PDTの女の子によるダメ出し、その1 [モテる漫画]
会話は全然問題ないらしい。
ここに来るまで、主にしたのは健康ネタ。
スタイルをよく見せるために、どんなことを心がけているかという話。
女の子はF1マシンだ。
ビスの1本に至るまで神経を行き届かせ、自己の最大限の魅力を引き出そうとするからこそ、あんなに綺麗になる。そしてそこからがスタートだ。どこぞの非モテのように、俺の中身を見て欲しいなどと思って怠けていると、話が合わない。
「今日は、俺の悪いとこを見つけて欲しい。」
PDTの女の子は少し考え込んだ。
「歩くスピードは少し早かったかな。」
ぎくり。
正直ちょっと焦っていた。
何しろ2時間しかないのだ。
最近、ウォーキングシューズが楽で楽で、有名メーカーの靴以外履く気がしない。そう考えると女の子は偉い。どこぞのオシャレブティックが自己開発した踵の高い靴で歩いているのだ。全ては自分の魅力を最大限引き出すため。まるで血染めのトゥーシューズに見えて来る。デートの時には、彼女が長時間歩けるかにも配慮しないといけない。賑やかな街をゆく見知らぬ女性と、同じスピードで歩けるかこっそりトレーニングしなきゃ。
「でも全然大丈夫でしたよ。私も今日、歩くと分かってたから靴もそれ用ですし。」
「ちゃんと私が見たいところで、一緒に立ち止まってくれたのも好印象でした。」
道中、ちょっとした個展を一緒に見た。
正直、どれぐらいのスピードで見たものかと思ったが、彼女が熱心に見入るシーンがあったのでとりあえず付き合って寄り添ってみた。急がば回れだ。「熱心に見ていただいてありがとうございます。」会場を出るとき、スタッフに挨拶された。
ネタバラシしてみた。
彼女いない歴=年齢で、10年以上努力して来たけども、なかなか二回目のデートに進まないこと。先月、倍以上年の離れたアイドル並みに可愛い女の子にアプローチされるも、やはり一回のデートで振られてしまったことなど。
こんなことやってられるのもせいぜい後3年ぐらいだと思う。
今まだ通用してるのが不思議なくらいの年齢だ。30半ばのころも同じことを思っていたけど、今思えば全然若いと思う。
「私は年の差ありすぎるのはダメなんですけど、、、」
がくーん。
「でも友達でアリだって子も多いので、全然問題ないと思います。」
私以外にきっといい人がいる論は一番聞きたくない。
過去、俺を振った女の子たちも、みんな「私以外にだれかいる」そう思っていたと思う。これから会うであろう人たちも、漏れなくきっとこの世に存在しない誰かを想像するのだろう。
そこをちょっと粘って聞いてみた。
全然眠くないのに女の子から「眠いの?」と聞かれたことがあり、それが引っかかっていた。落ち着いているというのはよく言われるが、言い換えればテンションが低いということでもある。眠そうな顔に見られるというのは、楽しくなさそうに思われてるという事。それが例外なく、女の子の不興を買っているのではないのか。
過去に書いていたブログを、自分の日記で紹介してくれた風俗嬢がいて、実際に会ってみてそのことに触れたところ、いろいろアドバイスを引き出せたことを話した。嬢曰く、「相手が自分といてつまんなそうだなと思ったら、イケメンでも振る事がある」のだそうだ。映画版「電車男」には「あなたが楽しめないのなら。。。」と中谷美紀が山田孝之を振るシーンがある。
PDTの女の子はそれを聞くと手を自分の顎にあて、軽く首を傾けるとじっと俺の目を見つめながら軽く黙り込んだ。
続く。
ここに来るまで、主にしたのは健康ネタ。
スタイルをよく見せるために、どんなことを心がけているかという話。
女の子はF1マシンだ。
ビスの1本に至るまで神経を行き届かせ、自己の最大限の魅力を引き出そうとするからこそ、あんなに綺麗になる。そしてそこからがスタートだ。どこぞの非モテのように、俺の中身を見て欲しいなどと思って怠けていると、話が合わない。
「今日は、俺の悪いとこを見つけて欲しい。」
PDTの女の子は少し考え込んだ。
「歩くスピードは少し早かったかな。」
ぎくり。
正直ちょっと焦っていた。
何しろ2時間しかないのだ。
最近、ウォーキングシューズが楽で楽で、有名メーカーの靴以外履く気がしない。そう考えると女の子は偉い。どこぞのオシャレブティックが自己開発した踵の高い靴で歩いているのだ。全ては自分の魅力を最大限引き出すため。まるで血染めのトゥーシューズに見えて来る。デートの時には、彼女が長時間歩けるかにも配慮しないといけない。賑やかな街をゆく見知らぬ女性と、同じスピードで歩けるかこっそりトレーニングしなきゃ。
「でも全然大丈夫でしたよ。私も今日、歩くと分かってたから靴もそれ用ですし。」
「ちゃんと私が見たいところで、一緒に立ち止まってくれたのも好印象でした。」
道中、ちょっとした個展を一緒に見た。
正直、どれぐらいのスピードで見たものかと思ったが、彼女が熱心に見入るシーンがあったのでとりあえず付き合って寄り添ってみた。急がば回れだ。「熱心に見ていただいてありがとうございます。」会場を出るとき、スタッフに挨拶された。
ネタバラシしてみた。
彼女いない歴=年齢で、10年以上努力して来たけども、なかなか二回目のデートに進まないこと。先月、倍以上年の離れたアイドル並みに可愛い女の子にアプローチされるも、やはり一回のデートで振られてしまったことなど。
こんなことやってられるのもせいぜい後3年ぐらいだと思う。
今まだ通用してるのが不思議なくらいの年齢だ。30半ばのころも同じことを思っていたけど、今思えば全然若いと思う。
「私は年の差ありすぎるのはダメなんですけど、、、」
がくーん。
「でも友達でアリだって子も多いので、全然問題ないと思います。」
私以外にきっといい人がいる論は一番聞きたくない。
過去、俺を振った女の子たちも、みんな「私以外にだれかいる」そう思っていたと思う。これから会うであろう人たちも、漏れなくきっとこの世に存在しない誰かを想像するのだろう。
そこをちょっと粘って聞いてみた。
全然眠くないのに女の子から「眠いの?」と聞かれたことがあり、それが引っかかっていた。落ち着いているというのはよく言われるが、言い換えればテンションが低いということでもある。眠そうな顔に見られるというのは、楽しくなさそうに思われてるという事。それが例外なく、女の子の不興を買っているのではないのか。
過去に書いていたブログを、自分の日記で紹介してくれた風俗嬢がいて、実際に会ってみてそのことに触れたところ、いろいろアドバイスを引き出せたことを話した。嬢曰く、「相手が自分といてつまんなそうだなと思ったら、イケメンでも振る事がある」のだそうだ。映画版「電車男」には「あなたが楽しめないのなら。。。」と中谷美紀が山田孝之を振るシーンがある。
PDTの女の子はそれを聞くと手を自分の顎にあて、軽く首を傾けるとじっと俺の目を見つめながら軽く黙り込んだ。
続く。
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- 作者: 山田 玲司
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/06/30
- メディア: コミック
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