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ゲーム学校が閉校するまでを描いた漫画、「なんでそんなにゲーム業界に入れるの?」 [ゲーム]

なんでそんなにゲーム業界に入れるの?」を読む。
よくわからん漫画だった。
2009年に閉校になったゲーム専門学校の漫画。
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描き下ろしだと思うが、単行本が出たのが閉校の年。
なぜ閉校する学校の漫画を?というのが素朴な疑問。
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漫画として読むと、新任の教師が学校改革を!という展開を予想してしまう導入部。だいたいそんな感じで物語は進むのだが、やがて経営に行き詰まる。早い話がゲームスクールはビジネスにならなかったという話だ。
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でも我々はやるべきことはやりましたよ!

後進の人は参考にしてくださいね!

卒業生や学校関係者に配るために出版したわけじゃないとすれば、いったい全体どういう会議を通って、この漫画が世に出たのかよくわからない。タイトルはゲームクリエイター志望が手に取ることを狙って付けられていることはわかるが、それほど実践的なことが描かれているわけではない。どっちかというと経営漫画になっている。ただそれも成功していると言えるかどうか。「思い出作り」というのが一番内容を表現する言葉として正確だと思う。不思議な漫画だ。


ゲーム学校漫画といえば鈴木みそが圧倒的だが、よく言えばそういう構造的な業界の闇をマイルドに暴いていると言えないこともないかも。 
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(画像は鈴木みその「オールナイトライブ」5巻)



なんでそんなにゲーム業界に入れるの?~DEA式ゲーム制作者養成手法~

なんでそんなにゲーム業界に入れるの?~DEA式ゲーム制作者養成手法~

  • 作者: えばー・ぐりーん
  • 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
  • 発売日: 2009/03/12
  • メディア: 単行本


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マリオは日本語が喋れなかった!と判明した22年前の衝撃を振り返る [ゲーム]

ジェフ・ライアンの「ニンテンドー・イン・アメリカ」を読み終えた。「セガvs任天堂」よりも面白い。まあ、成功者のサクセスストーリーなので、没落していくセガの話よりは読後感が良くなるのは当然か。日本とアメリカでは攻防の物語も違うので、その辺を押さえておきたかったというのが購入理由だった。

なんとなくマリオの声優のエピソードが印象に残った。
スーパーファミコン時代はまだマリオが喋るイメージがなかった。1995年、ニンテンドー64になって、ミッキーマウスのような高音で「オーキードーキー」とか喋るようになってかなり違和感を感じだものだ。あのオッサン、本格的な外人だったのかと。

マリオの声を当てるようになったのはチャールズ・マーティネー。youtubeで映像を見たことがあるが、ファンキーなおじいちゃんだ。オーディションに滑り込みで受けて合格したエピソードを「ニンテンドー・イン・アメリカ」を読んで初めて知ったが、ネットで調べてみるとアチコチにゴロゴロしているありふれた情報のようだ。

ニンテンドー64のデモンストレーションで、ポリゴンで表現されたマリオがアドリブで喋るというイベントがあったと雑誌で昔見たような気がするが、あの時から裏方としてイベントに参加していたらしい。昔「おとなのしくみ」の取材で、鈴木みそに片言の日本語を披露したマリオの後ろにもマーティネーが潜んでいたのかもしれない。
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このマーティネー氏、もともとは俳優だったそうだ。
ウィキペディアで出演作を調べると「ダーティーハリー5」の他に、ジョジョの奇妙な冒険のOVA版があった!パイロットBとあるので、おそらくンドゥールに撃墜されるパイロットのどちらかなのだろう。映像も探したが見つからなかった。本当なのだろうか。
マリオ声2.png
...で、どっちの男だ?

 
ちなみにニンテンドー64からマリオの喋りが変わった件については異説がある。当時、吉田戦車が「ゴッドボンボン」に描いている。宮本茂が決定権を持っていたというのは両方の説に共通しているが、どちらが正しいのだろう。
マリオ声3.png

 

ニンテンドー・イン・アメリカ: 世界を制した驚異の創造力

ニンテンドー・イン・アメリカ: 世界を制した驚異の創造力

  • 作者: ジェフ・ライアン
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2011/12/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)






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ミニスーファミも爆売れ!買わないけど例によってファミマガ買ったら [ゲーム]

ファミコンミニに続き、スーパーファミコンミニも売れているらしい。

今回も買っていませんが、
雑誌の方は今回も買いました。
やはりファミマガの方を。




お目当ては過去のファミマガのスクラップをPDF化した付録DVD。
今回は攻略記事が中心なので、あまり面白くない。
それでもスーファミ初登場の記事が収録されていたのは懐かしくて良かった。
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(「ドラゴンフライ」は後の「パイロットウィングス」)

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(「超魔界村」の1面のプロトタイプ。これが見たかった。)

 
毎度、DVD収録のデータは閲覧しづらく、あまりプロの仕事とは思えない。が、大変な手間だというのは感じる。こんなのよりも、もっと読者ページとか収録してくれれば良かったのに。

例によってディスくんの新作漫画も掲載。
ファミコンミニもスーファミミニも中身はほとんど同じ機械というのはちょっと驚き。要するにエミュレーターとソフトを入れ替えただけだということだ。

もっと驚いたのはファミ通版のミニスーファミ雑誌の紹介にページを割いているところ。当然そっちは買ってないのだが、ファミ通側にもファミマガの紹介記事が載っていたりするのだろうか。
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スーパマリオオデッセイを見て思い出す、石ノ森章太郎「チックンタックン」 [ゲーム]

マリオブラザーズの新作ゲーム、「スーパーマリオオデッセイ」が発売された。すごく面白そうなのでゲーム機を買おうと思ったら、そこで初めて実感するニンテンドースイッチの品薄さ。いや、金さえ出せば手に入るんだけど、オフィシャルな価格よりもプラス1万円が相場。あまりゲームする時間もないし、そこまでして。。。とも思う。

ミュージカル調で楽しいCM。
曲がiTunesで売っていたので購入。
とりあえずそれを聞く日々です。
ちなみにAmazonでは数ヶ月前からCM版とは違うバージョンの曲が売られている。なぜだ。

ところで、今回のマリオは帽子がキーアイテムになるそうだ。
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投げたり、敵にかぶせて乗り移ることができる。その帽子のお化け?キャッピーを見て、石ノ森章太郎の「チックンタックン」を思い出した。帽子が喋るカリメロといえば伝わりやすいか。いや、今時カリメロも通じないか。
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(画像はキャッピーの素の姿)

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(チックンの頭に収まるタックン。)

子供の頃、学研などの教育雑誌でよく見かけた漫画だ。あまり内容は覚えていない。アニメ化したが、なんか見ていて気恥ずかしくなる印象だった。アニメオリジナルの女の子のデザインは今見ても可愛いく、洗練されていると思うがどうだろう。ちなみにデザイナーは「おそ松さん」などで今も現役なんだそうだ。
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ソニック1を作った中裕司の年収は300万だった?ブレイクJハリスの「セガvs任天堂」上巻を読み終えて [ゲーム]

ゲームセンターCXメガドライブスペシャルの特典映像、ソニック2の挑戦を見る。2で初登場したソニックの相棒テイルスについて、課長がマニュアルを見て確認するシーンがあった。その時に最近読み終えた「セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)」に書いてあったエピソードを思い出した。
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(パッケージ右がテイルス)
このキャラクターは一般に知られる名前、テイルスに落ち着くまでに一悶着あったらしい。最初の名前、マイルス・パウアーに上層部が難色を示し、テイルスへの改名を迫ったが開発陣は断固拒否。そこでマイルスは本名で、テイルスがあだ名という折衷案を上層部が提示し、それでも納得しない開発陣のためにテイルスがあだ名になるまでの感動ストーリーを作って納得させたという。

製作者の愛着というのは尊重したいが、なんでこんなに揉めるのかピンとこない部分もある。テイルスでいいじゃんと思う。揉めるのはやはり会社への不信感があったのではないか。

この本によるとソニック1作目を作った時の中裕司の年収が300万という記述に驚いた。しかも人件費を多く使い納期を遅らせたということで、上層部は中を散々に批判したという。中は退職を決意するが、ソニックはアメリカで大ブームを巻き起こす。上層部は必死に引き止めたそうだ。セガはパソナルームの逸話もあるし、ありそうな話である。

 
「セガvs任天堂」上巻はとりあえず面白かったので下巻も注文したけども、いろいろ引っかかる箇所も多い。そこそこ有名なゲーム、コラムスを「コラムズ」としつこく表記していたり。この邦訳版に関わっている人のゲーム愛があまり感じられない。

メガドライブを業界初の16ビットマシンとの記述もある。初は「ぴゅう太」だとずっと思ってましたけど。まあ、どうでもいいんですけどね。
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(画像は鈴木みそ「あんたっちゃぶる」一巻より)

ちなみに海外でのメガドライブの成功はそれほどでもなかったという話もある。
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(画像は鈴木みそ「おとなのしくみ」四巻)

 
セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

  • 作者: ブレイク J ハリス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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マイクタイソンに勝った直後にセガが契約を結んだボクサー、次の試合で負けてその後どうなったのか? [ゲーム]

ブレイクJハリスの「セガvs任天堂」を読んでいる。
ちょっと面白い箇所があったので紹介する。

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戦前の圧倒的不利を覆し、あのマイク・タイソンを初めて負かして話題になったボクサー、ジェームス・ダグラス。すぐにセガは彼と契約を結ぶ。任天堂のヒットゲーム、「マイクタイソン・パンチアウト」の二番煎じをやるためだ。ゲーム製作には時間がかかるが、旬を逃せばキャラゲーは売れない。そこでセガはすでに出来上がったボクシングゲームを探し、キャラだけ変える手段をとる。
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そこで選ばれたのが何とタイトーの「ファイナルブロー」であった。

当時のアーケード&メガドライブファンなら、ここだけでもクスッと笑える話だと思う。特にゲーム内容がどうだということはない。のちのスト2の様な、横視点の格ゲーである。キャラがでかくて迫力あるが、ゲームをやっていて何が勝因で敗因なのか、いまいち分かりにくいのが欠点だった。

急ピッチでキャラゲーを一本でっち上げるセガだったが、ダグラスはゲームが発売する前に行われた初防衛戦であっさり3RKO負け、引退してしまったのだった。「セガvs任天堂」によると、当時の米セガの社長は結果に愕然としつつも、あるCMからインスピレーションを与えられ、開き直る態度を選んだ。失敗を隠すのではなく、あえて晒すことが良い企業イメージを生むと考えたのである。この辺、後年ブームを巻き起こした湯川専務のCM戦略とかぶってくる。

ゲームは「ジェームス・バスター・ダグラス・ノックアウト・ボクシング」として発売され、大ヒットを飛ばしたそうだ。

ところで、その後のダグラスはどうなったのだろう。
ウィキで調べてみた。世紀の大番狂わせだったタイソン戦の勝利もあれこれケチをつけられていたダグラス。防衛戦で負けてバッシングはさらに加熱。一試合で30億円を稼ぎ、戦うモチベーションを失い引退を表明。悠々自適な生活をするはずだったが、過食症にうつ病、糖尿病にアル中を患い体重は倍近くになり死にかける。

ダグラスは健康のためにボクシングを再開。
カムバックを果たし6連勝。マイナー団体のタイトルマッチに挑むも負け、その後二試合は二連続1RKO勝利し引退。現在は59歳。コーチをやりながら充実した晩年を過ごしているという。ええ話や。

タイソンというと、にわのまことのプロレス漫画「ザ・モモタロウ」で度々ネタにされていたことを思い出す。下の画像、トニー・タップスなんかも印象強いのだが、今回流れで読んだ西島洋介山のインタビューにて「強かった」と書かれていてた。
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セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(下)

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(下)

  • 作者: ブレイク J ハリス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

  • 作者: ブレイク J ハリス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ザ・モモタロウ 全5巻完結(文庫版)(ホーム社漫画文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

ザ・モモタロウ 全5巻完結(文庫版)(ホーム社漫画文庫) [マーケットプレイス コミックセット]

  • 作者: にわの まこと
  • 出版社/メーカー: ホーム社
  • メディア: コミック



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阿鼻叫喚!大人気ニンテンドースイッチの品薄商法疑惑の真偽がわかる鈴木みその「おとなのしくみ」 [ゲーム]

任天堂のゲーム機、ニンテンドースイッチが人気なんだそうだ。抽選会で不正が行われたとか、詐欺に引っかかった子に見知らぬ他人が善意でプレゼントしたものが転売ヤーから入手したものだったとか物議を醸している。任天堂が話題作りのためにわざと製造数を絞っている、いわゆる品薄商法だと指摘する人も多いようだ。

思い出すのはセガの最後のゲーム機、ドリームキャストである。年末商戦に間に合わせるために発売を急ぎ、十分な台数を用意できず、売り時を逃してしまったという話がある。最終的にドリームキャストは失敗した。漫画では鈴木みその「おとなのしくみ」4巻で描かれている。この話を知っていると任天堂が品薄商法しているという指摘はリアリティを感じない。
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社会人なら当たり前に分かる話だと思うが、発注、需要を読むというのは難しいと思う。特に『異常な人気の時はなおさら』だ。特にこのニンテンドースイッチは前評判はあまり良くなかった。発注を見誤れば会社が死ぬのである。
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ちなみにこの「おとなのしくみ」の9年前に鈴木みそが描いた「あんたっちゃぶる」2巻では、ドラクエの人気が品薄商法で作られたものだと暗に示していて興味深い。冗談かどうかよくわからない。
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おとなのしくみ (4) (Beam comix)

おとなのしくみ (4) (Beam comix)

  • 作者: 鈴木 みそ
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: コミック



セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

セガ vs. 任天堂――ゲームの未来を変えた覇権戦争(上)

  • 作者: ブレイク J ハリス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2017/03/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


タグ:鈴木みそ
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ゲームはどれも悪意を持って作られたものではない?山本さほの「無慈悲な8bit」に違和感 [ゲーム]


ファミ通連載漫画、山本さほの「無慈悲な8bit」最新話がTwitterで無料公開されていた。
編集者が「あまりにもグッときたので」の特別公開だそうだ。
内容は「一部の言い過ぎてしまっているレビュアーへのお願い」だ。
自分はこれ読んで、グッとは来ず、なんか薄くイラっとした。

そもそもクソゲーとはなんなのか?
まず、それが世間で正しい使われ方をされていないと俺は思う。
ニコニコ動画を利用し始めた頃、あまりにも「神曲」というコメントが氾濫してて、神の領域ハードル低いな!と思ったが、それと同じでクソゲーという言葉もインフレし過ぎている。

「つまらない」
もう少し正確にいえば「自分には合わない」。
そう思ったら即クソゲー認定。
これは如何なものかと思う。

製品として成り立っているか?
というのも人によるだろうが、

1「あまりにもプログラム技術が稚拙」
2「ルールが破綻している」
3「妥当な制作予算がかけられていない」

これらの条件に当てはまるゲームを俺は「クソゲー」と呼ぶべきだと思うのだ。昔のファミ通は、それらのゲームを「4点」あるいは「3点」、さらにあるいは「森下万里子による6点」と表現したからこそファミ通はファミマガを抜いて業界紙ナンバーワンになったのだと思っている。

さて、クソゲーの定義を済ませたところで、山本さほの漫画の話を。もっともイラっとさせられた部分は「製作者の子供が見たら悲しむ」という箇所。さらに「ゲームはそれも悪意があって作られたものではないハズです!!」という結びのコメントでトドメを刺された。
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(土田世紀「編集王」より)

結局のところ、守るべき妻や子供がいるからこそ、ゲームのクオリティは下がるとも言えるのだ。同時に上がることもある。「森下万里子による6点」があった頃のファミ通連載の漫画、鈴木みその「おとなのしくみ」を今の編集者や執筆陣は知らないのだろうか。単行本未収録となった、クソゲー制作に加担した会社員の暴露話のことだ。稚拙な業界知識でゲーム作りを始め、結果クソゲーになると分かっていて発売し、そして売れてしまったという話だ。これが悪意でなくてなんだろうか。そしてこういうことが業界でまかり通っている。しかしそれは至って普通なことである。発売中止にして会社の損を回避したいのは、何よりも守りたい家族がいるからなのではないのか?
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(滝沢ひろゆき「ドラゴンクエストへの道」より)

山本さほの結びのコメントはゲームの陽の部分しか見ておらず、陰の部分も飲み込もうという気概が感じられない。ファミマガ的なスタンスだ。

どこまで行っても主観しにかならない話だが、「標準的な品質に達しているゲーム」をクソゲーと斬り捨てる、クソゲーの言葉の使い方がわかってない人、山本さほの指摘するところの「一部の言い過ぎてしまっている人」に、自分は知性を感じない。変人なんだろうなあと思う。そんな人は山本さほの漫画に興味もないだろうし、家族をダシにして同情を引こうとしても一切効果はないだろう。狙ってない人に向かって石を投げているようなものだと思う。

この編集長もなんなのだろうか。
自分が愛読していた頃には聞いたことのない名前だ。
過去のファミ通スピリットは継承されていないのだろうか。
ゲームの話は笑いながら楽しく?これがスマホ世代のゲーム誌の感覚なのだろうか。
好きだから熱く語る。苦悩もある。
なんか温度が違う。時代が変わったという事なのだろう。
俺には合わない。
さほ2.png
(土田世紀「編集王」より)

■関連過去記事
「とと姉ちゃんもビックリ!クソゲーを糾弾するファミ通の批判力!鈴木みそ「おとなのしくみ」


1989年のファミコン通信 (ファミ通BOOKS)

1989年のファミコン通信 (ファミ通BOOKS)

  • 作者: 田原誠司
  • 出版社/メーカー: エンターブレイン
  • 発売日: 2013/08/08
  • メディア: 単行本



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うんちく漫画の元祖はドラクエ漫画の元祖でもあった?古谷三敏の「BARレモンハート [ゲーム]

世界初のドラクエをネタにした漫画といえば何か?
専門誌などを除けば、「BARレモンハート」はかなり古い部類に入るだろう。
うんちく漫画の元祖として、四半世紀の昔から現在も連載中の酒漫画だ。
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3巻は1話丸ごと使ってドラクエ2の話。
ドラクエごっこをしながらの酒飲み。
女性客に「魔除けの鈴ください」の注文に、意図を察したマスターが出したのは「ベル・デキャンター」という鈴の形をしたお酒。魔除けの鈴は2にしか出てこない道具なので、いま読むともうひとつドラクエっぽさが伝わらないけども。
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いま手元にないが、1巻か2巻にもドラクエネタがあった。
女性に振られたレギュラーキャラクターのまっちゃんが涙を新聞で隠すのだが、その見出しが確か「ドラクエ大ヒット!やったねユウさん!」。ユウさんとは当然堀井雄二のことだろうから、知り合いなのだろうか。
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ちなみに作者がオーナーの同名の店が存在する。
歯科助手にメルアドを渡し、奇跡的にデートにこぎつけた俺はこの店を使ってみた。そもそも酒を飲まないので、まあ無様な振る舞いだったような気がする。その1度のデートであっさり疎遠になってしまった。俺もまっちゃんのように新聞で涙を隠したい気分だった。
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BARレモン・ハート : 1 (アクションコミックス)

BARレモン・ハート : 1 (アクションコミックス)

  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 1986/02/18
  • メディア: Kindle版



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ドラクエの原点となったゲーム、「ウィザードリィ」とはなんなのか? [ゲーム]

ドラクエ誕生秘話で必ず語られるのが「ウルティマ」と「ウィザードリィ」の存在だ。この2つを足して合成したのがドラクエという分析のされ方も少なくない。その2つがどんなゲームだったのか。若い人は知らないかもしれないので、ちょっと「ウィザードリィ」の方を紹介してみようと思う。ちなみにウルティマはゲーム雑誌で得た知識ぐらいで、あまり詳しくないのだった。

ウィザードリィ。
自分視点でダンジョンを徘徊するRPGだ。
「俺も若い頃は高価なMacを買って、英語の辞書片手にウィズに没頭したものさ」
これが自分が子供の頃、社会を牛耳っていたクリエイター達の口癖だった。ウィズはウィザードリィの略である。
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パーティーは6人。
前衛と後衛という概念があるのが特徴。
前衛の3人は肉弾戦。後衛の3人は呪文で援護、みたいなシステムだ。

死ぬと教会か呪文で生き返らせることができるのだが、失敗すると2度とそのキャラクターを使うことが出来ない。これを「ロスト」という。いわゆる「ルーラ」的な移動魔法で失敗して、パーティーごと「ロスト」なんてこともある。このシビアさが人気の一つなのではないかと自分は思っている。

自分はファミコン版で遊んだのだが、これが音楽、ビジュアル共にかっこいいアレンジだった。システムも洗練されている。作っているのは遠藤正伸のゲームスタジオ。ドラクエと比べるとはるかに難解なのだが、いわゆる心地よい不便さ。シビアなゲーム性と合わせて、大人の香りがしたものだ。メッセージを全て英語にすることも出来た。他の人はどうか知らないが、内省してみると、背伸びしたいお年頃だったから遊べたという印象が強い。
ウィズ2.png
決定的だったのが、ファミコン通信のライターだった、渋谷洋一のコラムである。
彼が何か体を悪そうにしながらウィズに没頭する姿を想像して、それに憧れた。
ウィズの中で困難な目にあうほど、渋谷洋一になれた気がしたのだ。
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ちなみにファミコン通信の兄弟誌「ログイン」では忍者増田というウィズ好き編集者が人気だった。彼が担当したコーナーのタイトルは「ウィズでござるよニンともカンとも」。
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ウィズは5作目まではいわゆる「剣と魔法」の中世ヨーロッパ的な世界観のRPGだったのだが、6作目からSFチックにモデルチェンジ。ここから、オリジナルのナンバリングはあまり聞こえてこなくなった。代わって、いかにもウィズというイメージで作られた日本製の外伝が作られ続けたという印象がある。やはりウィズであるからにはストイックなゲームデザインでなければ、ファンには受け入れ難かったのだろう。しかしそれでは間口は狭くなる一方である。もはやウィズは終わったコンテンツなのだろうか。
ウィザードリィ

ウィザードリィ

  • 出版社/メーカー: アスキー
  • メディア: Video Game



~【Amazon.co.jp限定】Wizardry ~~忘却の遺産~~~

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  • 出版社/メーカー: Genterprice
  • メディア: Video Game



ウィザードリィマガジン 生誕10周年記念出版

ウィザードリィマガジン 生誕10周年記念出版

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ビジネス・アスキー
  • 発売日: 1991
  • メディア: ムック



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