安田純平解放!帰国後、会見で何を語るのか。思い出す弘兼憲史の「加治隆介の議」 [時事ネタ]
安田純平が解放されたという。
【イスタンブール=倉茂由美子】シリア内戦を調査している在英の民間団体「シリア人権監視団」のラミ・アブドルラフマン代表は23日、読売新聞の取材に応じ、ジャーナリストの安田純平さんとみられる人物が解放されたことについて、カタールが身代金300万ドル(約3億3700万円)を支払ったと主張した。
アブドルラフマン代表は、複数の信頼できる情報筋から得た情報とした上で「カタールは、日本人の人命救助への貢献を国際社会にアピールするためだった」と話した。「日本政府はテロ組織への身代金支払いは拒否した」とも指摘した。
(2018年10月24日 17時18分 読売新聞)
日本政府は不当な要求は突っぱねたというポーズがとれ、人質も死なずに済んだというベターな決着。カタールが払ったというけれども、アピールのために3億円も支払うものなのかね。お金の出どころはどこなんだろう。
さて、安田純平氏が帰国後、どういう態度をとるのかが興味深い。
自分の信念に命すら捧げられるのなら突っ張るのもいいのだけれど、いざ散々指摘されていた落とし穴にはまってしまったら命が惜しくなるではカッコ悪い。百歩譲って、生きるためなら恥も外聞もないというのもまた人間らしいリアルさではある。そんな人間が、帰ってきて公衆を面前にし、どういう態度をとるのだろうか。
ちなみに四半世紀前に描かれた弘兼憲史の漫画、「加治隆介の議」10巻にも同じようなシチュエーションがある。これ書いてる現在、3巻まで無料で読めるぞ。ちなみに安田純平の本も一冊買ったけど、まだ読んでなかったりする。
加治隆介のあらすじはこうだ。
北朝鮮との緊張が高まる中、北の運び屋をしていた漁船が北朝鮮に拿捕され、乗組員が人質に取られ、暴行を加えられた。漫画における日本政府および主人公は、不当な要求は断固として突っぱねるというのが世界のトレンドだと考えるが、マスコミが助けないのは非人道的だと喧伝するので窮地に陥る。人質が北の運び屋だとリークすれば世論も変わるのではという案が出るが、犯罪者だから人権を無視したと取られると、もっと対応がややこしくなるとして主人公が反対。
この辺は過去にブログに書いているので参照のこと。
人質事件を見て思い出した「加治隆介の議」
https://omakedvd.blog.so-net.ne.jp/2015-01-22
結局、情勢が大きく変わったどさくさで人質は解放されるのだが、会見で人質が国民と政府に真摯に謝罪し、自分の罪まで暴露したものだから、さあ大変という展開になる。
「日本政府はあなた方が人質としてとらえられた時にも経済制裁は止めませんでした。もしかして自分達の命がなくなる可能性もあった状況だったのですが、そういう政府の対応をどうお考えですか?」
「当然だと思いました」
「え?」
「私は日本国民の皆様に謝らなければなりません。私は北朝鮮の言うなりに北の密航者を日本へ運んでいた運び屋でした!!申し訳ありません!!この通りです!」
「私達が北朝鮮に連行される前からすでに日本の警察が私達の身辺を調べていましたから政府は当然私達のことを知っていたハズです。連行されたのは自業自得です。私達は殺されても当然でした。」
「(このバカが!!しゃべりやがった)」
「こんな私達を今まで公表もせずに救出しようとしてくれた政府の皆様に深く感謝します…」
「…くそ…。難しい対応を迫られることになったな…。」
安田純平の問題なんて、中国では1800年前に通過してるのだよ。 pic.twitter.com/q5yzO8eqWL
— 本棚持ち歩き隊 (@hondanamotiaru) 2018年10月26日
【イスタンブール=倉茂由美子】シリア内戦を調査している在英の民間団体「シリア人権監視団」のラミ・アブドルラフマン代表は23日、読売新聞の取材に応じ、ジャーナリストの安田純平さんとみられる人物が解放されたことについて、カタールが身代金300万ドル(約3億3700万円)を支払ったと主張した。
アブドルラフマン代表は、複数の信頼できる情報筋から得た情報とした上で「カタールは、日本人の人命救助への貢献を国際社会にアピールするためだった」と話した。「日本政府はテロ組織への身代金支払いは拒否した」とも指摘した。
(2018年10月24日 17時18分 読売新聞)
日本政府は不当な要求は突っぱねたというポーズがとれ、人質も死なずに済んだというベターな決着。カタールが払ったというけれども、アピールのために3億円も支払うものなのかね。お金の出どころはどこなんだろう。
さて、安田純平氏が帰国後、どういう態度をとるのかが興味深い。
自分の信念に命すら捧げられるのなら突っ張るのもいいのだけれど、いざ散々指摘されていた落とし穴にはまってしまったら命が惜しくなるではカッコ悪い。百歩譲って、生きるためなら恥も外聞もないというのもまた人間らしいリアルさではある。そんな人間が、帰ってきて公衆を面前にし、どういう態度をとるのだろうか。
ちなみに四半世紀前に描かれた弘兼憲史の漫画、「加治隆介の議」10巻にも同じようなシチュエーションがある。これ書いてる現在、3巻まで無料で読めるぞ。ちなみに安田純平の本も一冊買ったけど、まだ読んでなかったりする。
加治隆介のあらすじはこうだ。
北朝鮮との緊張が高まる中、北の運び屋をしていた漁船が北朝鮮に拿捕され、乗組員が人質に取られ、暴行を加えられた。漫画における日本政府および主人公は、不当な要求は断固として突っぱねるというのが世界のトレンドだと考えるが、マスコミが助けないのは非人道的だと喧伝するので窮地に陥る。人質が北の運び屋だとリークすれば世論も変わるのではという案が出るが、犯罪者だから人権を無視したと取られると、もっと対応がややこしくなるとして主人公が反対。
この辺は過去にブログに書いているので参照のこと。
人質事件を見て思い出した「加治隆介の議」
https://omakedvd.blog.so-net.ne.jp/2015-01-22
結局、情勢が大きく変わったどさくさで人質は解放されるのだが、会見で人質が国民と政府に真摯に謝罪し、自分の罪まで暴露したものだから、さあ大変という展開になる。
「日本政府はあなた方が人質としてとらえられた時にも経済制裁は止めませんでした。もしかして自分達の命がなくなる可能性もあった状況だったのですが、そういう政府の対応をどうお考えですか?」
「当然だと思いました」
「え?」
「私は日本国民の皆様に謝らなければなりません。私は北朝鮮の言うなりに北の密航者を日本へ運んでいた運び屋でした!!申し訳ありません!!この通りです!」
「私達が北朝鮮に連行される前からすでに日本の警察が私達の身辺を調べていましたから政府は当然私達のことを知っていたハズです。連行されたのは自業自得です。私達は殺されても当然でした。」
「(このバカが!!しゃべりやがった)」
「こんな私達を今まで公表もせずに救出しようとしてくれた政府の皆様に深く感謝します…」
「…くそ…。難しい対応を迫られることになったな…。」
P.S.元気です俊平 全7巻完結(文庫版)(講談社漫画文庫) [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: 柴門 ふみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- メディア: コミック
コメント 0