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差別反対で始まった人が拭えなかった差別心とは?大谷昭宏「こちら社会部」バーチャルアイドル編。 [心に残る1コマ]

以前、漫画「デスペラード」に関わった人のその後を調べていたら、紹介されていたバンドのメンバーがその後、2012年の大阪の通り魔事件で殺されていたことがわかった。犯人は元暴力団員で違法薬物で捕まったこともあるという。

事件発生直後、これをオタクの犯行ではないかとTVで解説して炎上した人がいたらしい。その人の名前は大谷昭宏。画像検索してみたら、よく見る顔。元新聞記者のコメンテーターなんだそうだ。二人が殺されたこの事件をオタクの犯行と考えた理由は、犯行現場がオタクスポットと近かったから、なんだそうだ。なんだそりゃ。

で、この大谷昭宏という人についてウィキペディアで調べてみると、漫画原作者としてオタク批判も行なっているという。そのタイトルが「こちら社会部」。その前作である「こちら大阪社会部」の文庫は親が読んでいたので実家に置いてあったが、俺はあまり熱心に読んでいなかった。作画はベテランの大島やすいちである。

興味を持ったので「こちら社会部」全4巻と、原作者の著作である「OL殺人事件」を購入。後者は著者にとって印象的だった事件を振り返った連載新聞記事をまとめたもののようだ。「こちら社会部」はそのコミカライズという感じか。

問題の「こちら社会部」のバーチャルアイドル編は2巻に収録。1997年ごろに描かれたようだ。「ときめきメモリアル」を元ネタにしたと思われる人気恋愛シミュレーションゲームにハマりすぎた人間が、声優を誘拐するという話だった。

読み始めていきなり温度が低くて驚いたのだが、大谷氏をモデルにした主人公が恋愛シミュレーションに熱中してるのだ。
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同僚も現代人の常識と言ったり、見識のアリそうな上司が高校生の息子と一緒に遊んでいることを照れながら告白したりする。
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2012年の大阪の通り魔事件については、オタクの盛り場に近いからオタクが犯人と断ずるという、何か怨念まで感じるその救いようのない差別感だった。「こちら社会部」ではさぞかし恋愛シミュレーションゲームに対する侮蔑が並べられているのかと思いきや意外だ。

ところが大谷氏は「社会部」から6年後の2003年にこんなことを書いている。
なぜ萌えというのかは、諸説あって不明だが、要は若者たちが生身の人間ではなく、パソコンの中に出てくる美少女たちとだけ架空の恋愛をして行くというのだ。そこにある特徴は人間の対話と感情をまったく拒絶しているということである。少女に無垢であってほしいのなら「キスしたい」という呼びかけに「ワタシ、男の人とキスしたことがないから、どうしていいのかわからない」と答えさせ、その答えに満足するのだ。自分の意に沿わない答えや、気に入らない少女の心の動きは完全に拒否する。

と、かなり温度が上がっている。
この記事は「奈良小1女児殺害事件」の発生二週間後、犯人が逮捕される一週間前に書かれ、『対話も感情もない「萌え」のむなしさ』というタイトルでスポーツ新聞に載った記事なんだそうだ。

こちらの事件は、犯人が幼女を誘拐した直後に溺死させたことから、「等身大のフィギュアを作るための、フィギュア好きのオタクの犯行だったとしか思えない」という、とんでもない主張に至っており、やはり盛大に炎上したという。やはり極度の差別感がある。

さて、「こちら社会部」と「萌えのむなしさ」の6年の間に何があったのだろうか。
推測だが、「こちら社会部」は作画の大島やすいちによる直しが入っているのではないかと思う。実際に大谷氏の書いた原作はもっとオタク蔑視が並べられていたのではないか。

大島やすいちはウルトラベテランだ。良い意味でも悪い意味でもあまり尖ったところのない作家だと思う。そこが自分にとって苦手な部分でもある。どちらかというとサラリーマンが電車で読んで網棚に忘れていく系の庶民の娯楽作を描き続けている印象だ。

大谷氏のオタク蔑視は大島やすいちの作風と明らかに合わない。それに、かなりちゃんとしたスタッフを抱えていないと出来ない作画である。オタク蔑視がある人には職場の人間関係が維持できないだろう。娘だって漫画家だ。明らかに常軌を逸している大谷氏の主張をそのまま通すとは考えにくい。

おそらく大谷氏は直しに応じなかったのだろう。
そもそも変なプロットである。「バーチャルアイドルを誘拐!」というのは漫画らしくハッタリが効いている。ここを大島氏が生かそうと思ったのは分かる。しかし「こちら社会部」は実際の事件をモチーフにするフォーマットの漫画ではなかったのか。だから色々変なことになっている。

実際は声優が誘拐されたというだけの話である。
それが、「二次元に恋したゲーマーが実在しない人物を誘拐した前代未聞の事件」として警察のお偉いさんが「実在しない人物をどう誘拐するんだ?」と頭を悩ませるのである。
こちら社会部4.png
(↑言うほど有り得るか?)

いや、単に誘拐事件として対応すればいいだけでは。。。と思うのだが、あくまでもバーチャルアイドルが誘拐されたということで話を進めようとしており、犯人も声優を誘拐したのではなく、バーチャルアイドルを誘拐したのだと思い込んでいる(単なる頭のおかしい人なのではないか。。。)ことを強調している。

事件解決も、ゲームのシナリオや裏技をなぞって犯人逮捕に結びつく定番のもの。まるでリアリティがない。

実録シリーズの中に起こってもない架空の事件を織り交ぜ、大谷氏はオタク叩きをやろうとしたのだ。罪深いと思う。歳をとれば誰だって世の中に理解できないものが出てくる。大谷氏には事件記者として人間の喜怒哀楽を長年見てきたという驕りと、加齢を認めたくない焦りがあったのだろう。大谷氏の記事の言葉を借りるなら、オタクと人間として対話も心の動きも全くしてこなかったのだろう。

大谷氏の著作は1987年に出版した『開け心が窓ならば-差別反対大合唱が最初のもののようだ。そんな人が明らかな差別発言をしていた。今はどうかは分からないが。

これも差別反対運動に関わっていた自分が差別などするはずがないという驕りから、自らの行動を省みることができなかったのだと思う。ツイッターなどを見ていても差別反対、ヘイトスピーチ反対とか言いながら、「オタク気持ち悪い」「総理大臣はいくらでも叩いてもいい」という人がゴロゴロいる。

そもそも差別心というのは人間の本能である。私は差別心がない人間だというのは、私は人間でないと言ってるのと一緒だ、と言ったのは小林よしのりだったか。差別反対の人でも堂々と差別できる。オタクは差別者のための最後のフロンティアなのかもしれない。

百歩譲って大人のオタクは叩かれてもいいと思うが、氏の差別発言が巡り巡って子供のいじめにつながっているということも自覚してほしい。

いつか宮崎事件でマスコミを恨んだ子供時代のことを書きたいと思う。

 

こちら社会部 全4巻完結 [マーケットプレイスセット]

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  • 作者: 大島やすいち
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • メディア: コミック



開け心が窓ならば―差別反対大合唱 (角川文庫)

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  • 作者: 黒田 清
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1988/05
  • メディア: 文庫


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ジャンププロデュースが無かったら、鳥山明はどんな作家になっていたのか? [心に残る1コマ]

ネットで鳥山明の結婚式の写真を拾った。
ドクタースランプの頃の貴重な写真だ。
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記事では鳥山明が当時5億円稼いだことに触れ、
>さしあたって今年はアラレちゃんブームで食いつなげるが、いつまでもアラレちゃんを頼りにはできないだろう

などと分析していて、鳥山明人気を一過性のものと見ているように感じる。まあ当時十二分に社会現象を巻き起こしていたドクタースランプを超えるヒット作など、想像もつかないのは無理もない。オバQの後にドラえもんぐらいしか前例がないのでは。。。

 
ところで鳥山明といえば、本来マイナー思考の作家という分析もされている。そこは初代担当編集者だった鳥嶋和彦のプロデュース力が巧みだったというものだ。
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鳥山明が本来描きたいものを書いたら、どんな位置付けの作家になっていたんだろうと考えるのは、ちょっと面白くないだろうか。

先日、鳥山明の画集に書き下ろされた「WOLF」という漫画を久しぶりに読み返したらすごく面白かった。実にオシャレだ。秋田犬だけどWOLFを自称するライダーが、走り出したら誰にも止められないと言いながら、あの手この手で止められてしまう。田舎者がカッコつけるけどキメきれない微笑ましさ。鳥山明が得意とするテーマである。
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「COWA!」はドラゴンボール終了後に初めて描いた週刊連載作品だ。
オバケの子供たちがコワモテのおじさんと旅をするロードムービー的な話である。
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編集長が鳥嶋和彦になったからこそ産まれた作品で、鳥山明の趣味色が非常によく出ているように思える。やっぱりオシャレだ。それでいて、少年漫画のワクワク中二病感もあって、非常に良い配分がなされている作品に思える。
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「COWA!」は非常に好きな作品なのだが、まとめとかであまり語られているのを見たことがない。
まあ鳥山明の話を始めるとドラゴンボールの話題でいっぱいになって、マイナーな短編の話などかき消されてしまうのかもしれない。
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とりとめのない妄想ではあるが、ドラゴンボールなどが無かったら、オシャレなイラストレーター的な作家になって、いまもそういう作品を量産し続けている人になったのかなあとそんなことを思う。そんな作品をもっと読みたい。

 

COWA! (ジャンプコミックスDIGITAL)

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  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1998/05/01
  • メディア: Kindle版



鳥山明 THE WORLD (ジャンプコミックス デラックス)

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  • 作者: 鳥山 明
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1990/01/10
  • メディア: ペーパーバック


タグ:鳥山明
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ゴールド免許が覆面パトカーに遭遇した時に思い出す、桜玉吉「おやじの惑星」 [心に残る1コマ]

こないだ車で帰省した時の話。
杓子定規的な人もいるので一応本当の話を装ったフィクションです。

やたら白バイがいるなー、取り締まり強化期間なのかなー、やばいなーと思っていたんですけど、高速乗ったらそんなことはすぐ忘れてしまいました。

追い越し車線に移ったら、後ろから白い車がついてくる。
煽りって感じではないけども、様子見て必要なら譲ろうと思ってたんですよ。
プレッシャーあるので、ちょっとスピード出しますわな。
そしたら後ろの車もピタリとついてくる。

幾ら何でもこれはやばいかもしれない(主観)というスピードになってしまってもそんな感じ。
その時、左車線にスペースができたので移ったんですよ。
勢いの割には多少躊躇した感じで抜いていったんですけどね。
そしたらまた自分も追い越し車線に戻りますわな。

そしたら後ろからまた似たような白い車が来たので、また譲ったんですよ。
その車、俺を抜いてしばらくして、天井からピョコッと取締りのあのランプが!

驚きましたねえ。
あまり高速使わないんで、見たのは初めて。
その変形シーンを目の当たりにし、タイガーマスク2世の車を思い出しましたよ。

そこは3車線ぐらいあったんですけど、周りの車が一斉に「シーン!」って感じのお通夜に。
繰り返しますけど、覆面パトカーって本当にあるのかなって思ってたぐらいの基本安全運転のゴールド免許なので、最初は今どこかで事件の通報があって、ここから駆けつけるのかなぐらいに思ってたんですけど、徐々に「これはスピード違反取り締まりかもしれない。。。」と青くなりました。

思い出したのは桜玉吉の「おやじの惑星」の4コマ。
集団でスピード違反していた場合は先頭車両を捕まえるという話。
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いま俺は先頭じゃないし、煽られたみたいなもんだし、二度も譲ってるので大丈夫なのではないかと思いましたけど、二台まとめておロープ頂戴ってこともありうるなとビクビクしていました。

そしたら最初に俺を抜いていった車の前に覆面パトカーが移動。
よく見ると後部座席に電光掲示板があって、そこから左に誘導している。
パトカーと最初の車は二台仲良く最左車線に。

俺はこの場を立ち去っていいのかとか、このあと追いかけてくるんじゃとか、後ろから来る車がそうなんじゃないかとかビクビクしながら家路にたどり着きました。

運が良かったのかもしれない。
確率論だとすれば、いずれ悪いサイコロの出目は出るわけです。
そんなことにならないよう、なるべくそんなサイコロは振らないようにしたいと思います。

走り出したら止められないと言いつつ、いろんなものに止められてしまう「鳥山明 THE WORLD」収録の書き下ろし漫画「WOLF」も思い出した。これいいよなあ。
覆面パト2.png

そんな教訓的なフィクションでした。

 

おやじの惑星

おやじの惑星

  • 作者: 桜 玉吉
  • 出版社/メーカー: 白夜書房
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: コミック


タグ:桜玉吉
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時間を超えた名作と新作の夢の対決は成立するか!? [心に残る1コマ]

A:あるまとめに「ナルトやワンピースだって今連載したら通用しないと思う」ってコメントがあってびっくりした。こういう話はドラゴンボールや北斗の拳とかがよく挙げられるけども、もうワンピースやナルトが挙げられる時代になってしまったのか!って驚いた。ワンピースはまだ連載してるのに!

B:逆に、「進撃の巨人」が20年前に連載始まってたらライバル多すぎてヒットしてなかったという意見も興味を引いた。

 
A:【過去の作品が現在の作品に挑むパターン】
実際通用はしないと思う。通用するんだったら載せてるだろう。だが載せないのが、作品として劣っているかという話ではない。露出の場として現在は適していないというだけだ。

B:【現在の作品が過去の作品に挑むパターン】
20年前を1999年だとすると、逆に手薄な感じがするがどうだろう。ジャンプの発行部数も最盛期から290万部も落ちている。失神しそうな数字だ。

それに漫画というメディアは、作者好みの様式を模倣しアレンジしていく文化だ。

荒木飛呂彦は
音楽の素晴らしさは連続する音の美しさであり、モーツァルトは『音符1つとしてカットできない』と皇帝に向かって言ったし、生命も連続するDNAという鎖でできている。そう考えると、この世には連続するどうすることもできない「運命」というものが存在するのを認めざるを得ない。「ジョジョの奇妙な冒険」63巻
…と言った。なんか通ずる部分がないか。

未来の作品を過去に持っていくことはできない。
目立つところで、2009年連載開始の進撃の巨人の立体機動兵器は2003年サム・ライミ監督の映画「スパイダーマン」からの影響があると思われる。殺陣は全盛期のMMA選手の岡見勇信に影響されていて、これも2006年ごろの話。進化論的には進撃の巨人は1999年に出現しないのだ。すればオーパーツだ。ひょっとしたら今よりもっと話題になったかもしれない。

 
益のない話である。
そもそも面白さは数値化できない。
誰しも多感な頃に見たものが一番面白いに決まってるし、同世代だってどういう環境で過ごしたかで何が面白いかが変わる。性癖も人それぞれ。

荒木飛呂彦は
『グッとくる映像』には、まだ続きがありまして、刑事が犯人を追跡する映像では『雨が降ってる』とすごく良いですねェ……。どんなところがいいのかって言うとその理由がさっぱり言葉では説明できないところが、『グッとくる映像』なんですねェ。刑事には雨です。それともうひとつ。『男がひとり馬に乗って荒野を行く』って映像を子供の時、初めて見た時は誰かが、すでに教えてくれたのか、「カッコイイ」というのは、こーゆう事なのだと本能的というか、すでに知っていたような気がしてならない。「ジョジョの奇妙な冒険」59巻
…と、語っている。


発行部数にしたって、人口や物価の影響もある。
まあヴァンダムとスタローンどっちが強いみたいな子供が話すレベルなのかもしれない。信長の野望と三国志で戦ったらどっちが勝つとか考えるのも面白いだろう。
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何はともあれ一番ダメなのは、「俺の世代が最高。ほんっとに今はダメになった」、こういうことを言い出す輩だ。自戒したい。

 

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人間の理想は人間でないものを目指すこと。エロ表現はどうなっていくのか問題 [心に残る1コマ]

キズナアイはエッチだとか、芸術は誰も傷つけないだとか、何かを食べてはイカンだとか、ツイッターではそういう論争がよく流れてくる。

差別も性衝動も暴力も全て人間の本能である。
こういうのを原罪というのではないか。
それを全て否定して人間らしくないものを目指すということを、どうあがいても社会はゆっくりと進めていくのだろうなあと思っている。

海外だとワンピースのサンジは規制されて、タバコでなくアメをしゃぶっているというのをよく思い出す。
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これが一つの未来だ。現在の日本ではサンジがタバコを吸える表現ができる国だということを誇りに思うべきだと思う。日本はもっとも人間の業に理解がある国なんじゃないだろうか。

こういった規制がもっと進むとイスラムの国のようになるんじゃないか。
女の人は肌出しちゃダメ。エロ表現一切禁止。
それで回ってる国もあるんだから、まあ問題ないといえば問題ないのかもしれない。

グローバルスタンダードの流れで、海外の自主規制が日本にまで影響を及ぼしてきているが、イスラムの国々はどうなるんだろう。そこそこエロに寛容な外国が日本に対して「お前ら性的搾取しとるやろ!」と文句言ってきているのを「…。」と呆れて見ているイスラムの国という構図になるのだろうか。

ちなみにウィキペディアで「イスラーム世界の性文化」を読んでみると、イスラム教預言者ムハンマドの言行録「ハディース」には、ムハンマドが割とその辺自由な方であらせられると書かれているようだ。

「マンガゆげ塾の構造がわかる世界史」で衝撃的だったのが、英語だと正常位は「Missionary position」で、意味は「宣教師が指導する体位」だということ。
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キリスト教国が貧しかった時代、育児制限をするためにエロに関して厳しくなったらしく、セックスするにも様々な決まりが存在するらしい。地球の人口は70億人を超えて、将来深刻な食糧不足やエネルギー不足が起こるとも言われている。エロの制限は人口爆発を抑制する流れもあるのかもしれない。

「生理ちゃん」という漫画で印象的だったのが、女性の生理と対になるものとして男性の性欲を表現していた点だ。「君の名は。」のパロディでお互い入れ替わりを体験し、お互い辛いんだねと分かり合うというエピソードがあった。
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これまで女性の方がより辛いという表現しか見てこなかったせいか、こういうこと描いていいんだ?と驚いた。生理ちゃん自体はそもそも「女の方が辛い」という従来型のコンセプトで描かれていて、「君の名は。」的な話はその中のバリエーションの一つではある。だから許されるのかもしれない。


 

ゆげ塾の構造がわかる世界史【増補改訂版】

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  • 発売日: 2018/04/01
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生理ちゃん

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うぬぼれトカゲ野郎!「神よ私は美しい」リザドのミスティとはなんだったのか?車田正美「聖闘士星矢」 [心に残る1コマ]

リザドのミスティ。
聖闘士星矢にて、初めて白銀聖闘士として名乗りを上げたキャラクターだ。
これによって、黄金と青銅の間に中間管理職が存在することが明らかに。さらにその先に来るであろう黄金聖闘士達との抗争も暗示しており、当時のキッズたちを熱狂させた。

このミスティ、白銀聖闘士の威厳を示すために、初登場時からハッタリの連べ打ちである。ドラゴンボールではよく最初の強敵として桃白白が挙げられるが、それに匹敵する強インパクトだ。

まず地震を起こして主人公たちの戦っていた洞窟を崩落させる。
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範馬勇次郎ですら、地震をコントロールできると思い込んでる程度の強さだというのに。

そして星矢をファーストコンタクトで吹っ飛ばすと全裸になって身を清め始める。
見開きでダビデ像のポーズ(よく見ると頭だけ作者が描きましたみたいな絵になってる)。股間は逆光で見えない。
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そして名台詞、「神よ、私は美しい」である。これを見た当時の小学生たちは「すげえ。。。」と度肝を抜かれた。

そして起き上がってきた星矢に、自分は今まで一度も敵から攻撃を受けたことがないとのたまうのである。
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ジャンプにはよくいそうな大言壮語なのだけれども、仮に本当だとすれば、相当な天才児なのだろう。次期教皇候補の呼び声が高かったかもしれない。

のちにムウが黄金聖闘士であることが発覚した際、「こいつ黄金聖闘士に喧嘩売ってたのかよ」と話題になったが、ミスティには黄金聖闘士に勝てる自信があったのではないか。
ミスティ3.png
まあぶっちゃけ、黄金聖闘士は星矢たちブロンズでも勝てているし。

ちょっと話逸れるけども、意外と黄金聖闘士って舐められがちなのかもしれない。
だって城戸光政が10人ブロンズ集めてサンクチュアリに乗り込もうとしていたぐらいなんだから。というか実際白銀聖闘士自体も大したことはない。毎回徒党を組んでゾロゾロ出てきて、その中に実力者が一人いるかいないかというレベルである。

魔鈴シャイナオルフェなど、話の根幹に関わってくる白銀聖闘士は別格といて、そのほかで実力者なのはミスティ、それと同じグループにいたアステリオン、メデューサの盾のアルゴル3人ぐらいではなかろうか。

ミスティは仲間から「口ほどにもない」とディスられるシーンがある。
「おまえひとりで青銅聖衣の五人を片づけるといっておきながら危うく逃げられるところだったではないか!」とも言われてるところから、いつも周りから不思議ちゃん扱いされるいじられ役なのかもしれない。
ミスティ2.png
「俺ひとりで青銅5人片づける!」
「あー、はいはい」
「まーた始まった」
「このトカゲ野郎」
「離陸の時間遅れんじゃねーよ」

という会話が、行きの飛行機であったのかもしれない。

 

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今頃実写版「バクマン。」をながら見る。 [心に残る1コマ]

今さらですが、映画版「バクマン。」を見ました。
ながら見ですけど感想書きます。

「バクマン。」は「デスノート」の小畑健、大場つぐみコンビの連載漫画第二弾。少年少女のお伽話的な恋愛物語を軸に、週刊少年ジャンプの作家達のバトルを漫画化するという異色作。あまり公に語られてこなかったジャンプの内情はもちろん、悪しき慣習にも切り込む、かなり攻めた漫画だった。

一番良かったと思うのは主題歌、サカナクションの「新宝島」
最初は変な歌だなと、変な歌好きなクセにスルーしていた曲だが、その曲を引用したつぶやきをツイッターで見ているうちに気に入ってしまった。



調べてみると、サビの歌詞が

このまま君を連れて行くと
丁寧 丁寧 丁寧に描くと
揺れたり震えたりした線で
丁寧 丁寧 丁寧に描くと

まあなんと、漫画家映画にふさわしい歌詞になっているんですな。

よくよく考えてみると、タイトルが「新宝島」
漫画界のあけぼの、多くの巨匠が少年時代に憧れ、むさぼり読んだという手塚治虫の漫画、「新宝島」から持ってきているのです。ドヒャー。
新宝島.png
(画像は藤子不二雄「まんが道」

手塚1.png
(画像は矢口高雄「ボクの手塚治虫」)

こういう主題歌って、スカした態度で原作に全然関係ない作ってくる人が昔から多かったような気がしますけど、サカナクションはその辺かっこいいですな。奥田民生がアニメ「ガンダムフォース」の主題歌を発注されて、作った曲に「サンライズ」ってタイトルつけるぐらいかっこいいです。

「新宝島」が流れるエンドロールもすごかった。
漫画のコマ割り風に主要スタッフをクレジットする、まあそれぐらいはやるだろうなと思いながら見てました。カメラが主人公の仕事場に切り替わって、幕引きのように本棚の方にカメラが流れて行く。背表紙で歴代の名作ジャンプ漫画を映して行くコンセプトなんだなと思ってボンヤリ見ていたら、徳弘正也の「なんとかプロデューサー」みたいな全然知らない漫画が出てきた。

背表紙の絵はジャングルの王者ターちゃんがスーツ着たみたいな絵が。へー、こんな漫画あったんだ。全然知らなかった、あとで調べてみようって思ったんですけど実はそんな漫画はなく、ジャンプの背表紙風に、ほぼ全てのスタッフを表記しているんですな。これは細かいすごい!!!まさか背表紙の絵は巨匠たちが描いてないだろうな。。。

ちなみに主人公の仕事場の本棚には「課長島耕作」も揃っているっぽい。ボケてしっかり映ってなかったけど。「進撃の巨人では」などというセリフがあったり、山田孝之が「機動戦士ガンダム」のドムやドラえもんのTシャツを着ていたり、集英社以外の作品も多数引用されている。こういう権利をおそらくクリアしてるあたり、ジャンプだけでなく業界全体の総決算的な雰囲気があって素晴らしいと思う。

山田孝之といえば、担当編集者の服部役なのかよ!と思った。全然服部さんっぽくないけど、良い演技だと思った。主演張れる俳優なのに、作品の価値を理解しているからであろう、こういう脇役に回れるというのは素晴らしいと思う。

編集長はリリー・フランキー。原作は阿部寛かなと思っていたけど、リリーも雰囲気ある。ちょっとかっこよすぎだと思うけど。こういう中年目指そう。

ヒロインは小松菜奈。映画版「恋は雨上がりのように」を見たばかり。これも原作のイメージと違うけど、「不思議ちゃん」と言われると確かに原作よりはるかに不思議ちゃんっぽい。原作を知らないと、結構モヤモヤするような結末になっているのではないか。つーか見吉出てこねーのかよ!蒼樹さんも!

福田は浦島太郎のCMでおなじみの桐谷健太。ハマってる。
新妻 エイジの染谷将太はうーん。。。。デスノートの松山ケンイチのインパクトには及ばない。。。
平丸はこないだ逮捕された人なのね。
おじさん役の宮藤官九郎は一番良かったかもしれない。

以上。

 

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: Blu-ray





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よろしかったでしょうか撲滅委員会を撲滅する!ファミレス経営者が従業員室に掲示すべき北道正幸の「プ〜ねこ」4巻 [心に残る1コマ]

むかし、mixiのコミュニティで「よろしかったでしょうか撲滅委員会」ってのがありましてね。なんかいけ好かねえなあと思っていたんですよ。いわゆるファミレス語(コンビニ語?)ってのを正そうって趣旨なんですけど。

しかし人間ってのは自分にふさわしい場所で、自分にふさわしい扱いを受けるのがリアリティ。高級レストランならいざ知らず、ふぁみりぃ〜★れすとらんでファミレス語が出てくるのは風情ってもんでしょう、とも思う。

あと、直さなきゃいけないってのも分かるんだけど、長いこと根絶できないのも何か「必然」があるからこそみんな使い続けてしまうのでは、って思うんですよね。

井上純一の「月(ゆえ)とにほんご」を電子化して読みました。
あの「全然良い」という、よく間違った日本語として取り上げられていたヤツが、明治の文豪が使ってたりして全然良かった(という説がある)と知って衝撃を受けた。他にもこういう話はいろいろあるらしい。
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だいたい、誰がその正しさを証明するのさ?という話でもある。学者が言えば、明治の文豪が言えば、国語の先生が言えば正しいのかよと。
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あと、「なります」というファミレス語も気になっていた。
「ドリンクバーはあちらになります」「こちらお返しになります」「ビーフシチューになります」
「なり」というのは変化するという意味。これも一向に撲滅されない。

少年少女日本の歴史で、「成金(なりきん)」という言葉は将棋からきていることを学んだ。
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今はヒカキンというらしい。

2011年発刊、北道正幸の「プ〜ねこ」4巻に「なります」をネタにした話がある。
御成4.png
「自分自身の胃袋を満たすために作った料理など、ただの自炊にほかなりません。」
「ましてや食べられるあてのない料理など、作りたての残飯に等しい」
「料理は注文するお客様がいて、はじめて料理として形を成し、お客様ご自身が口に運び味わうことで真の完成をみるのです」
「(コホン)おまたせいたしましたお客様」
「(あなたが食べることで)ご注文のカツ丼になります

「接客言葉狩り対策がここまで…」
 

この「なります」について思ったことがある。
「です」と言い切ればいいのに、人はなぜ「なります」を丁寧なニュアンスとして使ってしまうのか。

「お殿様の、おな〜りぃ〜」という、時代劇のアレから来ているのではないだろうか。

正しくは「御成」(おなり)
高貴な人が外出、または到着することを示すんだそうだ。

だから、先ほどのファミレス語も、「ドリンクバーはあちらに御成ります」「こちらお返しに御成ります」「ビーフシチュー御成ります」ということになり、皇室御用達なものがやってくる感が伝わってくると思うのだがいかがだろうか。

 

月とにほんご 中国嫁日本語学校日記

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  • 作者: 井上純一
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2013/02/22
  • メディア: 単行本



[まとめ買い] プ~ねこ(アフタヌーンコミックス)

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セブンイレブンのピンクグレープフルーツジュース担当者に読んでいただきたい、浦沢直樹「マスターキートン」 [心に残る1コマ]

コンビニでよく買ってたものが取り扱い終了になった時、自分のセンスってやっぱりニッチかなあと落ち込むのだが、最近取り扱い終了したもので大ダメージだったのが、セブンイレブンの「ピンクグレープフルーツジュース」だ。

よく、そればっかり飲んでるねと言われるので、その度「グレープフルーツは筋肉疲労に良いんですよ!」とアスリートっぽく答えていた。

浦沢直樹「マスターキートン」からの引用である。
ピンクグレープ2.png
単行本2巻の「FIRE&ICE」で、ひたすら人にグレープフルーツジュースを飲めと勧める元神父さんのアスリートが出てくる。こむら返りを防ぐらしい。寝てるとたまにあるけどな、こむら返り。。。
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去年の引っ越しするぐらいのタイミングで、ピンクグレープフルーツジュースのセブンイレブンでの取り扱いが一旦終了してしまったので、ひょっとして地域差で扱ってないのかとしばらくアチコチ探してしまった。シーズンで取り扱いが無くなる疑惑もあった。

ライバルがオレンジジュース、アップルジュースとかである。
ピンクグレープフルーツは苦く、甘ったるくないとこがお気に入りだったが、まあ一般的な人気の味ではない。まあ死に筋になっても不思議はない。

絶望したのは、コンビニでリニューアルされて陳列されてるのをみた時である。
ピンクグレープフルーツミックス、確かそんな名前で再登場した。
味は苦味が抑えられ、変に甘ったるい感じになってしまった。。。
これはもう飲めない。。。

ピンクグレープフルーツジュースはウェルチのやつもたまにスーパーで取り扱いを見るけども、味がいまいちしっくりこない上に高い。今はなんとなく黒烏龍茶で我慢している日々だ。

 
ところで、島本和彦の「アオイホノオ」にて、学生時代の島本が当時発売されたばかりの大塚製薬のポカリスエットを飲んだエピソードが衝撃的だった。周囲が「何味かよくわからない」と言ってるところに島本があっさり「グレープフルーツ味ですね」と評した時は「あっ」と思った。
ピンクグレープ3.png
まさに何味かわからない、汗掻いた後に飲むと美味くて人気爆発という不思議さがポカリスエットにはあった。アオイホノオを読むまで、何味が思い至らなかったし、言い当てた人の言葉も聞こえてこなかったのである。そしてそれはまさにグレープフルーツ味。前述のマスターキートンの「アスリートならグレープフルーツジュースを飲め!」で裏付けはバッチリである。

これからオリンピックをやろうという国のピンクグレープフルーツジュースがミックスのような紛い物なのは如何なものか。セブンイレブンには猛省を促したい。

 
MASTERキートン 2 完全版 (ビッグコミックススペシャル)

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  • 作者: 浦沢 直樹
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/08/30
  • メディア: コミック



アオイホノオ 3 (少年サンデーコミックススペシャル)

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  • 作者: 島本 和彦
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/12/12
  • メディア: コミック



アサヒ飲料 Welch's(ウェルチ) ピンクグレープフルーツ100 800g×8本

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  • 出版社/メーカー: カルピス
  • メディア: 食品&飲料



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「弱気な人は嫌い」黒人差別問題旋風吹き荒れる中、「不思議の海のナディア」はストレートパーマをかけた [心に残る1コマ]

なんか最近ナディアの初期案を引用した記事のアクセス数が上がっているので。
ちょっと再構成して記事にしてみる。

不思議の海のナディアは1990年に放送されたNHKの連続TVアニメーション。庵野秀明がエヴァンゲリオンの前に監督した作品である。ジュール・ベルヌの「海底二万マイル」を元にしている。ヒロインは故郷がアフリカのどこかという褐色肌の少女。彼女の故郷を探す旅が物語の骨子である。

貞本義行による初期案では髪にウェーブがかかっており、唇も強調して描かれている。これが放送版では単に褐色のオカッパの女の子になった。放送版も良いのだが、初期版でも見てみたかった。なぜ変わってしまったのか。
弱気な人3.png
(画像は「月刊アニメスタイル2011年8月号」より)

ふしぎの海のナディアロマンアルバム」ではそのことについて言及されていない(と思う)。ただ、劇中で登場する別のアフリカ人の女性も放送版と違う初期案が掲載されている。
弱気な人1.png
YAWARA!のジョディーのような大柄な女性から、女子バレーボール選手のような運動神経高そうなデザインに変更されている。欄外の解説で「貞本さんがデザインしたムラムラは左上のもので、この設定を使って作画が進められていたが、諸々の事情でグループタックがデザインした右上のデザインに変更されてしまった。視聴者が考える以上にアフリカを舞台にするのは困難なことなのだ。」と説明されている。

本文の方では「32話、33話はアフリカが舞台なんですが、人種差別の問題などあって結局、何もできなかったですね。何もできないならアフリカを舞台にしなければいいのにというくらい何もできませんでした。」と庵野秀明が解説している。

ナディア初期案に対するネットの反応を見ると、黒人問題差別旋風について、あまり今の人は知らないのかなという印象を受けた。まあ、俺もボンヤリとしか知らないんだけどさ。

「黒人差別をなくす会」は1988年に大阪在住の親子三人が始めた運動で、大人気絵本「ちびくろサンボ」を絶版に追い込んだことでその名を轟かせた。その後、手塚治虫や藤子不二雄作品の一部を出版の一時停止、絶版に追い込み、タカラやカルピスなどの大企業のヒット商品にもダメージを与えた。出版社が恐怖し、加速度的に行き過ぎた自主規制へと発展したのも分かる気がする。

小林よしのりはゴーマニズム宣言の中で、髪がちぢれていたらいかんとか唇が厚かったら差別とか…ギャグなのにデフォルメはできんとか…もう黒人はすべてマイケル・ジャクソンで描くしかないっ」と描いている。なので、ナディアの初期案がボツになった理由もこれにまんま該当する。
弱気な人2.png
これで抗議がきたら言いがかりに決まってる、戦えば良かったのにという意見の人もいるだろうが、ナディア放送開始の90年は、先ほど述べた手塚治虫、藤子不二雄、カルピス、タカラの他に加え、少年ジャンプ作家の鳥山明、秋本治、ゆでたまご、えんどコイチ、佐藤正らが無双され、討ち取られている渦中の年だったのである。放送が3年早ければ、ナディアの初期案が通っていたかもしれないと思うと惜しい。
スランプ1.png
スランプ2.png
(画像は改変された前と後の鳥山明「Dr.スランプ」)

ちなみにナディアの最初期には宮崎駿が企画に関わっており、それはおおよそ「ナウシカ」と「ラピュタ」の間、1985年ごろのことと推測される。

 

月刊 アニメスタイル 第2号 (ねんどろいどぷちナディア付属)

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ふしぎの海のナディア (ロマンアルバム)

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