開である。

 
存在自体がアレな「新プラモ狂四郎」だが、読者の嗜好を無理やり誘導させようとしているコマがある。プラモ部がデモンストレーションを行い、生徒たちが集まってくるのだが、その生徒が「ファミコンはもう飽きた。これからはスケール(プラモのジャンル)だ」というセリフがあるのだ。
秘伝帳4.png
狂四郎初期の頃はLSIのガンダムゲームを取り上げていた様な時代だったが、そのうちファミコンが登場。掲載誌もライバル誌もファミコン漫画だらけになり、自然とプラモ狂四郎の人気も低迷。連載終了の運びとなる。それでもなんとかプラモブームを再び起こしたいと、始まったのが「新プラモ狂四郎」なのだが。

ちなみに「新」の連載が始まったのは87年。ファミスタも2作目。飽きるどころか、まだまだこれからもいいとこである。さらにスーパーファミコン、プレステと87年からは想像がつかないほど発展していくわけだ。「ファミコンはもう飽きた。これからはスケールだ」というセリフには。よく言えば制作サイドの苦しみが伝わってくるが、悪く言えば負け犬の遠吠え感を感じさせ、作品のクオリティを自ら貶めている。このコマは割とトラウマである。



機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOST プレミアムGサウンドエディション - PS3

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  • メディア: Video Game



新プラモ狂四郎 1 (コミックボンボンデラックス)

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  • 作者: やまと 虹一
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