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知る人ぞ知る、ラブコメ漫画の傑作「人類ネコ科」 [名作紹介]

恋愛下手ってのは子供の頃に読んだ少年漫画の影響が少なく無いというのが持論なのだが、みず谷なおきの「人類ネコ科」(1985〜1986年連載/全三巻)は子供の頃にバッチリ影響を受けた漫画。今読むとどうなのか、再読してみた。

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今読み返して驚くのは、その作画の上手さ、丁寧さ。
作者は99年に38歳の若さで亡くなっている。
月刊サンデーに連載していた作家だが、作画に時間をかけたいから週刊誌の連載を断ったという話もあるらしい。

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女子大生4人が住むアパートに男が独りという、この手のラブコメの定番。
1巻の背表紙カットは「めぞん一刻」を連想してしまう。
とにかくオタクセンスのある作家だった。
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共同生活をしていくうちに女子大生の実態を知ってしまい女嫌いになった主人公が、学校一の可愛い女の子から告白されたにも関わらず、なんとか断ろうとするというのが面白がるところなのだが、ここで「女嫌いはモテる」という間違った刷り込みがある様な気がする。少年漫画では割とありがちだが。

今読み返すと、アパート住みの女子大生たちは美人に作画されているが男の影がないことから、この世界ではブサイクなのかもしれないなと思った。男の生理として、ブサイクに欲情したくないというのはあるので、廊下に下着が干してあったり夜這をかけられたりしても喜ばないのは自然かもしれない。

学校1の可愛い女の子から好かれた理由が、「ネコの死体を始末していたのを影で見てたから」だった。これ読んで「人知れず良い事をしていればモテるんじゃないか」と思ってしまったな。女の子は意外と変なトコを見ていて、デートに誘えた理由が「動物図鑑を読んでたから」ということが実際俺にはあった。ただ、女の子に好かれるアプローチとしては、もっと他にやることがあるよな。ちなみに死んだ動物を主人公が処理してるのをヒロインがキュンとなるってパターンは「寄生獣」にもあったな。

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あと風邪ひいて熱があるのにデートに来るパターン。
あだち充の「H2」にもあったな。
爆笑問題の田中が言う所の、ガール度の高いありがちシチュエーションだ。
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ちなみに「人類ネコ科」のOVA化の話が雑誌のウソ企画だったと今頃知りました。。。

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人類ネコ科(ワイド版) 1 (少年サンデーコミックスワイド版)

人類ネコ科(ワイド版) 1 (少年サンデーコミックスワイド版)

  • 作者: みず谷 なおき
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1999/08
  • メディア: コミック



タグ:人類ネコ科
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