SSブログ

表紙に惹かれて手に取ってみたが、中身がわからないので後で検索しようと思って書棚に戻してそのまま忘れてしまう話 [心に残る1コマ]

立ち読み2.png
本屋は導線がなっとらん!
以前、売れっ子編集者の佐渡島氏が、本屋の導線を見直したいとか語っていたが、もっと単純なことのような気がする。死ぬほど言われてることかもしれないが、とりあえず書く。
佐渡島3.png
こないだ本屋に行って新刊のコーナーを見ていたら、一冊だけカバーのかかってない本があった。手塚プロにいた人が垣間見た、手塚治虫の素のリアクションの数々を描いた「手塚治虫アシスタントの食卓」という漫画。パラパラめくってみたら面白かった。すでに立ち読みされた形跡(注文カード)があったが購入してしまった。

他にも表紙から気になる本は何冊かあったけど、買ったのは中身が読めたこの一冊だけ。立ち読みできて品質を確認できたのが大きな購入動機になった。表紙から興味を惹かれたが購入に至らなかった本は?毎度「後で検索しよう」で、そのまま忘れてしまい、別に後悔もしない。

 
表紙に惹かれる →購入!…そんなやつは少ないだろ。。。

中身を確かめる →ネットで?面倒。時間がかかる

購入!

こんな単純な導線すら書店はできていないのだ。
一方アマゾンにはサンプルページからそのまま購入画面に行くという導線ができている。というか普通商売を考えたらそうして当たり前だ。

漫画村という違法ダウンロードサイトが流行ったときに、「タダで漫画を読むのは外食して金を払わないのと一緒」とツイートして物議を醸した漫画家がいた。もちろん漫画村を擁護するわけではないが、俺が子供の頃は立ち読みできて当たり前だった。タダだったのだ子供の頃は、時に座り込み読みふけった。何千冊もある漫画が全て蔵書だったようなものだった。最近この話を若い人にしたら驚かれた。それがある時期からシュリンクするのが一般的になった。物議を醸した漫画家も、そういう昔を知らない世代だったのだろう。
ボアズ3.png
(シュリンクが一般的になった1994年ごろの漫画)

そういう死ぬほど漫画を読んだ立ち読み世代が漫画業界の隆盛を支えたような気がする。いつしか漫画は雑誌で立ち読みした(買えよ)情報をもとに単行本を買わせるスタイルとなった。今は雑誌立ち読み禁止のところも多い。先細りになって当然だ。有名な作品はいいが、マイナーな作品はジャケ買いさせるほどの動機を与えられなければ誰も手に取るはずがない。口コミとか宣伝だけが頼りだ。

すでにやってるのかもしれないが、QRコードを掲示して、サンプルページに飛ばすような仕組みぐらい作って当然だと思うのだが。。。そもそも不思議なんだけど、なぜ表紙だけで買わせられると思うのか。せめてカバーに「こんな漫画です」という感じで内容を紹介させるべきというのはQRコード登場以前から、ずっと思っていた。


出版社の数少ない営業努力として見られるものの中に、試し読みの小冊子というやつがある。
現在これですごく購入を迷う出来事があったので次回はそのことについて書く。
文句なのか愚痴なのか、だだ単に俺が優柔不断なのか。

続く。
手塚治虫アシスタントの食卓

手塚治虫アシスタントの食卓

  • 作者: 堀田あきお&かよ
  • 出版社/メーカー: ぶんか社
  • 発売日: 2019/04/10
  • メディア: 単行本



手塚治虫アシスタントの食卓 (ぶんか社グルメコミックス)

手塚治虫アシスタントの食卓 (ぶんか社グルメコミックス)

  • 出版社/メーカー: ぶんか社
  • 発売日: 2019/04/10
  • メディア: Kindle版


タグ:立ち読み
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:コミック

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。