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アオイホノオと併せて読むべき!8bit年代記 [名作紹介]


8bit年代記 (GAME SIDE BOOKS)

8bit年代記 (GAME SIDE BOOKS)

  • 作者: ゾルゲ市蔵
  • 出版社/メーカー: マイクロマガジン社
  • 発売日: 2009/09/19
  • メディア: コミック


話題になったtweetを辿って知った「8bit年代記」(ゾルゲ市蔵/マイクロマガジン社)という漫画が面白かった。元ジェイコミが出している絶版漫画図書館というアプリで全て読めたのだが、解像度が低いのが物足りず、本を購入して再デジタル化してしまった。

ビデオゲームが誕生して30年。その創世記から作者の実体験と併せて漫画で歴史を辿って行くという構成だ。途中から作者の学生時代に体験したアニメ制作の話に脱線していくのだが、これが最高に面白かった。宮崎駿や庵野秀明に憧れた作者は、人生の落伍者になりかける勢いでアニメ制作に没頭していき、そして挫折を経験する結末が胸に来る。オチをバラしてしまったが、結末を知っていても読めば胸に来るはずだ。

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アオイホノオ
で島本和彦が庵野秀明との才能の差にショックを受けるシーンがある。しかし読者は島本和彦はまだ漫画という才能がある事に気がついている。アオイホノオは傑作なのだが、そこは凡人には共感出来ない部分でもある。この漫画からは凡人の絶望しか感じない。作者のゾルゲ氏が無名に近いからだ。

スクリーンショット 2014-10-01 9.01.10.png

調べてみると、作者のゾルゲ氏はゲーム制作者としてマニアには名前が知られている人ではあるようで、あの「おとなのしくみ」にも出演している。漫画もマニア向けでとにかく画風が濃い。濃くて読み辛い事この上ない。周りの人に勧めてみたが、全て数ページ読んだ所で突き返された。連載も途中で打ち切りとなっている様で、これを書いている今、インターネットで資金集めをしての続編が計画されているそうだ。

アニメ制作編のあたりから変なテンションが良い感じに抜けてきてグッと読み易くなる。この辺のタッチで安定させればもっとファンが広がりそうに思えるのだが…。
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