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幕末に生まれていたら商家に恐喝していた連中が鳥山明を嫌韓の神輿に乗せようとした事件 [時事ネタ]

前回、鳥山明が作品のパチンコ化を断った際のやりとりをデマだと断じた。記事投稿後、ちょっと調べてみたら、それにはソースがあるという記事を見つけた。全然知らなかったので、ちょっと戦慄したのだが、掲載されているのがイラストレーター寺田克也の画集、「寺田克也全部」という有名な本だという。俺、持ってるじゃん。蔵書の中に埋もれてしまっているので確認はしてないが、あの画集に鳥山明のインタビューなどない!ネットを探せば確認、検証している人がいるので、興味がある方はそちらをどうぞ。

(以下引用)
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「寺田克也全部―寺田克也全仕事集―」収録鼎談(こんなの無いと言う否定厨も存在するがそもそも否定厨はソース自体を全くあげない。実際DBは現在に至ってもパチンコになっておらず、鳥山さんがパチンコ化させない理由も挙げれない否定厨の何を信じろと言うのか?))

鳥山「こないだも某パチンコ会社から来たんですよ。ドラゴンボールでパチンコ台作らせてくれって。 まあその場は忙しいって切って、後日担当を通じてキッパリと(笑)」

寺田「断るの苦手ですもんね、鳥山さん。」

鳥山「勘弁してくれよというね。やっぱりイヤじゃないですか。 子供たちのために、ためにって言ったら押し付けがましいんですが、 そういうキャラクターが、パチンコはねえだろっていうね。」

―やはり抵抗が?

鳥山「そりゃそうでしょ。自分の子供をサ‐売るみたいなもんじゃない。

寺田「さらりと危ない発言が(笑)。でも本当そうですよね。
 まあ俺なんかそのサ‐を楽しんでるんですけども(苦笑)」

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嫌韓をこじらせて頭がおかしくなってしまったのか、言ってないなら言ってないという証拠を出せと言い出す有様。病理は深い。こう言う人って幕末に生まれてたら攘夷を理由に商家に恐喝行ったり、戦中に生まれたたら「お国のためであるぞ!」とか言って庶民をいじめたりしてたんだろうなあと思う。

捏造されたインタビュー、「キッパリ」という部分が唐突である。パチンコ化なんてありえないというのが一般の常識という捏造者の思い込みが前提で話が進んでいる。そもそも寺田克也の画集の対談にそぐわない。こんな話があったとしてもテープ起こしの段階でハネられてる。

有名な「子供を売り渡す」云々は、明らかに捏造主が鳥山明のキャラクターを知らないことから出てきたフレーズ。アニメは見てるが原作単行本などは読んだことがないのだろう。ただ、寺田克也を持ってくるあたりは秀逸といえば秀逸だ。この辺よくわからない。

この捏造が取り上げられたまとめサイトで、「鳥山明は作品に思い入れがないと思ってたけど」というコメントがあったが、それが正しい。思い入れがないわけではないのだろうけど、読者の温度とはかなりの格差があるはずだ。だから大人の事情で連載を延々と引き伸ばされたり、新作アニメが低レベルの作画になったり、ハリウッド版が超駄作になっても大人の対応をしてきた鳥山明が、パチンコに対してだけテンションあげて断るというのはいかにもリアリティがない。どうやったら本物っぽくなるかなと考えてもみたのだが、嫌韓のニュアンスを含ませるという条件があるので無理だ。政治的、民族的なイデオロギーが無いというのが鳥山明の作風の良いところなのだから。


寺田克也全部 寺田克也全仕事集

寺田克也全部 寺田克也全仕事集

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/10/29
  • メディア: ペーパーバック



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