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部屋探しの前に読んでおきたい!住まいとは何のか?星里もちるの傑作「りびんぐゲーム」 [名作紹介]

島根県の人口が大正時代を下回ったというニュースを聞いて思い出したのが、星里もちるの「りびんぐゲーム」。ヒロインが島根出身というだけだが。せっかくなので、あまり振り返られることのない様な気がするこの名作を紹介したい。
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りびんぐゲーム」は、かつてビックコミックスピリッツで連載されていた漫画。掲載期間は1990年から93年であるらしい。連載中に、いわゆる「バブル崩壊」が認識され、日本の長い「不況」が始まったことは作品内容にも影響を与えた様だ。
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主人公は東京の小さい会社で働くサラリーマン。会社が移転するはずだったビルが手抜き工事で使えなくなり、急遽会社が自宅に引っ越してくるという衝撃の展開。会社の機材や在庫で狭い部屋はもっと狭くなってしまう。その上、新入社員として島根から上京してきた中卒の可愛い女の子と同居することになってしまう。くっつきそうでくっつけないという王道ラブコメに、東京の住宅問題を絡めた傑作である。
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後半は主人公の運命を大きく変える設計師、杉田というキャラクターが登場。これまで「駅まで何分?」、「家賃がいくら?」で決めていた部屋探しだったが、杉田に出会うことで住む場所の本質というものを考え始める。後半はちょっと説教くさくて暗い作風になるのだが(次作「結婚しようよ」でもそれは続く)、紛れもない傑作である。単行本全10巻。自分の部屋に会社が引っ越してくる、というプロットはものすごいアイディアだと思うのだが、未だにTVドラマや映画化されていない。ヒロインが未成年なのが引っかかるのだろうか。ちなみにヒロインは昭和50年生まれなので、現在41歳だ。
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