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2028年から1991年の渋谷にタイムリープした傑作漫画を2019年に読み返す!サイレントメビウス「迷宮のコーヒーミル」 [名作紹介]

サイレントメビウスの4巻を電子化した。

この巻に収録されている「迷宮のコーヒーミル」の話を久しぶりに読み返してみたが、やはりしみじみ良い。サイメビはこの話さえあれば、他に何もいらないのかもしれない。
コーヒーミル1.png
2028年の東京で喫茶店を副業にしている婦警、彩弧由貴(さいこゆき)が、とあるアンティークショップの店主の老人からコーヒーミルを譲り受けて店を出たところ、1991年の渋谷にタイムスリップしてしまうという話。
コーヒーミル2.png
そこで出会った青年とともに渋谷を探索していると店主の老人と遭遇。その老人の正体は時空を操る妖魔(ルシファーホーク)だった。由貴をかばって傷つき、気を失った青年が目を覚ますと、そこにはコーヒーミルだけが残っていた。
コーヒーミル3.png
(噴水に水没した見ず知らずの女の子を部屋に連れ込んで服を脱がすという無理のある展開)

由貴は妖魔を倒し、2028年の東京に戻っていた。喫茶店にいるところにオーナーが訪店。開業以来3年ぶりに再会したオーナーから迷宮のコーヒーミルを手渡される。1991年に出会った青年は、あの時から由貴を待ち続けていたのだった。
コーヒーミル4.png
(普通に大家さんでいいと思うのだが、権威づけしまくりのなんちゃらコンツェルンのオーナーに出世した青年。おそらく家業を継いだのではなかろうか)
 

まあ陳腐といえば陳腐なあらすじだけども、思春期真っ只中にこの話を読んで、特に渋谷の作画は実際に東京に行ってみたときに全く同じだと感動したりもして、また格別の思い入れがあったのである。今回久しぶりに読み返してみて、やっぱり良いなあと思った。

気づけば2019年になったばかりである。
迷宮のコーヒーミルで感動してから28年経った。
2028年が過ぎるまでまだあと10年あるけども、劇中の青年のように結構な歳を重ねてしまった。
俺は俺の彩弧由貴を待ち続けている。
全然ロマンチックじゃない。
 

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