日本は素晴らしい国。戦場カメラマン渡部陽一は何を語ってきたか。「山田玲司「絶望に効くクスリ」 [時事ネタ]
安田純平の問題なんて、中国では1800年前に通過してるのだよ。 pic.twitter.com/q5yzO8eqWL
— 本棚持ち歩き隊 (@hondanamotiaru) 2018年10月26日
「いや、とにかく荷物がないことに腹が立って、ということと、トルコ政府側に引き渡されるとすぐに日本大使館に引き渡されると。そうなると、あたかも日本政府が何か動いて解放されたかのように思う人がおそらくいるんじゃないかと。それだけは避けたかったので、ああいう形の解放のされ方というのは望まない解放のされ方だったということがありまして。」
解放されて早々にNHKの取材を受けている。開口一番、助けられ方に注文つけてるあたり、凄まじくタフだ。煮ても焼いても食えない変人なんじゃなかろうか。
で、Twitterにはスローで喋る戦場カメラマンこと渡部陽一のジャーナリスト十戒みたいなのが安田純平を批判する意図で出回りまくっていたが、これがフェイクだったらしいと今朝ニュースになっていた。批判側に都合よすぎるネタと言うことで自然と警戒してしまっていたが、危ないとこだった。
渡部陽一といえば、「絶望に効くクスリ」にも出演していた。
作者の山田玲司は見た限りでは今回の話題に参加していなさそう。
色々バッシングもされているだろうから懲りたのだろうか。
ちなみに今回の件で漫画家で一番目立ってるのはしりあがり寿だろう。新聞の4コマを本人も取り上げている。
BS報道1930 安田純平さんに関連した報道の中で自己責任論に言及した。
— tayutou (@tayutou2013) 2018年10月24日
朝日新聞 しりあがり寿氏の
4コマ漫画が「何故ジャーナリストは危険な場所に行くんですか?に答えている。
説得力あり pic.twitter.com/wy6bIkdc07
「世界で何が起こってるか、調べて伝えてくれる人が必要だと言う話。」これにはちょっと考えさせられる部分もあった。こないだウイグルで中国政府が弾圧を加えているというニュースがあったからだ。でもこういう話題は中国取材ができなくなるからメディアは表立って取り上げないという。ちなみにしりあがり寿の4コマは朝日新聞だという。ウイグル問題も取り上げるのだろうか。非常に興味深い。
で、改めて「絶望に効くクスリ」の渡部陽一回を見直してみた。
単行本の5巻だ。この巻には富野由悠季も出てくる。
>ジャングルの中を進んでいくと…ヤリやカラシニコフを持った20人くらいの山賊らしき人達に遭遇した。運転手は叫んだ!!「危ない!!すぐに隠れろ!!」40メートルほどのところから彼らは撃ってきた。渡部氏はトラックの影で腰を抜かすが、幸い弾は当たらず、泣きながら彼らを見ると、撃ってきた彼らはまだ14?15歳の少年だった…。彼らはすべてを略奪し、同行していた女性を暴行した。何もできず彼らに殴られまくり…彼は心に誓った。「こういう現実を伝える人が必要だ…。電気もないジャングルの奥で内戦があって、理不尽に人が殺されているんだ。」
今回フェイクだと発表されたのが「捕まったらジャーナリスト失格」という部分。よくよく考えてみると、捕まったらという表現は変だ。おそらくこういう取材で危険な目にあうことは避けられない。渡部氏も7回ほど殺されかけているという。厳しい人が「死んだら負け」とか言い出すならわかる。実際に渡部氏も生きて帰ることをモットーにしている。捕まる捕まらないを基準に良し悪しをはかるというのは、このフェイクを作った人が拘束された人への抗議目的で作ったからではないだろうか。
今回漫画を読み直し、取材する意義というのは考えを改めた。
じゃあ安田純平というのは改めてどう思うのか。
うーむ、やっぱり好きになれん。
そこはチキン国家とかの発言が尾を引いているのだと思う。
取材を妨害されたとかで憤慨しているようだけれども、そんなの妨害されて当たり前。行ってこいなんて送り出されるはずもないのを理解してない幼いキャラクターが批判のタネになっているような気がする。ステレオタイプの頭の悪いロッカー的な反体制キャラと考えると分かりやすいと思う。そこいくと渡部さんはTVで見た感じ穏やかで品がある。漫画でも「それで帰ってきて…あらためて日本ていう国がすばらしい国だなぁって思うんです…」と語っている。
渡部さんが捕まったらと考えると、なんとしてでも助けてあげて!と思ってしまうだろうなあ。
ちなみに「大砲とスタンプ」の新刊まだかなーと作者のツイッターを調べたら、こちらも安田純平擁護派だった。著作のファンらしい。
「動けないゲーム、命じられた」安田純平さんの発言詳報:朝日新聞デジタル https://t.co/VxmTxihOTH 圧倒的な暴力を持つ者は、どこの人であろうが容易に無意味な嗜虐性を発揮するようになりますね。
— Хаями Расэндзин (@RASENJIN) 2018年10月25日
自分が買った安田純平の著作は電子化したまま積ん読になってるが、これを読めばまた印象も変わってくるのかねえ。
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安田純平解放!帰国後、会見で何を語るのか。思い出す弘兼憲史の「加治隆介の議」 [時事ネタ]
安田純平の問題なんて、中国では1800年前に通過してるのだよ。 pic.twitter.com/q5yzO8eqWL
— 本棚持ち歩き隊 (@hondanamotiaru) 2018年10月26日
【イスタンブール=倉茂由美子】シリア内戦を調査している在英の民間団体「シリア人権監視団」のラミ・アブドルラフマン代表は23日、読売新聞の取材に応じ、ジャーナリストの安田純平さんとみられる人物が解放されたことについて、カタールが身代金300万ドル(約3億3700万円)を支払ったと主張した。
アブドルラフマン代表は、複数の信頼できる情報筋から得た情報とした上で「カタールは、日本人の人命救助への貢献を国際社会にアピールするためだった」と話した。「日本政府はテロ組織への身代金支払いは拒否した」とも指摘した。
(2018年10月24日 17時18分 読売新聞)
日本政府は不当な要求は突っぱねたというポーズがとれ、人質も死なずに済んだというベターな決着。カタールが払ったというけれども、アピールのために3億円も支払うものなのかね。お金の出どころはどこなんだろう。
さて、安田純平氏が帰国後、どういう態度をとるのかが興味深い。
自分の信念に命すら捧げられるのなら突っ張るのもいいのだけれど、いざ散々指摘されていた落とし穴にはまってしまったら命が惜しくなるではカッコ悪い。百歩譲って、生きるためなら恥も外聞もないというのもまた人間らしいリアルさではある。そんな人間が、帰ってきて公衆を面前にし、どういう態度をとるのだろうか。
ちなみに四半世紀前に描かれた弘兼憲史の漫画、「加治隆介の議」10巻にも同じようなシチュエーションがある。これ書いてる現在、3巻まで無料で読めるぞ。ちなみに安田純平の本も一冊買ったけど、まだ読んでなかったりする。
加治隆介のあらすじはこうだ。
北朝鮮との緊張が高まる中、北の運び屋をしていた漁船が北朝鮮に拿捕され、乗組員が人質に取られ、暴行を加えられた。漫画における日本政府および主人公は、不当な要求は断固として突っぱねるというのが世界のトレンドだと考えるが、マスコミが助けないのは非人道的だと喧伝するので窮地に陥る。人質が北の運び屋だとリークすれば世論も変わるのではという案が出るが、犯罪者だから人権を無視したと取られると、もっと対応がややこしくなるとして主人公が反対。
この辺は過去にブログに書いているので参照のこと。
人質事件を見て思い出した「加治隆介の議」
https://omakedvd.blog.so-net.ne.jp/2015-01-22
結局、情勢が大きく変わったどさくさで人質は解放されるのだが、会見で人質が国民と政府に真摯に謝罪し、自分の罪まで暴露したものだから、さあ大変という展開になる。
「日本政府はあなた方が人質としてとらえられた時にも経済制裁は止めませんでした。もしかして自分達の命がなくなる可能性もあった状況だったのですが、そういう政府の対応をどうお考えですか?」
「当然だと思いました」
「え?」
「私は日本国民の皆様に謝らなければなりません。私は北朝鮮の言うなりに北の密航者を日本へ運んでいた運び屋でした!!申し訳ありません!!この通りです!」
「私達が北朝鮮に連行される前からすでに日本の警察が私達の身辺を調べていましたから政府は当然私達のことを知っていたハズです。連行されたのは自業自得です。私達は殺されても当然でした。」
「(このバカが!!しゃべりやがった)」
「こんな私達を今まで公表もせずに救出しようとしてくれた政府の皆様に深く感謝します…」
「…くそ…。難しい対応を迫られることになったな…。」
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表現とは誰かしらを傷つけること。鳥山明のイラストは犯罪か。 [時事ネタ]
闇の組織の陰謀だろうか。
ウェブサイト制作会社のアシスタントデザイナーが、同調圧力からドラゴンボールを読み、分析記事を描いたところ大炎上。解釈が人によって真っ二つなので、興味ある方はブログを読んでいただきたい。自分は割とドライに見ているのだが、普段ドラゴンボールについて語ったりしない、炎上にも加担しないポリシーの人までボロカスに避難していたので驚いた。まあ愛するがゆえ、ということなのだろう。
そしたら今度は過去に鳥山明が描いたイラストについて、犯罪とまで言っている人が注目を集めた。
>小山芙美さん(アラレちゃんの声優さん)のLPレコードに鳥山明が描いたイラストがただの犯罪で、これを見てから鳥山明作品が受け付けなくなりました…。
このイラスト、声優の小山茉美のレコードジャケットのものらしい。
一部はドクタースランプ最終巻に寄せたメッセージ用に小山茉美本人が流用していて、全体図は初めて見た。とりあえず貴重だ。
ドクタースランプで流用されたカットは本人の部分だけトリミングされて使われており、スカートの裾が持ち上がっている意味が分からず、長年引っかかっていた。なんか不自然なイラストだなと思っていたが、右側にいる男達(おそらくバンドメンバー)の一人が棒を使ってスカートを捲り上げていた。例のツイート主はこれをひどく不快に思ったという。
嫌悪感をあらわにしているツイート主は、過去に性犯罪被害にあったことが深くトラウマになっており、スカートめくりもその一つだというのだ。
>一人の女性のスカートを複数の男性が覗いている、しかも実在の人物をモデルにしている、しかもスカートをめくるのになにかの楽器のバチを使っている、とか気持ち悪すぎます。鳥山明作品を目にするたびこのイラストのことを思い出してしまいます。
正直、鳥山明がどういう意図でこういうイラストを描いたのかはよくわからない。
イラストが描かれた時代はスカートめくりが流行しており、漫画表現でもヒットさせるための記号の一つだった。
だが問題のイラストにはそれらと少し違って。エロ要素はない。フレンチカンカンや、マリリン・モンローなどのポップでカジュアルなセクシー表現のニュアンスを含むものだと思う。さらにいえば、イラストを依頼した小山茉美と鳥山明の距離の近さ、内輪のノリを表現しているような気もする。
だが、性犯罪被害を受けたという人に、そんな反論はできない。
セカンドレイプみたいな話になってしまう。
だからツイート主の発言は暴走する。
それを咎められない。
この構造が問題だ。
それにしてもよりによって鳥山明かよと思う。
批判されるべき漫画は他にいっぱいあると思うんだけど。
こういう感覚の人は実はいっぱいいる。
いつだって世の中はアウターゾーンに入りかかっている。俺はついそっちを危惧してしまうけど。
それにしても鳥山明によって人生救われたと感じた元登校拒否児童の漫画を最近読んだばかり。同じ作品を読んで、自分が受けた性犯罪と同じ印象をもつ人もいるから、世の中ややこしい。
表現とは、誰かを傷つけざることが避けられないという作家もいる。
傷つけられたと言われて傷つく人もいるだろう。
鳥山明も、ファンも、鳥山明の妻も娘も。
そこはどうなのだろうか。
鳥山明のイラストは犯罪なのだろうか。
8年ぶりに徴兵制が復活!はるか北欧から軍靴の音は聞こえるか否か [時事ネタ]
dマガジンで久しぶりにニューズウィークなんぞ読んで見たら、スウェーデンで徴兵制復活の記事。ロシアの脅威に備え、右も左も一致して8年ぶりに復活なんだそうだ。「社会が連帯して市民の生活を守ることを福祉と呼ぶのなら徴兵制の復活は福祉国家スウェーデンの究極の面目躍如、なのだろうか」と記事はまとめている。
へー、知らんかった。
左派の人にこういうニュースから軍靴の音は聞こえてくるだろうか。
抗議するとかは絶対ないと思うけど。
徴兵といえば、お隣の韓国でも有名人が徴兵制度で活動休止なんて話をよく聞く。
グータラ好きな自分としては、日本に生まれてラッキーだったと思う。
しかし必要に迫られたら日本でも復活することはありうると思う。
その時、ヒステリー的に大騒ぎしないよう、こういったニュースを心に止めておくのが良いのではないか。
「しかしネックとなっている集団的自衛権のことですが… 実は我々はあまり心配していません」
「どうしてですか?」
「これは言いにくいことなんですが… 日本国民は危機に対する考えが甘いからそういうことで揉めるんです。目の前に危機が来たら国民も変わりますよ。集団的自衛権を認める法解釈なんてあっという間に閣議で通りますよ。傷ついた米兵や破壊された艦船が続々と日本の港にはいってくる時に個別的だの集団的だのブチブチ言ってるヒマはないですよ。」(「加治隆介の議」17巻)
最近、安彦良和の「虹色トロツキー」を読んだんですけど、日本人兵士の嫌なメンタリティが強調して描かれていて嫌だったなあ。まあ、こんな感じだったのだろうけども。日本人って他国に比べると圧倒的に単一民族で、資源も乏しいせいか、精神論で押し切れるのが良くないと思う。
先日のオリンピックボランテイアの件での小池知事の「何をもってブラックだと言うのかわかりません」と涼しい顔でコメント、心底肝が冷えた。
「ブラックではありますが、何卒協力お願いしたい」ではなく、「最初から問題なぞありませんでした」と言い切ってしまう。これぞ日本スタイルなんだなあ。原発も「もし事故が起きれば国土に深刻なダメージを与えます!でも使わざるを得ないので覚悟してください!」ではなく、「事故なんぞ起きません!100%安全です!」というのが基本スタイルだからなあ。
タバコの注意書きみたいに、「あなたの健康を損なう恐れがあります」とか書けばいいのに。
週刊ニューズウィーク日本版 「特集:イーロン・マスク 天才起業家の頭の中」〈2018年10月9日号〉 [雑誌]
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矢部太郎「大家さんと僕」の大家さん、亡くなっていた。 [時事ネタ]
見出しの次の一行目。
さらっと大家さんが亡くなったことが書かれていて、
あまりに予想できなかった展開に頭が真っ白になり、しばらく思考停止してしまった。
それでかー。
以前、「大家さんと僕」のことを書いた記事が、ここ数日、異様なアクセス数の伸びを記録していた。
1冊目は湿っぽかったので、2冊目は賑やかなものが良いという、大家さんの生前の言葉に従った作品作りをするために、連載はしばらく休載になるそうである。森秀樹の漫画の掲載もないし、dマガジンで新潮を読むことはしばらくなくなるだろうと思う。
ニュースを検索して見つけたフォロワーのコメントを読んでいたら涙が出てきた。
矢部さんと出会えて、大家さんはきっと幸せだったんじゃないかと思います。漫画から溢れ出る大家さんの人柄や言葉、想い、これからも大切にしたいです。
— 三倉茉奈 (@ma__anan) 2018年8月23日
大家さんのご冥福をお祈り致します。
大家さん、きっとこれからもずっと矢部君を見守ってくださいますよ。矢部君と過ごした日々、大家さんにとっても宝物だったでしょうね。御冥福を心よりお祈り致します。
— 小川菜摘 (@551bbb) 2018年8月23日
さくらももこが乳がんで他界。ちょうど読んでいた水谷緑の「32歳で初期乳がん 全然受け入れてません」 [時事ネタ]
ちびまる子ちゃんでウルトラメガヒットを飛ばした作家だ。
若いのになぜと思ったら、乳がんだったそうだ。
乳がんといえば、最近読んだのが水谷緑の「32歳で初期乳がん 全然受け入れてません」。水谷緑といえば、最近知った中でトップクラスの才能を感じる作家。その彼女が乳がんになったと知ってショックだった。癌の家系らしい。
まだ自炊しておらず、60半ばの母が読むだろうと思って実家に置いてきたので手元にないので思いだしながら感想を描く。
タイトルにもある通り、初期乳がんなので死に至るとか絶望を極めた展開にはならないが、乳房を削った後にどうなるかの葛藤や、その場では不安に共感するものの、一旦別れれば自分の人生を普通に謳歌している周囲の人への苛立ちがリアルに描かれている。その性質上、作家のパーソナルなことが今回俺が読む中では初めて触れられていたのも良かった。
32歳で初期乳がん 全然受け入れてません (バンブーエッセイセレクション)
- 作者: 水谷 緑
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2018/07/12
- メディア: 単行本
32歳で初期乳がん 全然受け入れてません (バンブーコミックス エッセイセレクション)
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2018/07/12
- メディア: Kindle版
安倍首相が食事をしたコーラ1140円の店オリガミをマンガで読む!原田久仁信の「プロレス地獄変」 [時事ネタ]
こんな無駄遣いして!
もっと清貧に生きて庶民の気持ちをわかち合うべきだ!
…みたいな、いつものわかりやすいプロ市民の声が聞こえてくる様だ。
ちょっと気になったのが、「馬場も常連だった店だな」というツッコミ。
すぐピンときて蔵書を調べてみたら載ってた。
原田久仁信の「増補DX完全版 劇画 プロレス地獄変」にあった。
プロレス雑誌のカリスマ編集長が没落していく短編の中で、ジャイアント馬場にパーコー麺をおねだりするシーンが絶頂期を象徴するシーンとして描かれている。
コレが没落するとおにぎりになるそうだ。
ちなみにここのパーコー麺、歴代首相や政財界のフィクサー的(書いていてよくわからん)な人たちにも大人気で、ありがたがって記念に食べにくる人が多いのだそうだ。俺も一度食べてみたいと思った。ちなみに価格は2018年8月現在2900円!ちなみにハンバーガー3200円。ナポリタン2680円。
ところで、井上純一の「キミのお金はどこに消えるのか」を読み終わった。コーラ1140円で騒いでる人は絶対読んだ方がいい。
サメに襲われるインスタグラマー!沼口麻子「ほほ命がけサメ図鑑」の帯はこれでいいのか!? [時事ネタ]
これを見て思い出したのが、沼口麻子「ほほ命がけサメ図鑑」の帯のキャッチコピー。「人食いザメは存在しません」。読んでないけど、この世から人食いザメという言葉が無くなるまで頑張るというコメントをどこかで読んで、印象に残っていた。
なぜ印象に残っていたのか?それは「サメに襲われたらどうするか」ということを、少年の頃から常に頭のどこかに置いて生き続けてきたからだ。このコピーを読んで、人生のテーマともいえるこの話題に終止符を打つときがきたのかもしれないと思った。
そんなところにインスタのこの事件だ。
詳しく読んでみると、このインスタグラマーも「サメって本当は人を襲わないんですよ」ということを表現したくて、サメがうじゃうじゃいる中で優雅に泳いでる写真を撮ろうとして、逆にインスタ映えする結果になってしまったとのこと。
サメにしてみれば戯れてみただけのようだが、手首には傷が残ったという。地主は「過去に餌付けされた可能性があり、指を餌と間違えたのでは」というコメント。インスタの女性は「15人分の力で思いっきり強く握り締められた感じがした。サメと泳ぐのはリスクがある」とか語っているとか。
気になって、「ほほ命がけサメ図鑑」の著者の記事を読み返してみた。
「「人食いザメ」なんてこの世に存在しない、と断言できる理由」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/55713
>アメリカ人の死因を調べた統計調査によれば、1959年から2010年までの約50年間で、サメに襲われて死亡した人は26人。年間平均で0・5人ほどです。
死んでんじゃん!
でも落雷で死ぬより少ないのでセーフだと著者は語る。
>なぜなら、人がサーフボードにまたがって座る、あるいはパドリングをする姿を海中から見上げると、サメの好物であるアザラシやウミガメそっくりに見えるからです。
餌と間違われる奴はサーフィンなんかしてる奴らだからセーフという理論。
>「魚類最強のハンター」と呼ばれるホホジロザメでも、1ヵ月くらい獲物を見つけられず、腹を減らしてさまよっていることがあると聞きます。そんなときに好物らしき姿を見かけたり、美味しそうなにおいを嗅ぎつけたりしたら……。人がサメに噛み付かれる事件というのは、そういういくつかの偶然が重なって起きてしまうものなのです。
襲うのはお腹すかせてる時。しかもそれは偶然だからセーフという理論。
結局のところ、サメは基本的に臆病で、滅多なことで人は襲わないんだけども、映画ジョーズの影響で乱獲されて絶滅危惧種が増え、知る機会も減らされているので、どげんとせんといかんので、必要以上に怖がらないでね、という主張のようだ。人食いザメは存在しませんという強烈なキャッチコピーはちょっとやりすぎで、逆に誤解が強まるのではないかと思う。
もし「人食い人間は存在しません」というコピーの本があったら、まあ人間は普通人間食わないけども、頭がおかしくなったり、緊急避難的な場合だったら食うけど、それは例外だよなと思うだろう。「ほぼ命がけサメ図鑑」のコピーはそういう意味なのだろう。でもややアウトだと思うけど。。。
ソフトバンクのCMみたいに「ほぼ、人食いザメは存在しません」が正しいのではなかろうか。だいたい本のタイトルからして「ほぼ命がけ」だもんな。
人食いザメ対策で思い出すのが夢幻紳士。
服を足につけて体を大きく見せると襲ってこないという。
いつか悪の秘密組織に人食いザメをけしかけられたら、これを試してみたいと思っていた。
乾電池を放り投げると、そっちを追いかけてゆくみたいな漫画もあったな。なんだっけ?
とりあえず、悪人にサメにけしかけられたらどうするか?というテーマは今後も考え続けていかなくてはならないようである。やれやれだ。
遺灰争奪戦!麻原彰晃が死刑直前に語ったこと [時事ネタ]
まさかの、死刑直前に遺言を残していたとは。
やっぱり詐病だったということ?
頭がおかしくなった麻原彰晃を治療せずに処刑すれば、事件の真相は永遠に闇に葬られてしまうとか、アーチャリーがよく言っていた。自分らにとって都合の良い展開になるまで真相は闇の中と言い続けるつもりなんだろうなと思って聞いていたら、こないだ車のTVつけたら民法がその路線で番組作っていたので驚いた。
それがまさかの遺言残し。
しかもアーチャリーと敵対しているという四女に遺体を引き渡すという内容だという。いまだに父を立派な宗教家だと慕い、露出しまくってるアーチャリーを差し置くという皮肉。政治的に利用されないための陰謀だとアーチャリーは言う。
もちろんその可能性はある。
駄菓子菓子、麻原彰晃が一切に無反応になっているという状況がこれだけ広く周知されていて、そんなストーリー作るかねえという疑問がある。音声とか録音していないのだろうか。法律的に問題あるのかもしれんが、これだけの大事件なのだからさ。大事件だからこそ、ゴリ押ししてしまうものなのかもしれない。
遺灰をどうするかという話で思い出す漫画は、弘兼憲史作画、猪瀬直樹原作の「ラストニュース」。米軍が東條英機を処刑する日を当時の皇太子の誕生日である12月23日にしたのは意味があった、という話がある。死後、崇め奉られることの無いように、神経を使って処理されたという描写がなされている。
米軍が去った後に日本人が数人出てきて残った遺灰をかき集めるシーンがある。フィクションなのだろうが、リアルだ。年々じわじわくる。
オウムに暗殺されかけた小林よしのり氏は今回の死刑執行を受けて、SPA!でオウム事件のことをまた描くという。すごい楽しみだ。
クレしん降板!矢島晶子といえばこっちの印象、伊東岳彦の「覇王大系リューナイト」 [時事ネタ]
声優の矢島晶子さんが、クレヨンしんちゃんの野原しんのすけ役を降板だそうだ。
あいにく、クレヨンしんちゃんの知識はほとんどないけども、矢島晶子さんで思い出すのは「覇王大系リューナイト」のヒロイン、パッフィー・パフリシア役。と、言ってもアニメもほとんど見てないけど、なぜか覚えている。
リューナイトは原作者の伊東岳彦自らコミカライズされ、創刊間もなかったような気がするVジャンプで連載された。当時、自分の中では同氏の漫画、「宇宙英雄物語」が大ブームを巻き起こしており、その漫画が出版社のトラブルで長期休載になっていたこともあって、この展開は大いに燃えた。
リューナイトは剣と魔法の世界にロボット(リュー)が出て来る世界観。あまりアニメを語ることは自分はできないが、魔神英雄伝ワタル系といえばわかりやすいのか。
リューナイトのコミカライズはタイアップ作品らしく、コンパクトに3巻でまとまっている(初版)。脂が乗った作画が楽しめる。最終決戦で読者から公募したリューが登場するのだが、リューヤンキーが好きである。ちょっと世界観に合わないが、こういう路線もありなのではないか。
ところでアマゾンで検索して見たところ、新装版しか引っかからない。しかも絵柄が結構変わっていてノベライズかなんかかな?と思ってしまう。
覇王大系リューナイト(上) (ホーム社漫画文庫) (HMB I 3-6)
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- 出版社/メーカー: ホーム社
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覇王大系リューナイト(下) (ホーム社漫画文庫) (HMB I 3-7)
- 作者: 伊東 岳彦
- 出版社/メーカー: ホーム社
- 発売日: 2010/06/18
- メディア: 文庫
ヴァリアブルアクション 覇王大系リューナイト リューウィザード・マジドーラ
- 出版社/メーカー: メガハウス
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