川本真琴を声優に起用した画期的な漫画、Gヒコロウの「みんなはどう？」

歌手の川本真琴が劣化したというまとめがちょっと前に話題になった。
まあ年取れば誰でもね、とは思うのだが、当時は美少女シンガーとして話題になっていただけに無理もないと思う。今でいうとYUIみたいなもんだよな。

一時期からパッタリと聞かなくなったと思ったら、難病を克服していたらしい。事務所と揉めて干されたなんて話も聞く。自分がTVで見た最後は、歌番組で異常に長い新曲を披露した時で、ああこの人は商業というより芸術家ベクトルに行っちゃう人なんだな、売れなくなるだろうな、なんて勝手な事を想像していた。

現在の歌手活動の様子を動画でチェックすると、やっぱり容姿は当時に劣るのだけれど、歌はやっぱりいいなあと思って安心もする。

川本真琴で思い出す漫画といえば、Gヒコロウの「みんなはどう？」の単行本に収録されている「レオソ」という短編。映画「レオン」のパロディで、登場人物それぞれの紹介テロップに声優名まで割り振ってあるのが笑いどころ。その中で「乳が大きいのを気に病んでるちょっと広末似の女子中学生型銃」の声が川本真琴になっている。

画像の「はにはにー♪」というのは、ダウンタウンの歌番組に出た時、トークで間を埋める様に指示された際にハミングして乗り切ったという可愛らしい一場面が元ネタだと思う。ちなみに広末似というのは広末涼子のこと。作品が発表された1998年ごろは国民的美少女だった。

みんなはどう? (ゲーメストコミックス)

• 作者: G=ヒコロウ
• 出版社/メーカー: 新声社
• 発売日: 1998/08
• メディア: コミック

この「みんなはどう？」は月刊コミックゲーメストで連載された日記漫画で、当時死ぬほど繰り返し読み返した。俺の中では桜玉吉に次ぐ日記漫画の大家だったのだが、玉吉同様に徐々に心を病み、徐々に寡作になっていく。最近は作品を読んでないが、玉吉みたいに週刊文春とかで復活してくれたらなあと思っている。

当時、漫画読み人口の極一部で社会現象を巻き起こした「はらぺこマミさん」。漫画家の伊藤真美さんイジリ。

アマゾンで検索かけてみたら新作が出るらしい？

ジークンドー G=ヒコロウ×雑君保プ×道満晴明競作集 (IDコミックス REXコミックス)

• 作者: 道満晴明
• 出版社/メーカー: 一迅社
• 発売日: 2015/09/26
• メディア: コミック