問題は副流煙ではなかったのか?勝ちすぎる受動喫煙撲滅機構はシャーロックホームズからパイプを取り上げるのか? [時事ネタ]
この漫画いいよな。上品で。
その中でちょっとびっくりした一コマがあった。
1巻の最後で兄貴分として登場する加賀。
中学生なのにタバコを吸って登場するのである!
へー、この時代この描写OKなんだと驚いた。
そういやタバコの煙を慌ててはたいて消すシーンとかあったな。
1999年ごろのことである。
先日、少女漫画家が、雑誌「りぼん」におけるタバコの表現が厳しくなったとツイートしているのが話題になった。3年前に煙がアウトとなり、わざわざ単行本も修正したらしい。それがついにタバコ自体を表現するのが禁止になったという。
そういえば…
— 津山ちなみ:ハイスコア17巻発売中 (@c_tsuyama) 2019年3月15日
りぼんにおけるタバコ描写規制がどんどん厳しくなり、レイジに煙管を持たせることも今月号で最後になります140;1034
3年ほど前に、「煙管から煙が出てるのはアウト」となり 原稿を修正することになった時に、そこまで?と思ったけど、とうとう完全アウトになりました。
続く→
この作家の漫画を読んでことがない。
念の為、検索してみたら「キセル」じゃん!
…確かによくツイートを読むと「煙管(きせる)」と書いてある。ブラッド・ピット風のスカしたイケメンが壁ドンしながらマルボロメンソールでも吸ってるのかと思いきや、がんばれゴエモンの小道具でお馴染みのキセルなので衝撃を受けた。こんなマンガチックな小道具でもアカンのか。きびしいな!
TVでこないだやっていたが、昔は飛行機内でも病院でも吸うことができた。医者だってタバコ吸いながら診察していたのである。最近、手塚治虫の自伝「ぼくはマンガ家」を読んだが、医者がタバコを吸うのが当たり前前提の話が出てくる。
本の初出は1969年だそうだ。自分が生まれる前の話だが、自分が子供の頃にも患者の前でタバコを吸う医者というのはいたと思う。それがいつの間にかいなくなっていて、いつの間にかとんでもない行為という認識になっていて、自分で自分にびっくりだ。
飲食店も完全禁煙の流れである。調べてみると、東京都は2020年に条例として施行されるそうだ。「従業員を雇っている飲食店」という括りがあり、つまり接客する人に受動喫煙があってはならないということなんだそうだ。コンビニでは灰皿が撤去される流れだ。外に設置してある灰皿の近くを通ったら受動喫煙になるだろうというクレームが多いらしい。
今や喫煙文化は徹底的に排除されようとしている。
自分はタバコは吸わないが、タバコを吸う様はカッコよく、憧れはある。
父がヘビースモーカーだったから煙も苦手ではなかったが、あまりに分煙が進んだ世の中になったせいか最近は少しでもタバコの匂いを感じると違和感を感じるようになってしまった。
完全に非喫煙側の勝利である。
ただちょっと行き過ぎではないかと思う。
完全勝利しているのにも関わらず、映像表現すら許さないというのはどうだろう。
勝ちすぎると恨みが残ると横山光輝三国志の中の馬良も言っている。
大河ドラマ「いだてん」に嫌煙団体がクレームを入れたことも話題になった。
フィクションならまだしも、正確な時代描写にも横槍を入れようというのである。じゃあアヘン戦争も描写できないな!平賀源内も禁煙か。
宮崎駿の「風立ちぬ」にも喫煙シーンが多すぎるとクレームが入った。これは作る側が意識的に多くしたのだという。素晴らしいと思う。視聴者もぜひ煙もくもくするシーンに「いいモクモクだ!」と思いながら見てほしい。
そのうちドキュメンタリーであってもタバコを吸うシーンは許さんという時代になるかもしれない。「風立ちぬ」に喫煙シーンが多くなったのは宮崎駿が喫煙者というのもあるのだろう。制作ドキュメンタリー「もののけ姫はこうして生まれた」はウルトラ傑作だと思うのだが、あれも発禁だ!もしくは口元にモザイクかけられちゃうな!
そもそも問題とされているのは受動喫煙ではなかったのか。
4D映画じゃあるまいに、煙の一切でない漫画や映画のタバコにクレームを入れるとは何事かと思う。
受動喫煙撲滅機構という団体の行動は注視していかなけらばならないかもしれない。バランス感覚がおかしい。代表者は誰なのだ。今にもっと悲劇的なことをやらかすような気がしてならない。
「序章」だけじゃない!それぞれの「シン・カメンライダー」ここにあり [時事ネタ]
「平成ライダーを意識してる」って意見は違うと思うが、デザインが仮面ライダー・シンに引っ張られて失敗していると言うのはなるほどなと思った。ライダーは怪物だけど、ウルトラマンは神仏モチーフ。S.I.Cっぽいと言うのはその通りで、元ネタだと思う。進撃の巨人を先取りしてる感というのはなるほどと思った。
【Amazon.co.jp 限定】【まとめ買い】花王 洗濯洗剤 アタック 抗菌EXスーパークリアジェル 進撃の巨人デザイン(鋭い目つき) 本体+つめかえ用770g×2個
- 出版社/メーカー: 花王
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
で、今回は引き続き「シン・ウルトラマン」ネタで、「シン・カメンライダー」について語ってみたいと思う。
昭和の仮面ライダーは度々原点回帰するけども、その究極とも言える作品が1992年の「真・仮面ライダー序章」であることはよく知られている。今のアメコミヒーロー映画の原点とも言える、1998年のティム・バートンの「バットマン」のフォロワー作品だと思う。
2005年に公開された「仮面ライダー THE FIRST」もシン・カメンライダー的な作品と言えるだろう。何かそれまであった気がする「生物感を出すのが仮面ライダーのあるべく姿」という呪縛から解き放たれ、特撮ヒーロー然とした姿を原点として再構成した作品だった。
2012年にはちょっと面白いことが起こったと思う。
ライダーではないが、30年ぶりの「宇宙刑事ギャバン」の新作が劇場映画として作られたのである。劇場映画といっても、「シン」的な意気込みはなく、いつもの東映の特撮番組ぐらいの温度で作られているのだ。
「序章」も「THE FIRST」も、映画「ULTRAMAN」も、バットマンやスパイダーマン的なヒットまで起こせてはいないという意味では失敗だろう。その失敗から東映が学んだのは、特撮ヒーローは「シン」にしなくてもいいのでは?本来やってきた様式美を見せればいいんじゃね?すぐに、安く出来るし〜ということではなかろうかと思う。
最近23年ぶりに公開された劇場版シティーハンターも、「カツ丼屋でカツ丼を注文したらカツ丼が出てきて満足」みたいな高評価で話題になった。ここから数年はこれを狙うのがトレンドになるのかもしれない。
そもそも日本映画は作家性を重んじるあまり、陰鬱で難解な作品が多くなり、イメージが悪い時代があった(今もそうなのかも知れない)。きっちりお客さんを満足させて帰らせる作品が確実に増えるなら、映画会社の体力も増え、陰鬱で難解でもお客さんに受け入れられる作品が出てくるかも知れないので、悪い傾向とも言えない。
さてさて、仮面ライダー好きな漫画家と言えば島本和彦。その作品の中に「仮面ライダーZO(ゼットオー」のコミカライズがある。念願のオファーに気合十分だったことだろう。作画のテンションが非常に高い。
単行本に同時収録されている短編、「仮面ライダーBLack」も渋い。タイトルこそBLackだが、島本オリジナルのキャラクター模擬戦用改造人間「ブラックダミー」が主役で、彼が脱走して追っ手と戦う話になっている。BLackは原作版と同様に生物然とした姿で変身ベルトをしておらず、こだわりを感じさせる。
冒頭の説明ではダミーはBLackとほぼ同等の能力とされているが、劇中では非力っぽく描かれている。
練習台として殺されるだけの存在とボヤいたり、仲間が次々と殺される中、恥も外聞もなく逃走する。そのことを責められ、クライマックスでは蛮勇をふるい、レンガを握りしめて相手を撲殺する「ライダーパンチ」で泥臭く戦う。
島本の「シン・カメンライダー」ここにありといった感じである。この本が1993年。
2005年に江川達也の「THE FIRST」コミカライズが発表された。江川達也も仮面ライダー好きな作家として知られ、中学生の頃に「仮面ギャーコツ」という漫画を描いていた。しかし「THE FIRST」はウルトラ低クオリティの作品になってしまい、読んだ島本和彦が「描きたくないなら描くな」と批判したことは語り草になっている。「ZO」を読んでいただけにその怒りが実感できた。【追記】島本と江川は交流があると山田玲司が語っているのを聞いた。世間で思われているニュアンスとは少し違うのかもしれない。
逆にいうと、そのウルトラ底クオリティで出版社がとりあえず許すほど、当時の江川達也は大作家だったわけである。江川達也は永井豪リスペクトも強い作家で、1998年に「シン・デビルマン」とも言うべき「ネオ・デビルマン」に参加している。単行本の表紙を見ると、名前が一番でかい。その作品は記憶に残るほどでもないが、まあ期待に応えられるぐらいのものを描いていたと思う。この時に「シン・カメンライダー」をオファーされていたら。。。と思うと色々と惜しい。
最近、まじかるタルるートくんを全巻買い直したので、江川達也論をそのうちにやりたい。
仮面ライダーZO 完全版 (IDコミックス/REXコミックス) (IDコミックス REXコミックス)
- 作者: 島本和彦
- 出版社/メーカー: 一迅社
- 発売日: 2011/12/27
- メディア: コミック
庵野秀明が「シン・ウルトラマン」を監督?ついでに続編が中止になった傑作映画「ULTRAMAN」についても語る [時事ネタ]
ニュースを聞いたときは、遂に来たかと思った。
庵野秀明といえば、ウルトラマンが作家性の根本にある人だ。
そもそもエヴァンゲリオンはウルトラマンのリメイク的な作品だ。
シン・ゴジラを見たとき、もうこれはもうウルトラマンをやらなきゃいかんだろと思った。エヴァンゲリオンを先に完結させるべきだという人もいるようだが、あからさまにモチベーション落ちているエヴァを無理やり作ってもしょうがないと思う。だいたい、未完成であることでファンの興味を惹きつける構造の作品なのだから。
ウルトラマンのリメイクといえば、月刊ヒーローズで連載中の「ULTRAMAN」が4月1日にCGアニメとして公開される。今回のニュースは良い宣伝になったろう。ウルトラマンの後日談で、ウルトラマンの形を模した強化スーツバトルというコンセプトだが、なんとなく作風になじめず、パラパラ読んだぐらいしか内容を知らない。
ところで、もう一つ「ULTRAMAN」という作品があることは、特撮好きなオッサンならご存知のはずだ。2004年の映画で、ウルトラマンネクサスの前日譚になっている。バットマンやスパイダーマンの映画のヒットを後追いし、大人の視聴に耐えうる作品作りを目指したが、興行的には失敗に終わったようだ。しかし俺はこの作品が大好きで、DVDも、BZの松本が歌う主題歌音源も購入した。
漫画家の吉田戦車も雑誌コラムだったか、スピリッツのWebサイトで連載されていた日記だったか覚えていないが、本作を絶賛していた。変身に慣れていないウルトラマンが、敵の攻撃をジャンプしてかわしたきっかけで空を飛べることに気づくシーンが素晴らしいとイラストにしており、そのイラスト自体もなんか素晴らしく俺の心に染み入り、時々読み返したくなる一節だった。
映画公開後、TVの「ネクサス」で盛り上げて、続編映画を〜という企画だったようだ。俺は劇場版DVDを繰り返し見つつ、ワクワクしながら続編映画を待っていたのだが、遂にそれが作られることはなかった。今回の記事を書くにあたって、元円谷プロ社長・円谷英明の「ウルトラマンが泣いている」を読み返した。ネクサスの視聴率が振るわず、また当時円谷が様々なトラブルを抱えていたことにより、クランクインまでしていた続編製作を中止してしまったという。
ああ、見たかったなあと思うのだが、心のどこかで作られなくて正解だったかもしれないと思う。同じ監督により作られた「ネクサス」が自分には全然ピンとこなかったからだ。
そもそも映画「ULTRAMAN」はウルトラマン第1作目をベースに、オールドファンの最大公約数が満足し、破綻のないように再フォーマットした非常に美しい職人作品だと思う。悪く言い換えれば、保守的で、尖った、攻めた感じのない、安心して見ていられる心地よい作品だった。
そこへ行くとネクサスは尖りまくった攻めまくった作品だった。
その象徴的な出来事として、「ウルトラマンが泣いている」を書いた円谷英明は、初回にウルトラマンを出さないというコンセプトに当惑し、口を出してはいけないとわかっていても口出しして揉めに揉めたと語っている。
攻めた作品というのは好きだけれども、実写特撮でそれをやるというのはかなり難易度が高いと思う。意識の高さは感じるけども、実力がそれに伴わない薄っぺらい作品、当時ありのまま感じたことを記すなら、そういう感想になる。
ウィキによると、続編の内容はこういう構想だったらしい。
------------------------
2016年に行われた日本映画監督協会上映会にて小中氏は断片的に本作の内容について触れている。 「怪獣の殺人者ウルトラマンへの疑問提示を行い、戦い以外で決着をつける」という趣旨だったとのこと。 準備稿ではウルトラマンノアやスペースビーストなどNプロジェクトの根幹をなす存在は全く登場せず、「主人公は4人の少年少女」「怪獣は“〜エレメント”という名称」「怪獣はミミズや犬や人間の変異体」などと記載されていたという証言が多数残っている。このため『2』と銘打ってはいるが世界観は全く別物のストーリーだった模様。
------------------------
いやー、これはきついっす。
ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗 (講談社現代新書)
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/06/20
- メディア: Kindle版
会田誠の講義を受けて気分を害した29歳美術モデルが大学を訴えた件について考える [時事ネタ]
会田誠といえば、よく知らないけどエログロな絵を描いてる人というイメージだ。見ればショックを受けるだろうけども、会田誠は芸術家としては世間に認められていると言って過言でない人である。その権威者の講義を、芸術で生計をたてている立派な大人の女性がセクハラだと訴えることにまず違和感がある。
このニュースについて、何かミスリードがあると言っている人もいるので記事をよく読んでみる。
1:会田誠の講義はセクハラと訴える
↓
2:大学は認める(解決)
↓
3:示談の条件がセクハラと訴える
こういうことなのかな?
美術モデルが問題にしているのは3番なんだけど、世間的にはそもそも1番ってセクハラなのか気になるという。
大学を訴えた女性によると、「同窓会にも出席するなと言われましたし、モデルとしての仕事場としても入ってはいけないと。そこまでして被害者を黙らせるというか、徹底的な排除には、私はすごく憤りを覚えました。これが、一番許せない点です。法的措置を検討すると言われていたことは、訴えられないように脅しをかけていると思いました」だそうだ。
大学側がなぜここまで言わなければならなかったか、ちょっとよく分からない。確かに訴えた女性が言うところの「教育者としてあるまじき姿」と言うのももっともだと思う。そもそも1番の段階で戦っておけよと思う。おそらく訴え女性に対し、戦いたく無い感じの女性だという印象を受けたのではないか。「大学に一切関わりを持たないなどの内容を提示したという。 」だそうだ。
ネットでは、1番の問題はセクハラとして大学が認めているので、女性の見識は論点ではない、ミスリードだという意見があった。
ニュースサイトによると
---------------------
その際、講師である2人の芸術家から、事前の告知もなく性暴力や児童ポルノを題材とした絵や性器が写った写真などの作品を見せられたと主張している。加えて、大原さんが問題としているのは、大学側の対応だ。
---------------------
とある。「加えて」の後に「問題としているのは」と続いているので、訴え女性が会田誠の画風も論点にしようとしている風に思えるが、ニュースサイトの解釈という風にも読める。記者会見で会田誠の画風に言及していることは間違いない。ミスリードでは無いように思えるが。。。
3番はセクハラだが、1番はセクハラでは無いと思う。
訴え女性は、こう説明している。
----------------
絵画や写真などの被写体となるプロの美術モデルとして活動する大原さんは、昨年、仕事の参考になればと、著名な芸術家を招いて京都造形芸術大学が一般向けに行った講座を受講した。
----------------
この仕事の参考になれば、というのはどれぐらいの意識だったのだろう。
記事を読んでいると会田誠を知らなさそうだけども、事前準備もしなかったのだろうか。
ニュースサイトに講師のコメントがある。
----------------
本人に聞いたところ、性器が露出した作品は見せたが、あらかじめ「これから不愉快なものが出ると思うので、不愉快ならば写さないので、見たくない方は挙手してください」と会場に伝えた。その上で、挙手がなかったので作品を見せた。強制したわけではないので驚いている。今になって遺憾です。
----------------
この二件についての訴え女性の言及が見られない。
これがニュースを閲覧した人が違和感を抱く原因になっているのではなかろうか。
入るべきツッコミが入ってない記者会見だったわけだ。
続報があれば、この辺に注目してみたい。
ちなみに自分が所有している本で一番エログロなのは沙村広明の画集「人でなしの恋」かな。グロいの苦手なので、ほぼ読み返さないけど。漫画「ブラッドハーレーの馬車」も、気分悪くなる上にあまり面白いとも思えないので全然読み返さない。ちなみにどちらも未電子化。
「ブラッドハーレーの馬車」って「約束のネバーランド」がピンとこなかった理由の一つかもしれない。ネバーランドは食われるけど、ブラッドハーレー読んだら食われた方がマシって思うかもしれない。
「民法だって決して動物を物扱いにしろとは言ってないんです。」、高井研一郎「あんたの代理人」 [時事ネタ]
通りすがりの人が、散歩中に犬を蹴り続ける飼い主をSNSで告発。飼い主は懲らしめられ、犬も引き取られてハッピーエンドというニュースだったのだが、その歌手が「警察や愛護団体に通報するべき。SNSは疑問」というような発言をしたのだそうだ。
偶然、この件について不満をツイートしている人を見たのだが、「警察は動物をモノ扱いして役に立たない」と言っていて、俺は高井研一郎作画、浅野拓脚本の「あんたの代理人」を思い出したのだった。
「あんたの代理人」では動物愛護法に関するエピソードが2編ある。
2巻6話「仇討ち」と、5巻4話「ポチは物じゃない」だ。
「仇討ち」では牛舎に住み着いていたので可愛がっていた迷い鹿がハンターに撃たれてしまう話。
「そいつぁひでえ話だな。なあ論平、そういうの法律で罰せられないのか?」
「おい論平よ、罪になんだろ?」
「許せねえよっ!」
「動物虐待の罪なんてあんのかい?」
「器物損壊になるんだよ。」
「器物?物扱いなの?」
「ああ。動物殺しは刑法ではそういう扱いになってる。」
(注:あんたの代理人の連載時期は1987〜90年。法律監修は山崎司平)
ハンターが法律をちょっとかじった地元の名士だったから、ちょっと手強い。旅先で牛舎の相談にのった主人公は六法全書を購入して再勉強。相手の六法全書が古かったことから勝機をつかんだ。
(えらい散財だとボヤいている主人公。アマゾンで六法全書を検索したら1万3500円もした!)
「ポチは物じゃない」は、怪我した犬を拾って治療した依頼者が、犬に愛情のないブリーダーに引き取らせたくなくなりトラブルとなる話。主人公は拾い主の権利を最大限行使して、採算を取れなくして飼い主に引き取りを諦めさせるというオチ。
どちらの話も法律を駆使して相手を論破するが、人としての道理を説教して締めることも忘れない。これがいいのだ。
「条文なんてどうでもいいんだよ!」
「問題はあんたらが赤ん坊の手をねじるように鹿を殺したってことだ!!」
「六法全書なんて本にはですね…、人の心とか優しさなんて言葉は、高級すぎて載ってないんです。」
「勘違いしないでくださいよ!」
「民法だって、決して動物を物扱いにしろとは言ってないんです。」
「ただ便宜上モノとしているだけです。」
「いいですか、どう言いくるめたって生きてるんです!痛いのが嫌なのは人間と一緒なんです!!」
客と接する仕事というのは、規模が大きくなれば大きくなるほど、全員になるべく平等に接しないといけなくなる。お国の仕事というのは究極の全国チェーンなので、ペットを便宜上モノ扱いにしないと(極端な言い方をすれば)それこそ生類憐れみの令になってしまう。警察嫌いも結構だけども、それで非人間扱いする人の人間性もどうなのかなとは思う。でもそういう挙がる声があるからこそ、あんたの代理人のように法律が変わることもあるのだろう。
「ほらこれだ!四十八年にはいい法律ができてるんだ!!」
今回の件についてはSNSが一番よかったと思う。
なぜ炎上した歌手がそこに疑問を呈したのか。
こういうワイドショーはことさらこういうことを言い出す傾向にあると思うので、台本通り言わされたのかもしれない。もうちょっと深読みすると、いつ誰から撮影されているかもわからない芸能人だからこそ分かる、SNSの恐さがあるのかもしれない。
むかし居た職場で、建物の構造上の欠陥で、仕事とプライベート空間の仕切りが曖昧になっていて、それで自分がクレームをもらったことがあった。落ち込んで上司から慰められて終わった話なのだが、クレームのメールには「撮影したのでYoutubeにあげようかと思った」と書いてあって、それが実行されていたらと考えると今も心底ゾッとする。
だから、なんでもSNSにとやっていると、今に思いも寄らない悲劇が起こることになるから(すでに起こっているのかもしれない)誰かが警鐘を鳴らさなければならないというのも分かる気はするのだ。それが今回の虐待ニュースでかどうかは微妙なところだけども、社会の公器だったら炎上上等でそこまでやって仕事を果たしたことになるのかもしれない。
1/20オープン、桐谷美玲の旦那を広告塔にしたティラミス店への疑惑で思い出す、高井研一郎「あんたの代理人」 [時事ネタ]
1月20日にオープンしたばかりのティラミス屋さん。
桐谷美玲の旦那を広告塔に派手に宣伝。
フランチャイズを募集して、多店舗展開を計画している。
ティラミス専門店『ヒーローズ』のCMが本日解禁。
— 佐川秀人 (@hideto_sagawa) 2019年1月17日
広告全体を企画する大役を担っており・・・日々ティラミスのことだけ考えてます。
今週の日曜日、1/20に表参道店OPEN。
青山学院のキャンパス前です、是非一度お立ち寄りください。 pic.twitter.com/VB6LM4ysfW
ところがこのティラミス屋さん、シンガポールの有名店と色々酷似しており、本家も日本での展開に支障をきたしているとツイートしている。
2012年にシンガポールでつくったオリジナルのブランドロゴがコピーされ只今日本で使用できなくなってしまいました。私達の大好きな日本でこのような事がおき大変残念に思っています。でもアントニオは負けません!オリジナルの味を引き続きお届けする為に頑張ります(*•̀ㅂ•́)وわ pic.twitter.com/E9Yaps7s4w
— ティラミススター (@tiramisustar) 2018年12月27日
思い出すのは高井研一郎「あんたの代理人」だ。
全6巻の弁護士漫画で、劇団員の傍、大手事務所で居候弁護士(イソ弁)をしている真野論平が主人公。法律は使うけども、それだけでは割り切れない複雑な人間の心情まで汲み取って、人情で解決するのが特徴の漫画だ。
高井研一郎といえば「総務部総務課山口六平太」全81巻が代表作だが、途中までしか読んでないので亡くなっていたとは知らなかった。「あんたの代理人」それに比べると随分コンパクトだが、ちょっと短すぎて食い足りなく思えてしまう傑作だ。(ちなみに山口六平太の代名詞とも言える、火付タバコを口にしまう技はジョジョより先である)
2巻の8話「社長対決」が問題のエピソード。
18年前に「MT」と社名変更して豆腐を製造していた中小企業の社長が依頼者。
ところがハムを製造している大手の有名企業が「MT」と社名変更したことからトラブルに。
抗議はしたのだが、企業規模や取扱商品の違い、社名変更にかかった莫大な費用、そして何より元祖MTが商標登録されていなかったことからスルーされてしまう。
最初に相談した弁護士事務所には裁判で勝ち目がないと断られてしまうが、「訴訟経済を無視して意地になる弁護士が一人!」と真野論平を紹介される。
論平は「周知商標といって未登録の商標でも…需要者のあいだに定着していれば、後から出願される商標は、登録できなくなるんです。」と解説。
大企業のMTの担当者はその辺が無知で、しかも商標出願広告中であることから論平は勝ち目を見出す。ちなみに論平のボスである弁護士事務所所長はそれでも勝ち目の薄い大裁判になるだろうからやるべきではないと論平を諭す。
ところが運よく事態はあっさり好転する。
未登録商標が定着していることを証明する証拠書類三百通を相手方に送りつけたところ、上役の部長が担当者を連れて謝罪にやってくる。その上で、今更の商標変更が会社に大ダメージを与えることから、元祖MTに商標変更をしてもらえないかお願いされてしまう。
論平はイケイケだが、元祖の社長は気が済んだのか、商標の取り下げを考える。
だがしかし何かが心に引っかかっているのだった。
論平はそれを引き出し、無理やり相手の社長との面談を実現させてしまう。
「こっちの方が面白そうだ」と相手社長も予定をキャンセル。
両社長は意気投合し、さらなる商売の話も進んでめでたしめでたし、というわけだ。
30年以上前の漫画なので今の法令と違う面もあるのかもしれない。
ちなみに監修は山崎司平(第二東京弁護士会)となっている。
全く同じではないけれど今回のティラミスの件がどうなるのか。
昔はざらにあったんだろうけども、SNSの発達した今こういうことをやるかなあと驚いている。
味ならともかく、イメージキャラクターまで似させなければ賭けた金が回収できないと金主が考えているその心理が興味深い。
なりゆき注目したい。
NGT山口真帆乱暴の黒幕はメンバー?思い出す漫画「ハード&ルーズ」の一編、「女の中の他人」 [時事ネタ]
存在を知ってから2年ぐらい経って、LINEスタンプとCDレンタル以外で初めてお金落とした。2017年に発売された東京ドームのもので、まだ3人体制だ。
正直あまりこのジャンルに深入りしたくない(モテなくなる)ので、小さい女の子二人のどちらが辞めた方なのかも知らないようにしている。それにしても可愛すぎる。せっかく買ったのに、映像を凝視するのが躊躇われる。
ところでNGT48のメンバーがファンに乱暴されたという。
まずNGTってなんだって感じだが、AKBみたいなものなんだろう。
闇が深いのが、同じグループのメンバーが乱暴の手引きをした(と、被害者が訴えている)ことだ。
しかしそれを運営が認めなかったことから被害者の不信感が爆発。
ネットで暴露してさらなる騒動に発展したらしい。
炎上に至って運営は、メンバーの一人が帰宅時間を犯人に伝えたと発表したことをもって手打ちにしようとし、さらなる燃料の投下となった。
思い出すのはかわぐちかいじ/狩撫麻礼のハードボイルド探偵漫画の傑作、「ハード&ルーズ」だ。「女の中の他人」という話がある。
依頼者の妻が見ず知らずの同じ男に二度の強姦にあっており、二度目は引越しした先を何故か知られていた。それから更に引越ししたのだが、その男が今度出所するので不安で依頼してきたのだ。
探偵が出所直後の男をマークし、カバンから手紙を見つける。
その手紙は被害者の新住所が書かれており、差出人は被害者の名義だった。
しかし消印は実家のある北海道。
手紙を被害者に見せると、こんなものは知らないという。
探偵もその言葉に嘘はないと見抜く。
何かまだ隠していることはないかと探偵が尋ねると、被害者は言った。
本当は強姦されたのは三度目だったという。
一度目は中学生の頃。
やはり同じ男に。
それ以前に、寝ている間に髪の毛がバッサリと切られるということもあったという。
そのときは姉が泥棒の仕業に違いないと通報を促すが、侵入された形跡は発見できず、犯人も分からぬままだったという。
そのことから被害者も探偵も犯人を確信する。
「この封書の字体に見覚えがありますね…」
「やっとわかりました…姉です。婚期を逸したまま今も実家に…。」
この先、何度も強姦魔を見張るのは不可能。
実家に戻り、姉と決着をつけるように探偵は促す。
被害者は北海道行きの飛行機に乗り込む。
最後のページは最初の強姦が行われる直前の風景。
2コマ目は探偵の顔。
3コマ目は悲鳴になっている。
どう決着がついたのかは描かれていない。
「俺たちの戦いはここからだ!」みたいな感じだ。
最後のコマの悲鳴は最初の強姦時のものなのか、北海道で悲劇的な決着になったのか、どちらとも取れる想像力を働かせる演出になっていて、うまいなあと思う。
「嫉妬(ジェラシー)…この理不尽で根元的な人間の特性ー。」
スラムダンク第二部始まってもリバウンド不要、スリー撃たないといけない桜木。ならば10点シュートの「ブザービーター」があるじゃない。 [時事ネタ]
バンカーから2罰打で出せたり、機械で距離が測れたりするのだそうだ。ローカルだか公式なのか、読んでいてイマイチわからないんですけど。ゴルフ漫画はあまり読まないのだが、弘兼憲史の漫画でよくゴルフのルールを使った人情話(?)がよくあるので影響ありそうだ。
よく考えてみたらスポーツはルールが変わるのが避けられない。これによってどんな名作も年月が経てば新しい読者にとっては陳腐化してしまうのは恐ろしいことだと思う。「帯をギュッとね!」なんて今でもアニメ化にふさわしい作品だと思っているのだが、ルール変更による攻防の修正の手間を考えると、とっくに賞味期限切れになってしまっているのかもしれない。
バスケも結構ルールが変わってるそう。
3ポイントと言えば誰もが思い出すのが「スラムダンク」の三井なのだが、今やスリーは誰もが狙えて当たり前んだそうだ。桜木の見せ場であるリバウンドも、今は狙わずにさっさと下がって守りを固めるスタイルが主流なんだとか。桜木がリハビリを終えて復帰したら、リバウンドやらずにスリーを狙わなくてはいかんという衝撃の第二部が始まってしまうのである。さらに今は前後半制ではなく、10分4回なんだそうだ。。。
スラムダンクが陳腐化してしまうなら、「BUZZERBEATER(ブザービーター)」があるぞと思う。井上雄彦がスラムダンクの後に描いた宇宙バスケ漫画だ。地球代表が宇宙バスケリーグに挑む漫画で、個人的にはスラムダンクより好きかもしれない。
宇宙バスケなので10点シュートがある。
身体能力に勝る宇宙人でもリスクが高いのであまりやらないというこのシュートを、三井のごとくバンバン決める女の子、というシーンなのだがバカバカしくて面白い。ルールが宇宙用なので陳腐化しようがないスポーツ漫画、というわけだ。
BUZZERBEATERはインターネットが普及し始めた頃に、有料ネット漫画として始まった。スラムダンクを唐突に打ち切って、その後にすぐまたバスケ漫画を書いていたのだ。
画像一枚見るのにも数十秒かかったような時代である。Amazonも見る影も無いのでクレカ決済も敷居が高い。ほとんどの人が、あまりピンときてなかったと思う。やはり世界展開を意識していたと思うが、収支の方はどうだったのだろう。BUZZERBEATERは雑誌に転載され、その後にバガボンドやリアルで井上雄彦が雑誌に戻ってきたことを考えると、あまり芳しくなかったのかもしれない。まあ幾ら何でも早すぎだった。ほんの数年前まで電子書籍は普及しないとか言われ続けてたぐらいだしなあ。ちなみにネット用の漫画なのに、他の井上作品同様に電子書籍化されていない。
ちなみに今、NBAでスターになれるレベルの日本人が二人もいるんだそうだ。
DIMEの別のページでも紹介されていた。
>バスケットの国アメリカで高く跳んだ(見てるか矢沢)!
だそうだ。
もちろんこのフレーズはスラムダンクからの引用である。
BUZZER BEATER 全2巻完結 (ジャンプコミックス) [マーケットプレイスコミックセット]
- 作者:
- 出版社/メーカー:
- メディア: -
ウーマンラッシュアワー村本に悪の秘密組織を倒したあとのグランドデザインはあるのか?島本和彦の「ワンダービット」 [時事ネタ]
どうなんかねこの人。
今後、食えていくのかが気になる。
左系のメディアから重宝されて食いっぱぐれはないだろうけども、本当の意味での芸人として生きていくことはできるのだろうか。こないだもTVでど直球の政治ネタやって賛否を呼んでいた。そこを直球にせずに包み隠して意味合いを変えないというのが芸だし、番組に呼んでくれた人へのマナーだと思うんだけど。
(「味いちもんめ」20巻より。この「店の雰囲気に合いませんよって」という断り文句がすごい好き)
昨年末と今年の年始のTVで干されたらしいが、今回は呼ばれるのだろうか。注目したい。
中国に尖閣くれてやれって言ったら炎上したのに、辺野古をアメリカに差し出すとは何事じゃ、というのが今回の村本さんの主張らしい。なかなか痛いとこつくのう。
でもまあ左系の思想って基本、汚れ仕事を引き受ける気概がないよね。
国を守る仕事を汚れ仕事というのもなんだけど。
国防のことを考えたらどこかに基地を作らなければいかん。
結局どこに基地を建てたって反対は出る。
誰かに迷惑をひっかぶって貰うようにお願いする。
それがみんなを守るための責任者の仕事なんだけども、左の人から見るとこれがとんでもない悪人になってしまう。
村本さんは正義のヒーローのつもりなんだと思う。
ただ、目先のことしか考えていない。
メサキングだ。
誰かが泥を被っているからこそ、ヒーロー気分でいられるのを恐らく一生気付かないのだと思う。
住んでいる人の気持ちと、国防のことは切り離して考えるべきとか言ってるし。
そこを切り離せないから勧善懲悪で語れない問題なんだよ。
メサキングで思い出して、島本和彦の「ワンダービット」4巻を読み返したのだが、冒頭の書き下ろしエピソードもなかなか深い。ついに悪の秘密組織を倒したヒーローだったが、「人になんちゃらの心がある限り、私は必ず蘇る」系の定番の捨て台詞を吐かれ、落ち込んでしまう。ヒーロー業界は、この定番の捨て台詞を何十年も克服できていないことに憤る。
その憤りのエネルギーを定番の捨て台詞を克服するために使えばとアドバイスされるが、何をしていいのか思いつかない。
「キミは悪の理想を打ちくずしたヒーローだろ。悪のそれ以上の理想があるはず。その理想で世のなかを動かして見たらどうだ。」
「まさかそれもできんくせに…、一個人の感情でひとつの組織を壊滅させたんじゃないだろうな!」
「まさか…あとのことまで考えずにやったのか!?感情的に許せないだけでやったのか!?それがキミの正義か!?」
「わからん、俺は『悪は許せん』ことはできるが…、『許せない悪を倒す』こともできるが…、そのあと何をどうするべきなのかなんて考えたこともない!!」
「それよ!それだからまた人の心から悪の首領が目覚めるんだわ!」
「そう考えると…”やつら”のほうがもしくは人類規模の見地に立って物事を考えていたのかもしれんな…」
村本さん的には日本政府は悪の秘密組織ショッカーなのだろう。
平和な海を汚し、住民を追い払い、悪の秘密基地を建設していた。
だがそれは、それに反対する自由をも守るための行為でもあるのだ。
ちなみに原作だとショッカーの正体は日本政府だったんじゃなかったっけ。
ワンダービット 1~最新巻 [マーケットプレイス コミックセット]
- 作者: 島本 和彦
- 出版社/メーカー: アスキー
- メディア: コミック
北斗の拳以来の炎上!熊田曜子の児童館問題、老害はなぜ「二人以上危険」な施設に三人目を押し込むのか? [時事ネタ]
元グラドルの熊田曜子が児童館の利用を断られたことが話題になった。
お母さん一人につき子供二人までと定められているルールを知らず、交渉したが断られたという。
あまり興味がなかったのだが、村西とおるが施設側を批判するのツイートが目に入ってきたので、内容を読んでこれはアカンやつだと思った。
熊田曜子さまが子供3人連れで訪れた公共の児童館の担当者。よくぞ情け容赦なく断れたと思う。規則ですから、というが、3人子連れの母親が1日何人来るというのか。国の宝です、なんとかしましょう、との心遣いがどうしてできない。区民に奉仕する精神の欠如かが、子沢山の母親の心を無情にも傷つけた
— 村西とおる (@Muranishi_Toru) 2018年11月8日
そもそも、現場の人間が協議して子供の安全のために「二人まで」と定めているのに、なぜそこに三人目を入れようとするのか。子供の安全が守られてよかったねって話じゃないのか?何かしら事件が起きて、「安全基準が守られていませんでした」ってニュース、散々報じられているこの時代に。理解しがたい。
調べてみると、立川志らくという落語家もTVで児童館を「情がない」と非難したらしい。玉川徹、墨田区議会の田中さとし議員もこちら側の発言をしているらしい。情に流されて子供を危険にさらす輩なのか。
肝心の熊田曜子のブログも読んでみたのだが、「完全に私のミス」とか書いていて、ちょっと思っていたのと違う内容だった。修正入れたのかもしれないが。児童館の実名を入れたのは落ち度である。名指しされて頭のおかしい奴の苦情が行きまくって、しばらく児童館は仕事にならなかっただろう。熊田曜子も育児ストレスでちょっとおかしくなってしまっているのかもしれない。炎上を受けての回答が「続きはTVで」だという。いや、そこは自分のブログで誰でもどこからでも読めるようにしろよって思うのだが。
さて、この問題で思い出すのは「北斗の拳」だ。
核シェルターに逃げ込む主人公のケンシロウと恋人のユリア。そしてケンシロウの兄のトキだったが、核シェルターにいたおばさんから、子供がいっぱいでここはどう詰めても二人までと入館を拒否されてしまう。
(画像は「北斗の拳イチゴ味」より)
絵を見た感じだと、どう見てみても三人いけそうな気がするのだが、二人しか入れないというのだ。ケンシロウ、ユリア、トキの三人の誰か一人は入れない。どうみても三人入れそうなのだが、究極の選択を迫られたトキは、二人をシェルターに押し込んで一人外に残り、被爆してしまう。
(平成元年出版の藤田わか「世紀末翼伝説」より)
あからさまに作画のミスなのだが、
この件に関して色々考察がなされたらしい。
空気がどうとか。外側からでしか閉まらないとか。
近年発表された「北斗の拳イチゴ味」では、色々工夫を凝らしてシェルター内に三人入ろうとする姿が描かれているが、不思議な力で弾き飛ばされてしまう。さながらRPGによくある「はい」を選ばないと進めないシチュエーションのようである。
トキ曰く、北斗流拳における魔闘気のような力がシェルター内で働いているらしい。
墨田区の児童館にも魔闘気が働いていたらなと思わずにいられない。