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私をAmazon読み放題に加入させた黒咲一人の「55歳の地図」 [名作紹介]

Amazonの読み放題に加入してみた。

このところ入会するか迷っていたのだが、まとめサイトで紹介されていた「55歳の地図」という漫画が気になったのが決め手だった。なんとなく初期の岩明均っぽい絵柄の表紙に惹かれた。読み放題対象商品で、実物はプレミア。これとあと一冊読めば元が取れる(最初のひと月は無料だそうだが)。
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55歳の地図」は本宮ひろ志の弟子漫画家が55歳になって食えなくなり、ホームレスになったのを機会に以前からやりたかった甥っ子の供養、お遍路旅を始める作者の実体験漫画。2005年頃の作品らしい。全然知らなかったが、高橋よしひろが肉球で器用に電話を取るコマはどこかで見たことがあった。
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ボロい自転車に家財を積んで、ひたすら歩き続ける。死ねたら楽になる辛さがリアルに伝わってくる。自分だって今は仕事があって、それなりに恵まれた生活を送ってはいるが、将来こうならないという確信は無い。実に身につまされる。お遍路旅の描写はそれほどユーモアを感じるほどではないが、それもまた絶望感を増幅させて、この旅が終わった時に主人公はどうなるのであろうかというのが気になって最後まで読んでしまった。
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単行本化されているというのは作家として一つの成功なのだが、マイナーな出版社、10年間その存在を知らなかったのだ。儲けなどたかが知れているだろう。作者のその後はネットで調べてある程度の情報は入ってきた。

55歳の地図

55歳の地図

  • 出版社/メーカー: 日本文芸社
  • 発売日: 2005/05/19
  • メディア: Kindle版






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