週刊文春の連載が単行本化！６０過ぎの母も心配する桜玉吉の「日々我人間」 [新刊]
- 作者: 桜 玉吉
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/11/28
- メディア: 単行本
週刊文春連載の桜玉吉の新作がついに単行本化！
桜玉吉は週刊ファミ通で人気だった「しあわせのかたち」で知られる作家。その後うつ病になり、ボロボロの状態で描いた漫玉日記を経て、半分引退したみたいな感じでファンを心配させている。「編集王」で無縁仏になった漫画家に、続々とファンが花を持って現れるみたいなシーンがあったが、最後の最後まで玉吉を追いかけたいという人は多い気がする。自分は心の壊れる仕組みにも興味があるのだが、６０すぎた母は、そういうのは自分も引きずり込まれるよと不満を言う。そんな母も漫玉日記を読んでいるから意外である。
DVDの初版にありそうな紙カバー付き。ちょっと読むのに不便。普通の単行本を横向きにした感じで読む。文春で読むより絵が大きくて読みやすい。どんな経済状態なのか、出納帳を拝見できたらなあと思う。
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/11/28
- メディア: Kindle版
荒木飛呂彦とホラー枠を競い合い敗れた巻来功士の「連載終了！」 [新刊]
- 作者: 巻来功士
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2016/02/07
- メディア: コミック
巻来功士（まきこうじ）の「連載終了！」を読んだ。
ジャンプ黄金時代の作家陣だった漫画家の回想書き下ろし漫画である。
巻来功士といえばメタルＫ
だ。すごい変な、そしてグロい漫画が始まったと思った。あっという間に打ち切り感満載の巻末の掲載順に追いやられ１０週終了。デビュー前から同級生の北条司に劣等感を抱き続け、外様作家としてジャンプで疎外感を抱き続け、本来描きたいものを描いたらジャンプ漫画の王道の逆をことごとく行っていた。しかし評判はそこそこ良かったようである。当時小学生だったが、周りにもメタルKを絶賛しているヤツが何人かいた。こう言う作家は次作でヒットを飛ばすものである。
地味目で世間知らずのお嬢様で、悪い奴にやられまくり。そんなのがヒロインだったメタルK。趣味は結構良いと思う。
そして巻来功士は次作「ゴッドサイダー
」でやはりヒットを飛ばした。アニメ化もない、そこそこのヒットではあるが、十分にインパクトは残した。たった1年半の連載だったというのが信じられない。巻来功士から見た、作家が面白い。
ホラー漫画枠を競い合ったという荒木飛呂彦はやはり奇妙な感じ。
のむらしんぼも登場。「コロコロ創刊伝説
」の内容と少しかぶる部分もある。佐藤正の描写が気になった。
なんかヤバイことになってそうな感じ。ちょっと検索したが出てこなかった。燃えるお兄さんの最終回で、終わる漫画を自分で褒めまくって痛々しかったのが脳裏に焼き付いている。
奇面組に出てきた時は普通の好青年だったけどなあ。
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2016/02/22
- メディア: Kindle版
- 出版社/メーカー: Beaglee
- 発売日: 2015/06/17
- メディア: Kindle版
峰なゆかのことがだんだん嫌いになってくる新刊、「女くどき飯」 [新刊]
- 作者: 峰 なゆか
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2016/03/06
- メディア: 単行本
最近、地元のコンビニでＳＰＡ！を見かけないのでアラサーちゃんが読めない。久しぶりに行ったTSUTAYAで見つけたSPA!を読んだら、アラサーちゃん作者の峰なゆかによる「女くどき飯」という漫画が掲載されていた。もう単行本１巻が出て、ドラマは二期が始まるという。いつの間にアラサーちゃんは終わっていたのか。ダイナミックな展開があって、そろそろネタも限界かなあと思ってはいたのだが。
新刊のコーナーを探したのだが「女くどき飯」の単行本が見当たらない。しょうがないので店員に聞く。「少々お待ちください」と、店員が端末を操作し始めた。その画面が見えたのだが、店員が開いてたのがAMAZON！在庫を検索するんじゃないんだ！と思った。型番かなんかの情報が欲しかったのだろうか。その後、店専用っぽい画面を開き、本を取りに行って戻って来た。
さて、内容なのだが、どうやらWebで連載されているらしい。SPA!で見たのは告知用だったのか。グルメレポート漫画に、デートにふさわしいかどうかという視点を加えている。ついでに同伴男性を一般募集し、その男性の批評も付け加えた。
まあ面白いし、才能も煌めいているのだが、
だんだん峰なゆかのことが嫌いになっていく自分がいる。
なんかこう、非リア充ぶりっ子感が鼻につくのだ。
ギークでもなんでも無い、普通の人だよこの人（個人の感想です）。
- 作者: 峰 なゆか
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2015/08/03
- メディア: 単行本
ノストラダムスから17年、まだまだネタはある？「MMR」新刊！ [新刊]
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/03/17
- メディア: Kindle版
MMRの新刊が出ていた。
インターネットで公開された復活編の続きだとしたら２巻のはずなんだが、その表記がない。そもそも正確なタイトルが思い出せないので、その場で検索してみた。どうやら前回のは無かったことになってるらしい。
前回のはキバヤシの髪型がヘン、ということしか覚えてないので問題ない。購入し、読んでみる。相変わらず、ノストラダムスの大予言を解読し、起こるであろう大惨事を予想する内容になっている。読んでいて正直苦しい。ウルトラ今更ではあるが、予言詩っていろんな意味に取れるようにぼやかして書かれているものなので、日本語訳されたものを調べて解読できるのだろうかという疑問がある。まあ、中高生の時には気がつかなかったのだが。
先日、マイクロソフトが開発したAI（人工知能）が、ヒトラーを崇拝し始めて開発中断というニュースがあったが、この新刊でもAIの危険性を取り扱っているのでタイムリー。タイムリーというか、ちょっと惜しかったよな。MMR的には美味しい事件だと思う。
この新刊のウリといえば、巻末にMMRのギャグ漫画が載っていて、そこそこボリュームがある。本編はマンネリもいいとこなので、ファンとしては新鮮。買って損はない（かもしれない）。
新生MMR迫りくる人類滅亡3大危機!! (講談社コミックス)
- 作者: 石垣 ゆうき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2016/03/17
- メディア: コミック
