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細い体のどこに力を入れて描けばいい?鬼頭莫宏「ぼくらの」全11巻を購入。 [名作紹介]

前から気になっていた「ぼくらの」全11巻を購入。

この漫画を知ったのは、アニメ版主題歌の「アンインストール」がキッカケ。

ニコニコ動画で見た「伝説巨人イデオン」のMADに使われていたのだ。
その時はまだイデオンもちゃんと見たことが無かったので、最初はイデオンの主題歌だと思って、さすが富野由悠季は良い曲与えてもらえるんだなと思ってた。

イントロの印象的なコーラスとか、
「細い体のどこに力を入れて立てばいい?」
とか、
「恐れを知らない戦士のように振る舞うしかない」
とか、良い歌詞だと思う。

それでも長いこと敬遠していたのは作者の鬼頭莫宏の作風が苦手だったからだ。
アフタヌーンを購読していた頃、連載陣の一人だったが、一切読んだことが無かった。
それこそ「細い体のどこに力を入れて立てばいい」というような拒食症みたいな体型の少女を描写することに力を入れており、気持ち悪い…と思っていた。

少し印象が変わったのは自転車漫画「のりりん」である。
やっぱり細い体の美少女と接触事故を起こしたことをキッカケに、その母親から無理やりロードバイクに乗せられるという、ウルトラ王道ラブコメ&御都合主義な第一話は偶然雑誌で立ち読みして辟易したのだが、完結後に全く関係ないところでロードバイクに興味を持ち、その時真面目に読んでみたのだがコレがかなり面白かったのである。

さらに興味を惹かれたのが、「ぼくらの」がジョージ秋山の「ザ・ムーン」を下敷きにしているという話。ある日、知人のマニアが唐突にその話をふってきたので、「今のぼくには理解できない」とその時はそう答えるしかなかった。
ぼくらの3.png
ザ・ムーンも自分は読んだことがないのだが、ジョージ秋山が色々問題作を描いてきた偉大な作家という畏怖がある(そのほとんどを自分は読んだことがないのだが)。「ぼくらの」はエヴァ後に量産された薄っぺらい鬱アニメみたいな漫画かなという印象もあったのだが、ザ・ムーンの話は作品の厚みを連想させた。

で、こないだブックオフではない古書店に全巻セットで売っていたので、ついに買ってしまった。そして読まずに全巻裁断。エラーチェックしながら読むというスタイル。すっげえ大変だった。。。

続く。

 

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  • 作者: 鬼頭 莫宏
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2009/12/26
  • メディア: コミック



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