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ダンジョン飯よりこの漫画がスゴイダンジョン漫画「ウィザードリィ外伝」 [名作紹介]


ウィザードリィ外伝 第1部 ギルの迷宮(宝島コミックス)

ウィザードリィ外伝 第1部 ギルの迷宮(宝島コミックス)

  • 作者: 石垣 環
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 1990/02
  • メディア: コミック


以前、ブログで取り上げた「ダンジョン飯」が、この漫画がスゴイとかいう賞に選ばれたらしい。この賞のことはよくわからないのだが、ダンジョン飯が評価されて、石垣環の漫画があまり再評価されないのは悲しいことだと思ったので、今回記事を書いてみることにする。

ダンジョン飯は1巻しか読んでないのだが、あれを読むと俺は古き良きダンジョンRPGを思い出す。世界観がウィザードリィで、モンスターを食うところはダンジョンマスターだ。

ウィザードリィのコミカライズをしたのが石垣環という漫画家である。まずウィザードリィの1作目をコミカライズし、単行本3巻で完結。ダンジョン飯が好きな人は、こっちを読んでみるのもいいかもしれない(全然関係ないじゃんという感想を持たれても責任は持たないが)。石垣氏は続いてオリジナルのウィザードリィ漫画を始めたのだった。全6巻完結。これが俺の中で大ヒットだった。
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戦争での一騎打ち中にダンジョンにワープさせられた敵対する侍と姫将軍が、先達と協力しながらダンジョンの主である悪の魔導師ギルに立ち向かうというのが物語の導入部。石垣環の漫画は、流れるようなリズムよいセリフと決めゴマが心地よいのだ。今回選んだ画像は外伝第一巻であるギルの迷宮より、そんなセリフの一部を抜き出してみました。
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そして序盤の終盤から主人公である侍の必殺技が登場する。鳳龍シリーズの開幕である。ファイナルファンタジー6でキャラごとに必殺技が使えるようになったが、ああいうものの先駆けになったのかもしれない。もちろんウィザードリィにそんな要素はない(5から先は知らないが)。これが非常にカッコよく、ジャンプで連載していたらアバンストラッシュ並みに真似されていたであろうと思うと惜しい。
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ウィキペディアによると重度の腰痛と腱鞘炎に悩まされ、この作品がほぼ漫画家としての最終作品になったのだそうだ。今後も再評価されることはあまり無いだろうが、寂しい限りだ。
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‥と思ったら、amazonでイラストを手掛けた電子書籍を発見した。漫画で無いのであまり読む気はしないが、やはり出版のハードルが下がったこの時代、再活動をしているのかもしれない。

娼婦たちの騎士

娼婦たちの騎士

  • 出版社/メーカー: 西紀貫之
  • 発売日: 2013/07/11
  • メディア: Kindle版



鳳凰の剣

鳳凰の剣

  • 出版社/メーカー: 西紀貫之
  • 発売日: 2014/05/08
  • メディア: Kindle版



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コメント 4

アナベル・加トー少佐

こんにちは
石垣環とはまた懐かしい名前ですねえ。20年以上前「インフィニティボックス」(だったか)というこの人の同人誌を2冊コミケで入手して、かなり気に入ってました。その後スルーしてしまったので、まあ冷たい読者なんですが。
画像1枚目の3コマ目なんか最高ですね目がキラキラして生気がある。
もっと世に出ていい漫画家さんだったと思います。今どうしているのでしょうか。
by アナベル・加トー少佐 (2016-10-27 05:30) 

1up

冷たい読者という表現がいいですね(笑)。

一話で雑誌が廃刊になったという続編が読みたいのですが、なかなか入手できません。隣り合わせの廃刊と青春です。
by 1up (2016-10-31 08:44) 

marie

だいぶ昔のことですがmixiで石垣先生ご本人が当時の裏話を語っておられたのですが、最後の方はアシさんとマンツーマンのデスマーチだったみたいですね
by marie (2017-01-10 14:55) 

1up

俺もそれ読みましたよ。
機会があればこちらで引用してまた紹介したいなと思っていました。
何かこのウィザードリィ一作で作家生命が燃え尽きてしまったほど過酷だったそうで残念ですよね。
by 1up (2017-01-12 18:29) 

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