異性の心を掴むのはブサイクな素の笑顔?ハチミツ二郎の「モテ☆メタボ」 [モテる漫画]
※ただしイケメンに限る
って2ちゃんの有名ツッコミフレーズ。
面白いけどちょっと嫌い。
正直、顔は関係ないと思う。
だったら、バイトの女子高生が自らのTwitterにイケメンだと三回もtwitterに書き込まれた俺が、10年以上女にフラレ続けることが説明できないじゃん。それに、いうほどイケメン美女の組み合わせってあるか?2ちゃんの連中はそんなに外に出てないのか?
で、ハチミツ二郎というお笑い芸人がいる。
まあイケメンではない。
でもモテるらしい。
眠そうな顔、笑顔が少ないというのを女の子から指摘されて最近考え続け、思い出したのが彼の書いたモテ☆メタボという本。あまり金がない時期に立ち読みで読破したものの、やっぱり良い本だなと思い結局少し経ってから購入し直す。電子化して正直しばらく忘れてた。失敗だったかもしれない。
読み返してみて、まあ実に面白いのだが、俺の求める要点は最終章にあった。
以下に引用する。
俺は笑い顔を人に見せるのが嫌いだった。笑った顔で写真なんか撮らなかった。ヤンキーだったし、険しい顔か怒った顔しかしてなかった。笑うといえばはにかむ程度だった。
何年か前、雑誌の中の女の子に一目惚れした。インターネットが普及し始めた頃のネットアイドルの特集だった。オレは一目惚れした。当時はまだパソコンを持っている人のほうが少なかったが、物凄い勢いでパソコンが普及し始めてる頃だった。オレはパソコンを持っていなかったが、ドリームキャストを持っていたのでドリキャスで彼女のホームページを見てみた。彼女はとても可愛くてドストライクだった。
(中略)
メールを出すかどうか朝まで迷い、でも、一目惚れなんて子供の頃以来だし、勇気を出してメールを送った。自分を知ってもらう為に、オレのやっていたインディーズ集団トンパチ・プロのホームページのアドレスも貼り付けておいた。
ただひとつ気がかりだったのはホームページのオレのプロフィール欄の写真が凄くブサイクな笑い顔だったこと…。オレは「もっと渋い写真に変えてくれ!」と管理人に頼んでいたのだが、管理人が「これがいい」と言って、なかなか変えてくれなかった。
そしてタバコを一本吸い終わった頃…返事が来た!
「ありがとうございます。そちらのホームページも見ましたよ。今度食事に連れてってください」
マジか!? マジでか!? オレは狂喜乱舞し、部屋の中で小躍りもした。次のメールのやり取りで電話番号が送られてきて、電話して食事の約束をした。 胸がドキドキした。たまたま家も近かった。
食事の日、頑張っても回らない寿司屋に行き、カウンターでふたりで並んでビールを飲んだ。彼女はとてもシャイで全然喋らない。オレもシャイだから上手く喋れなかった。ドキドキしていた。青かったんだな。会話は弾まず、その後のカラオケも弾まず、オレたちは別れた。
ナンだよ? オレのこと嫌いなのかな? お寿司食べたかっただけなのかな? なんとなく失恋した気分だった。その後も、た〜まに、ほんとにたまに電話で少しだけ話したり、向こうからメールが着たりしていたが、会わないまま一年が過ぎた。
一年後、ひょんな場所で再会した。たくさんの人や関係者がいる中、ふたりで抜け出した。彼女のマンションの下に着いた時、ドラマ見たいなシーンがあった。胸がドキドキした。次の日から毎日会った。オレには同棲してる彼女がいて、彼女の家にも男の人がいたから、いつも密会だった。その後もドラマみたいなシーンを何回も繰り返し、オレたちは付き合うようになった。ある時彼女が言った。
「私はあなたの笑顔に惚れたのよ。あのホームページの笑顔を見た時、あなたが私に一目惚れしてくれたように、私もあなたに一目惚れしたの」
「え? …だって初めて会った時、全然会話が弾まないからオレのこと嫌いなのかと思った」
「だってあなたが全然笑わないから…。鼻で笑うような愛想笑いしかしないから、何カッコつけてんのかなこの人? って思った。一回も笑顔見せてくれなかったし、私こそ嫌われてるのかと思った」
…オレにアプローチしてくれたアイドル並みに可愛い子も、こんな心境だったのだろうか。心が痛い。
中略して、さらに引用する。
新しい相方、松田大輔と東京ダイナマイトを再スタート。
当時、一番お世話になっていて、よく飲んでいたオレの兄貴分、いや親父分の先輩に時々こう言われた。
「お前はブスッとしてねぇでよ、笑ってりゃあいんだよ。いつもニコニコしてりゃあいいんだ。お前が笑ってりゃあ、日本中が幸せになるんだ」
もちろん彼女も東京ダイナマイトをたくさん応援してくれた。ある日彼女がオレにこう言った。
「あなたの笑顔で日本中が癒されるのよ。あなたの笑顔でみんなが幸せになるの」
一番お世話になっていた先輩と、先輩と全く面識のない彼女が同じことをオレに言った。
オレは笑うようになった。その度に彼女は「カワイイ☆ カワイ〜!☆」とオレの頰に手を添えた。
この後もキリがないぐらい引用したいのだが、流石に長い。大変だ。2009年の本だけど、文庫で再販されている。ぜひ購入して読んでいただきたい。特にこの後出てくるハルちゃんのエピソードは短いけど女性必読かもしれない。
ホームページに載っていたというハチミツ二郎の笑顔がどんな顔だったのかはわからないが、トムクルーズのような洗練されたスマイルではなく、おそらく本人の言う通りブサイクな素の笑顔だったのだと思う。オレはある時から自撮りをブサイク気味の笑顔に撮っていた。意識していなかったが、この本の影響だったと思う。そういえばたまにそれを見た女性から、「そんな笑顔できるんだ」と驚かれることがあった。心が痛い。
幸せになるための青い鳥は物語のとおり、自分の気づかない身近なところにあったのかもしれない。
って2ちゃんの有名ツッコミフレーズ。
面白いけどちょっと嫌い。
正直、顔は関係ないと思う。
だったら、バイトの女子高生が自らのTwitterにイケメンだと三回もtwitterに書き込まれた俺が、10年以上女にフラレ続けることが説明できないじゃん。それに、いうほどイケメン美女の組み合わせってあるか?2ちゃんの連中はそんなに外に出てないのか?
で、ハチミツ二郎というお笑い芸人がいる。
まあイケメンではない。
でもモテるらしい。
眠そうな顔、笑顔が少ないというのを女の子から指摘されて最近考え続け、思い出したのが彼の書いたモテ☆メタボという本。あまり金がない時期に立ち読みで読破したものの、やっぱり良い本だなと思い結局少し経ってから購入し直す。電子化して正直しばらく忘れてた。失敗だったかもしれない。
読み返してみて、まあ実に面白いのだが、俺の求める要点は最終章にあった。
以下に引用する。
俺は笑い顔を人に見せるのが嫌いだった。笑った顔で写真なんか撮らなかった。ヤンキーだったし、険しい顔か怒った顔しかしてなかった。笑うといえばはにかむ程度だった。
何年か前、雑誌の中の女の子に一目惚れした。インターネットが普及し始めた頃のネットアイドルの特集だった。オレは一目惚れした。当時はまだパソコンを持っている人のほうが少なかったが、物凄い勢いでパソコンが普及し始めてる頃だった。オレはパソコンを持っていなかったが、ドリームキャストを持っていたのでドリキャスで彼女のホームページを見てみた。彼女はとても可愛くてドストライクだった。
(中略)
メールを出すかどうか朝まで迷い、でも、一目惚れなんて子供の頃以来だし、勇気を出してメールを送った。自分を知ってもらう為に、オレのやっていたインディーズ集団トンパチ・プロのホームページのアドレスも貼り付けておいた。
ただひとつ気がかりだったのはホームページのオレのプロフィール欄の写真が凄くブサイクな笑い顔だったこと…。オレは「もっと渋い写真に変えてくれ!」と管理人に頼んでいたのだが、管理人が「これがいい」と言って、なかなか変えてくれなかった。
そしてタバコを一本吸い終わった頃…返事が来た!
「ありがとうございます。そちらのホームページも見ましたよ。今度食事に連れてってください」
マジか!? マジでか!? オレは狂喜乱舞し、部屋の中で小躍りもした。次のメールのやり取りで電話番号が送られてきて、電話して食事の約束をした。 胸がドキドキした。たまたま家も近かった。
食事の日、頑張っても回らない寿司屋に行き、カウンターでふたりで並んでビールを飲んだ。彼女はとてもシャイで全然喋らない。オレもシャイだから上手く喋れなかった。ドキドキしていた。青かったんだな。会話は弾まず、その後のカラオケも弾まず、オレたちは別れた。
ナンだよ? オレのこと嫌いなのかな? お寿司食べたかっただけなのかな? なんとなく失恋した気分だった。その後も、た〜まに、ほんとにたまに電話で少しだけ話したり、向こうからメールが着たりしていたが、会わないまま一年が過ぎた。
一年後、ひょんな場所で再会した。たくさんの人や関係者がいる中、ふたりで抜け出した。彼女のマンションの下に着いた時、ドラマ見たいなシーンがあった。胸がドキドキした。次の日から毎日会った。オレには同棲してる彼女がいて、彼女の家にも男の人がいたから、いつも密会だった。その後もドラマみたいなシーンを何回も繰り返し、オレたちは付き合うようになった。ある時彼女が言った。
「私はあなたの笑顔に惚れたのよ。あのホームページの笑顔を見た時、あなたが私に一目惚れしてくれたように、私もあなたに一目惚れしたの」
「え? …だって初めて会った時、全然会話が弾まないからオレのこと嫌いなのかと思った」
「だってあなたが全然笑わないから…。鼻で笑うような愛想笑いしかしないから、何カッコつけてんのかなこの人? って思った。一回も笑顔見せてくれなかったし、私こそ嫌われてるのかと思った」
…オレにアプローチしてくれたアイドル並みに可愛い子も、こんな心境だったのだろうか。心が痛い。
中略して、さらに引用する。
新しい相方、松田大輔と東京ダイナマイトを再スタート。
当時、一番お世話になっていて、よく飲んでいたオレの兄貴分、いや親父分の先輩に時々こう言われた。
「お前はブスッとしてねぇでよ、笑ってりゃあいんだよ。いつもニコニコしてりゃあいいんだ。お前が笑ってりゃあ、日本中が幸せになるんだ」
もちろん彼女も東京ダイナマイトをたくさん応援してくれた。ある日彼女がオレにこう言った。
「あなたの笑顔で日本中が癒されるのよ。あなたの笑顔でみんなが幸せになるの」
一番お世話になっていた先輩と、先輩と全く面識のない彼女が同じことをオレに言った。
オレは笑うようになった。その度に彼女は「カワイイ☆ カワイ〜!☆」とオレの頰に手を添えた。
この後もキリがないぐらい引用したいのだが、流石に長い。大変だ。2009年の本だけど、文庫で再販されている。ぜひ購入して読んでいただきたい。特にこの後出てくるハルちゃんのエピソードは短いけど女性必読かもしれない。
ホームページに載っていたというハチミツ二郎の笑顔がどんな顔だったのかはわからないが、トムクルーズのような洗練されたスマイルではなく、おそらく本人の言う通りブサイクな素の笑顔だったのだと思う。オレはある時から自撮りをブサイク気味の笑顔に撮っていた。意識していなかったが、この本の影響だったと思う。そういえばたまにそれを見た女性から、「そんな笑顔できるんだ」と驚かれることがあった。心が痛い。
幸せになるための青い鳥は物語のとおり、自分の気づかない身近なところにあったのかもしれない。
東京ダイナマイト 単独ライブ COMEDIAN GOD [DVD]
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- 発売日: 2013/02/26
- メディア: CD
タグ:ハチミツ二郎
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