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ヒゲをとったらまたヒゲ!プラモ狂四郎の「これはアカン」シーン [シリーズ]

プラモ狂四郎のやまと虹一はブログも面白い。

第一話の作画に三日しかなかったこと。プラモ狂四郎のイメージから脱却できないことに絶望し、田舎で家業を継いだがこかしてしまったことなど、裏話を赤裸々に語っている。書籍化してほしい。昨日、久しぶりに読み返したら、回想日記漫画を描き始めていた。これは必読だ!

プラモ狂四郎は第一話でガンダムに黒目を描いたことで、関係者に白い目で見られたという。世に出てみれば、読者はそれを自然に受け入れた挙句、大好評だったわけだが。最近のガンダムゲームにゲストとしてプラモ狂四郎が出ているが、黒目が入っていたのでリスペクトを感じる。


今回はプラモ狂四郎の、これはちょっと…という部分を取り上げてみたい。

プラモ狂四郎終盤になる模型秘伝帳シリーズ。
狂四郎をTV出演させたヒゲ面のプロデューサーが模型秘伝帳を奪って逃走するのだが、なんとその顔は特殊メイクだった。
秘伝帳1.png
剥ぎ取ったコマで引いたページをめくるとその正体は…!

秘伝帳2.png
またヒゲ!一瞬、あれっとページを戻してしまう。

ちなみにさらにこの下に顔があり、真の正体は狂四郎永遠のライバル、サッキー竹田であった。なんか疲れる展開である。

 
存在自体がアレな「新プラモ狂四郎」だが、読者の嗜好を無理やり誘導させようとしているコマがある。プラモ部がデモンストレーションを行い、生徒たちが集まってくるのだが、その生徒が「ファミコンはもう飽きた。これからはスケール(プラモのジャンル)だ」というセリフがあるのだ。
秘伝帳4.png
狂四郎初期の頃はLSIのガンダムゲームを取り上げていた様な時代だったが、そのうちファミコンが登場。掲載誌もライバル誌もファミコン漫画だらけになり、自然とプラモ狂四郎の人気も低迷。連載終了の運びとなる。それでもなんとかプラモブームを再び起こしたいと、始まったのが「新プラモ狂四郎」なのだが。

ちなみに「新」の連載が始まったのは87年。ファミスタも2作目。飽きるどころか、まだまだこれからもいいとこである。さらにスーパーファミコン、プレステと87年からは想像がつかないほど発展していくわけだ。「ファミコンはもう飽きた。これからはスケールだ」というセリフには。よく言えば制作サイドの苦しみが伝わってくるが、悪く言えば負け犬の遠吠え感を感じさせ、作品のクオリティを自ら貶めている。このコマは割とトラウマである。



機動戦士ガンダム EXTREME VS. FULL BOOST プレミアムGサウンドエディション - PS3

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  • 出版社/メーカー: バンダイナムコゲームス
  • メディア: Video Game



新プラモ狂四郎 1 (コミックボンボンデラックス)

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  • 作者: やまと 虹一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/03
  • メディア: コミック


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