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佐村河内も登場!全く聴いた事ない難聴の話?吉本浩二の「淋しいのはアンタだけじゃない」 [名作紹介]

購入した単行本に入っていた広告、「淋しいのはアンタだけじゃない」に興味が湧いて購入してみた。ありそうでなかったジャンル。なんと難聴漫画だ。これ以前に難聴漫画で覚えているのは鈴木みその「あんたっちゃぶる」3巻で健康診断を受けた回しかない。大ボリュームでガンガン音楽を聴いてると、突然耳が聞こえなくなることがあるという話は少しトラウマになっている。
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淋しいのはアンタだけじゃないの作者は吉本浩二
青木雄二死後に乱造された金融系漫画で出てきた中で、唯一青木雄二カラーを脱皮した作家という印象だ。手塚治虫をテーマにした「ブラックジャック創作秘話」はTVドラマ化されるなどのヒット。毎作話題になってる印象だが、生活はカツカツらしい。自分は吉本氏の絵が苦手なのだが、やはりそういう人が多いのではなかろうか。

自分は騒がしいところで仕事しているせいか、人の話を正確に聞き取れないことが多く、ちょっと悩んでいた。しかし健康診断で耳が悪いと言われたこともない。感度の問題なのかもしれない。そんなことから興味を持ったのだが、この漫画を読んで難聴の世界の奥深さに打ちのめされた。
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耳が聞こえないというのは多くの難聴者によると無音の世界ではなく、常に騒音が鳴り響いている状態なのだそうだ。しかし医学的にはそれは有りえないという。思わず「はあ?」となってしまう話だが、そういった医者と患者の断絶があるのだそうだ。苦しみを理解されない患者が、主治医を射殺するという海外の事件も紹介されている。
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とにかく難聴は謎が多い。
そして耳が聞こえない音楽家として話題になった人、佐村河内へのインタビューも敢行。
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話はますます訳のわからない方向に進んでいく。その上、オウム事件のドキュメンタリーでその名を轟かせた森達也も登場。取材しつつも取材される側になり、作者へのプレッシャーはさらに大きくなる。
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タグ:吉本浩二
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