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パクリかオマージュか?20年ぶりに思い出した「最初の感動を奪う」問題。 [心に残る1コマ]

なんかツイッターである揉め事を見て、あることを思い出した。

昔、ファミ通で鈴木みそがアメリカ取材に行って、そのレポ漫画の扉コマにアレックス・ロスの絵をパロディにしたことがあった。そのことについてアメコミのネット掲示板で不快感を表している人がおり、鈴木みそが降臨してコメントするというちょっとした騒ぎになっていた。
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(左は鈴木みそ「おとなのしくみ」2巻。右はアレックス・ロス「スーパーマン ピース・オン・アース」より)

鈴木みそはアレックス・ロスは知らず、アメリカを象徴するものとして、取材の過程でたまたま取得したイメージをアレンジしたとコメントしていたように記憶している。調べてみたら、もう20年も前の話だった。ネットに20年前があることにちょっとめまいを感じてしまう。歳をとるわけだ。今、巷にはマーベルロゴの衣類を着ている人が溢れているが、20年前に比べたら信じられない現象だ。アメコミそのものはいまだにマイナーだけども。

鈴木みそのコメントは納得できるものだと思う。印象深いのが、それでも不快感を表している人が「アレックス・ロスを絵を見て最初に感動する権利を、鈴木みそが奪っている」とかなんとか書き込みしていたこと。そりゃそういうこともあるかもしれないけども、そんなヤツいるかなあとも思うし、いたとしても1万人に一人ぐらいじゃなかろうかと思うし、言っちゃなんだけどそんなヤツはバカだなあとも思ってしまう。

けどけど、世の中はそんなことばっかりじゃないか。
自分だって誰かれの功績を知らず、それをかっさらった人に感動しているかもしれない。
漫画に限らず、世の中の全てのものは思索の蓄積で形作られているのだから。

大ブームを起こしたNHKのドキュメンタリー番組「プロジェクトX」に関わった人に聞いたことがあるのだが、あーいうのは番組放送後も事実関係で揉めるのだそうだ。見ていた人はそんなことを知らず、TVに映った人をオリジナルを作った人と認識している。

昔、黒澤明の映画の解説で、あれこれのシーンはこんな洋画と全く一緒でとか全く知らないし見ることも困難なタイトルを挙げられていてびっくりしたことがある。ほとんどの人はそれを知らずに映画天皇黒澤明が突然誕生したと思いがちだ。当時を知らないし、本当にマイナーなものは残りようがないからだ。手塚治虫が出現した時代、漫画家なんて田河水泡とか長谷川町子以外いたの?という感覚もある。いや、それ以外にもうじゃうじゃ漫画家はいて、多かれ少なかれ影響を与えあっていたはずだ。人々はそれを忘れがちだ。

蛇蔵の「決してマネしないでください」で、発明を水があふれた瞬間のことと例えているが、これなんかも味わい深い良い例えだと思う。
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むしろオリジナルじゃないもので感動していたと気付いた時の感覚の方が、人生において重要なのではと思う。

 

スーパーマン/ピース・オン・アース (DC super comics (No.011))

スーパーマン/ピース・オン・アース (DC super comics (No.011))

  • 作者: Paul Dini
  • 出版社/メーカー: 小学館プロダクション
  • 発売日: 2000/06
  • メディア: コミック



おとなのしくみ (2) (アスペクトコミックス)

おとなのしくみ (2) (アスペクトコミックス)

  • 作者: 鈴木 みそ
  • 出版社/メーカー: アスキー
  • 発売日: 1999/04
  • メディア: コミック


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毎週楽しみに読むゴーマニズムに時々がっかりするという当たり前の話 [心に残る1コマ]

もう先々週のことだけど、
ゴーマニズムで予告していた安田純平擁護漫画がついに掲載された。
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「週刊SPA! 」2018年12月11日号

これこれこういう理由でジャーナリストは保護されなければならないって理屈はよくわかるんだけどさ、どこの国だって人間性と相談しての話なんじゃないかなあ。まずジャーナリストのイメージが悪いよ。ジャーナリスト宣言とか広告を打った朝日新聞のせいだ。
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大事なのは人物だよ。言ってることや党派なんてどうだっていいのサ。主義主張はどうにでも変わるけど人物は変わりゃしないからね。と、勝先生もおっしゃってます)

安田氏も結局謝罪はしたけれど、解放された直後に不満タラタラな姿を見ているから、どっちが本性かといえば後の方だと皆が思ったろう。色々と良くない噂もあるが、信じられてしまっても不思議ではないんでないか。バッシングされるべき人間でないなら、橋下徹が言う通り謝罪が最初に来るべきだったと思う。

そう思って読み返してみると、小林よしのり氏は最初ネットで「武士のような人格」と安田氏を絶賛していたのに、漫画で小林氏は安田氏の人間性の賞賛は全くしておらず、単にジャーナリストを保護しなければならない理由について書いてるのみだ。ネットの噂を色々見て、ちょっと怯んでしまったのではないかと邪推してしまう。

 
ゴーマニズムでは擁護していた人間を、批判するために後で悪辣に描くことがよくある。真っ先に思い出す例は江川紹子だ。幾ら何でもよく書きすぎだろうと当時思った。ちなみに「天使のような人だ」とまで書いている(と思ったのだが今回読み返してみて今現在確認できてない)。一方、最近の江川紹子像は落差が激しすぎる。似ているかもしれないが、確実に愛は減退している。だから安田氏をいま小林氏が絶賛していても、またいつものアレが始まったとしか思えない。
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(左、1996年「新ゴーマニズム宣言」1巻/右、2018年「ゴーマニズム宣言2nd Season」1巻

そもそも、大東亜編がとても良かっただけに脱力が激しい。
心にやましさがないことを証明するために指を切断したり割腹自殺したり。国士たるもの、これぐらいの苛烈さがなければいけないというメッセージかと思って読んでいた。特に爆裂弾を投擲するテロを起こし自決したが、被害者からもその偉大さを称えられた来島恒喜が衝撃だった。
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(左、小林よしのり「ゴーマニズム宣言SPECIAL 大東亜論 巨傑誕生篇」/右、安彦良和「王道の狗」

わざわざ赤と黒のマジックインキで工夫してプラカードに命乞いを書き込んだ安田純平氏とそれが同格だというのだろうか。命が助かって良かったねとは思うけども、英雄と称える気にはならない。

 
ゴーマニズムで最近、他にがっかりしたことといえば、TBS社員に強姦されたと訴える伊藤詩織さんの件。彼女に小林氏がエールを送ったことは最近発売された「シーズン2nd」1巻にも収録されていいる。ツイッターで知ったのだが、彼女宛てに送られたという応援の手紙の内容を知って衝撃を受けた。血の気が引いた。差出人がカバキ事件の被害者だったのである。

カバキ事件は初期のゴーマニズムでも扱っており、その内容に本人が否定的な反応をしたことにより、小林氏はセカンドレイプと認め謝罪している。あれも描くにあたって、女性スタッフや担当編集者(女性)と何重にかチェックしているだろうが、ああいうことになってしまうのである。ゴーマニズム好きとしては思い出してたいそう落ち込んでしまう出来事だった。まあ、時々思い出すべきなのかもしれない。

 
最近のゴーマニズムは政治ネタが多くて辛い。政治はどうにもわかったような気がしない。すぐに成果に現れるようなことでもないし、過去の歴史においてもいまだに賛否が分かれるものもある。良い成果が得られたとしても、近い未来に悪い結果につながるようなこともある。基本的に「やらない人」が「やってる人」を好き放題批判するのは卑しい行為だと思うのだが、政治はそれが許されるという理屈も受け入れがたい。かといって小林氏に政治をやれとも思わないし、やって上手くいくとも思えない。

今は小林氏は枝野推しだけれども、薄っぺらい。手のひら返しは目に見えている。また脱正義論みたいなことになる。良いときは賛美、悪い時は批判、それが柔軟さと言えばその通りだけれども、面白い漫画のフォーマットに適してないのではないか。枝野に失望したら筆を折るぐらいの覚悟で描いてくれたら興味が湧くのかもしれない。折って欲しくはないけども。

だからどちらかというと、もっと身近な話題を扱いそうな「よしりん辻説法」の方に期待してしまうのである。

 

ゴーマニズム宣言 2nd Season 第1巻 (SPA!コミックス)

ゴーマニズム宣言 2nd Season 第1巻 (SPA!コミックス)

  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2018/12/10
  • メディア: Kindle版



Black Box

Black Box

  • 作者: 伊藤 詩織
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2017/10/18
  • メディア: 単行本


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特定の誰かを不快にさせてまで発信するべきものがある。小林よしのり「ゴーマニズム宣言」 [心に残る1コマ]

「芸術は特定の誰かを不快にさせてまで発信するものでは無い、と美大の先生から教わった」というフレーズがネットで注目を集めているのを見た。だから表現の自由もその上で成り立つと。ちょっと目眩を覚えた。その話の続き。

読み返すほどにゲシュタルト崩壊を起こすフレーズだ。
好意的に、破綻の無いように言い換えるなら、せいぜい「人の嫌がることはやめましょう」と言ってるだけに過ぎない。そんなことは幼稚園で教わることで、芸術とか美大とか、一切関係ない。

今の価値観で測りきれないからこそ芸術は保護されるのである。
誰も不快にさせないものであるなら、わざわざ芸術とする必要がない。それは単なる娯楽だ。

まあそんな理屈は冒頭の発言主もわかってることだろうと思う。想像だが、くっだらないレスバトルでマウントを取るために美大出というプロフィールが必要だっただけの話なのだろう。

 
別に世間でいうところの芸術なんか知らんし、熱く語りたくないのだが、小林よしのりのゴーマニズム宣言のことを世の人が「所詮漫画」だと貶めようとする人がいるなら、あえてこれは芸術なんだと熱く語りたい。

何度も描いたが、ベストセラー作家が、歴史に残るほどのレベルの悪の秘密組織に嫌がられることを承知で、表現の衝動を抑えなかったのはすごい。リスクを承知の上で、疑惑の段階で犯人を決めつけているのだ。考えられない。さらに素晴らしいのは、この時にハッキリと誰かを傷つける、表現はそういうものだと覚悟しているということだ。こんな漫画家は後にも先にも現れないだろう。というか、別に漫画家がこんなことしなくていい。
芸術家.jpg

やってることは理屈の上ではアウトである。
ただ理屈通り手順を踏んでいたら、救えない人もいたのかもしれない。
基本、たまたま良い結果が出ただけのことである。
システム化し、誰もがやっていいことではない。
このギリギリを攻めて成果も出す。
これぞ芸術だ。
 
 
今の価値観だと誰が見てもオウム真理教なんか怪しいに決まってると思うだろう。オウムを批判することに(オウムと争う以外に)そんな苦労はないだろうと思ってしまうのではないか。だが、圧力は外野からどころか、なんと教団批判の作品を発表した掲載誌がオウム擁護のキャンペーンを起こしてしまうのである。しかも誰もが教団を疑うであろう地下鉄サリン事件の後に。こういうことは人々の記憶にあまり残らない。
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当時の倫理観や道徳や体制と戦い、生き残ってきた芸術家達の物語も、勧善懲悪化して捉えられているものが多いと思う。だから、芸術は誰も傷つけないとか思ってしまう自称芸術家が生まれてきてしまうし、それが真理だと共感を呼んでしまうのではなかろうかと思う。恐ろしいことだ。そして難しいことだと思う。

 
どうも短くまとめられないみたいなので、
さらに続いて小林よしのり氏について語る。

 
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美大の先生「芸術は誰も不快にしない!」ゲシュタルト崩壊を引き起こすこの言葉について考えてみた [心に残る1コマ]

「芸術は特定の誰かを不快にさせてまで発信するものでは無い、と美大の先生から教わった」というフレーズがネットで注目を集めているのを見た。だから表現の自由もその上で成り立つと。ちょっと目眩を覚えた。

俺が誤読してるのかなと、だんだんゲシュタルト崩壊を起こしてくるようなフレーズなのだが、発言主の他の発言を追ってみると、冴えない男への呪いの言葉を吐き続けているタイプの女性だったので、まああまり深い意味はないのだろうなという結論に落ち着いた。自分が嫌いな表現を抹殺しようと、美大出というプロフィールで説得力を加えたかったのだろう。

自分が芸術を語るのもおこがましいが、世間様にお伺いを立てることを第一義にするものを芸術とは言わないような気がする。もっと純粋に、自分の心からの衝動を表現するものだと思うけど。

しかしだ、これは理想であって、芸術家として食っていきたいのであれば世間様の意向を忖度するのが普通だ。世の中に残っている名作も、世渡り上手が作ったものが多いと思う。そもそも「名作を作った人=人格者」というのはありがちな刷り込みだ。

口当たりの良い言葉に世間が条件反射的に共感することを計算しての冒頭の発言なら随分ひどい話だが、この件については衝動的に便利な言葉として使ったものではないかと個人的には思える(遠回しに褒めてない)。だからゲシュタルト崩壊を起こすのだ。

美大出でもない自分が確信しているのは、審美眼なんて誰にも無いということだ。美の基準も時代によって変わると、日本人の大多数はわかっているとも思う。だから例え現時点でなんの価値がないと判断した他人のなんらかの作品についても、一応畏怖があり尊重する。判断を委ねる。いつか価値が上がるかもと夢見たりする。処分に困るようでなければ、わざわざ率先して焼却したり破壊したりはしない。
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だから、表現の自由は尊重されるのだ。
ある程度道徳的におかしな表現であってもお目こぼしがある。特に性表現については寛容だ。これは源氏物語とか春画とか、エロ表現が代表作な民族だからだと思う。そして不寛容がどれほどの後世において非難されることなのか理解している。
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自身の審美眼(ここ大事)と良識によって他人の作品が焼却&破壊できるかどうか決められると思っている人は間違いなく邪悪だ。それが後世においても評価され続けると信じているなら狂っていると思う。ゾーンニングは大事だが、とんでもない間違いを犯すかもしれないという危機感を持ってのぞむべきである。
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ハレンチ学園の永井豪が文部科学省から表彰されることもある。
アトムや仮面ライダーですら暴力反対の槍玉に上がったことがあるそうだ。
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多くの人の心を動かしたものには反感もつきまとう。新しいものには新しいトラブルもついてまわる。全く共感できないもののために新しいトラブルを背負い込むのが嫌な人間はますます反発する。こういうのを老害、あるいはPTAのオバハンという。誰もが見てきて、ああはなるまいと思ったはずなのに、いつか誰も忘れて、かつて辟易した存在になってしまうのかもしれない。
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この件に引っ掛けて何か作品を引用するつもりだったのだが、前置きで結構書けてしまった。次回に続く。
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平山祐介、着まわしのテクニック披露中に部下の女に手を出そうとしドン引きされる「OCEANS12月号」に心が冷える [心に残る1コマ]

dマガジンで読んだ「OCEANS 2018年12月号」の着まわし記事が面白い。
ドラマ仕立てで着まわしテクニックを紹介してるのだけど、その内容が。

主役演じているのが平山祐介という、よく見かけるモデル。
俳優としてコウノドリに出てたな。
「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン!」みたいなシーンが印象に残ってる。

やり手の会社員だったけど、派閥抗争でセミリタイアして農家に。
前の会社に熱心に口説かれて復帰。

妻子ありなんだけど、復帰した会社の新しい部下の女性にドギマギ。
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一緒に食事をして良いムード。
もう一歩踏み込む勇気が持てず自己嫌悪。
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後日、また食事を一緒にした際、手を握ってみるがドン引きされる。
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あああああああああ!痛い痛い痛い!!!!!!

…というサブストーリーが所々に挿入されている。

オチは農家時代に知り合ったおじいちゃんが、会社の偉い人でという釣りバカ日誌方式でメデタシメデタシとなるのだが、部下女性にドン引きされたその後の彼女との関係については一切触れられていない。ちなみに不仲だった奥さんとは関係が良好になっている。

フォレスト・ガンプ風に言うと、女の子はチョコレートの箱みたいなものだ。
開けるまでは何が入っているか分からない。
通報される時もあれば、やらしいことさせてくれる場合もある。

平山祐介でもこんな目にあうのだろうか。
ストーリーを追っていくと、ミスキャストのような気もするんだけど。


最近一緒に働いた女の子に、サイバージャパンみたいなフェロモン出しまくりの女の子がいまして、とにかく仕事中ナンパされまくっていた。「ほんとキモイんですけど〜、どうしたらいいですかね(笑)」とか言ってましたけど、モテ女の嗜みとして笑ってスルーしていただきたいと思った。

 
今までアドレス渡しで激しく拒絶されたのは三度。
一度目は昔、職場で吹聴されて恥かいた。
二度目は外で知り合って交換したけど二通目で「もうメールしないで」という直球。これはまだいい方だ。
三度目は臨時で行った職場でナンパしたら上司にチクられた。
いやこちらとしたら、もう会わないからスルーしても気まずくなることがないからマナーとして最終日にアドレス渡したんだけど!ちなみに一度目の女の子は職場違うのに、姉が一緒の職場でチクられてしまった。

で、よりにもよって後日、その職場に転勤になってしまうのである。
お互いその件については触れなかったが。
でで、その職場でアイドル並みに可愛い女の子からデートに誘われて失敗して、友達だったその子が激怒して大炎上してしまうのである。。。

 

OCEANS(オーシャンズ) 2018年 12 月号 [雑誌]

OCEANS(オーシャンズ) 2018年 12 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ライトハウスメディア
  • 発売日: 2018/10/25
  • メディア: 雑誌


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この秘書がすごい!大賞はこの2人!ついでに思い出す秘書漫画は? [心に残る1コマ]

dマガジンである雑誌を読んだが、秘書特集の中にすごすぎる秘書が2人いた。

こんなのを秘書にしてる社長が世の中にいるとは。
嘘だろう。インスタ映え用にモデル連れてきたんだと言ってくれ。羨ましすぎる。
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言ってることが俗物過ぎるのはわかってるけれど、数ある秘書の中では理性もぶっ飛びそうなってしまう人もいるだろうからしょうがない。

それにしても2枚目のこのお尻、下腹が少しぽこっとした感じ。たまらん。
秘書2.png
(追記:上の写真の方は秘書ではなく、経理会社の人だそうです)
なんの雑誌か知りたい方は、画像クリックか、文末のリンクから。

 
秘書で思い出す漫画といえば、ゴーマニズム宣言
小林よしのりの秘書も何度か代替わりしている。
男女の関係はなかったのかと、まあ下衆だけれども気になることはある。

9巻で呉智英が秘書を連れてきた回も印象に残っている。
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今もこの秘書はいるのだろうか。
ていうか呉智英は生きているのだろうか(生きているらしい)。

オウムが地下鉄サリン事件を起こす直前の頃の話である。
実に呑気な回だ。裏では相当大変だったろうけども。。。
まだこの頃はキムタクもそれほど有名ではなかった気がする。
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ゴーマニズム宣言〈9〉

ゴーマニズム宣言〈9〉

  • 作者: 小林 よしのり
  • 出版社/メーカー: 双葉社
  • 発売日: 1996/03
  • メディア: 単行本


GOETHE(ゲーテ) 2018年 10 月号 [雑誌]

GOETHE(ゲーテ) 2018年 10 月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/08/24
  • メディア: 雑誌


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かつては日本人の常識だった「忠臣蔵」。漫画はどう忠臣蔵を描いてきたか。 [心に残る1コマ]

前回、忠臣蔵について触れた。
他に忠臣蔵漫画で思い出すのは、ほりのぶゆきの「江戸むらさき特急」の4コマ。
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四十七士(仇討ちを果たしたメンバーのこと)を、まるで寒くて買い出しに出るのが億劫になった学生のように描いているのが面白い。1人が「今年はやめれば」とこぼしてしまったところに「今年はあ!?」とツッコミが入る。当時は年末になると必ず忠臣蔵のTVドラマが放送されており、その常識を前提としたメタギャグである。

更に他に魔夜峰央の「パタリロ!」にて、忠臣蔵の話が出てくる(8巻)。
作者は冒頭で知っていて当然の話として語っており、当時子供だった自分には違和感があった。「電柱でござる!」というギャグは「殿中(でんちゅう:ボスの目の前)」とかかっているのだが、意味もわからず笑っていた。忠臣蔵といえば、相手を羽交い締めにしながら「殿中でござる!」という話という認識でしばらくいたと思う。
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実在の武士の日記をコミカライズした横山光輝の「元禄御畳奉行の日記」にも忠臣蔵の描写が出てくる。それによると、当時の庶民はあまり関心を持たなかったようで、日記にも軽く触れられているだけで、ブームになったのは歌舞伎をやり出してからとか分析されている。
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前回紹介したみなもと太郎の歴史漫画のいわゆる本筋とも言える「風雲児たち幕末編」21巻では、幕末にあっても忠臣蔵の影響がそこかしこに出ていることが描かれていて面白い。なんと井伊直弼が暗殺された桜田門外ノ変の事後処理にまで忠臣蔵が影響しており、巻き込まれた武家が対応に神経を使っている様子が描写されていて、これぞみなもと節だと唸らされる。
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パタリロ! (第8巻) (花とゆめCOMICS)

パタリロ! (第8巻) (花とゆめCOMICS)

  • 作者: 魔夜 峰央
  • 出版社/メーカー: 白泉社
  • 発売日: 1981/07/01
  • メディア: コミック


元禄御畳奉行の日記 下 (秋田文庫 7-45)

元禄御畳奉行の日記 下 (秋田文庫 7-45)

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 秋田書店
  • 発売日: 2008/07/10
  • メディア: 文庫


風雲児たち 幕末編 21巻

風雲児たち 幕末編 21巻

  • 出版社/メーカー: リイド社
  • 発売日: 2012/11/29
  • メディア: Kindle版


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命拾いの瞬間。グレーであれば良いという殺人教団の心理。小林よしのり「新ゴーマニズム宣言」 [心に残る1コマ]

新ゴーマニズム宣言、1巻か2巻だったか。
オウム幹部の死刑執行でまた再販かかってるのでぜひ読んでほしいコマ。

小林よしのりが命拾いした歴史的瞬間。
ほんと一歩間違えていれば死んでいた。
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普通、このシチュエーションなら危害を加えにくるようなことはないと思うだろう。
だがそこを殺しにくるのがオウムだった。
教団施設に行っていれば、間違いなく小林よしのりは殺されていたと思う。
暗殺未遂2.png

疑われようとも、「しれっ」と知らぬ存ぜぬで押し通す。
ありえない態度にこちらとしても万が一違ったらとか考えてしまう。
実際に、そういう心理を利用してオウムは擁護者を増やしていた。

他人の悪意というのは想像を絶する場合がある。


それを想定内にするのが、責任ある立場にいる人の義務だと思う。

 

新・ゴーマニズム宣言〈第1巻〉

新・ゴーマニズム宣言〈第1巻〉

  • 作者: 小林 よしのり
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1996/07
  • メディア: 単行本


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ちょうど四半世紀前に描かれた4コマ。君たちはどう読むか? [心に残る1コマ]

「伝染るんです」を読み返していたら、恐竜毛生え説というのがあった。
これって、どういう風に読むべきなのだろう。
毛生え説.png
伝染るんですの連載時期は1990年〜94年。
問題の4コマは93年。最終巻である5巻に収録されている。

俺が子供の頃と、現在の学説はいろいろ違っている。
今や、恐竜に毛が生えてたかもしれない説はずいぶんメジャーだけども、それも結構最近になってからで、リアルタイムで伝染るんですを読んでた頃は間違いなく「そんな説ねーよ(笑)」というスタンスで読んでいたはずだ。今、初めてこの4コマを読んだ人は「ちょっと違うよ!(笑)」という反応だろう。

ウィキペディアで調べてみると、学者の間では割と昔から「毛が生えてたんじゃないか」という論争があったそうだ。「始祖鳥」の知識は子供の頃にもあった。裏付けとなる化石が発見されたのは95年だという。

吉田戦車がどういう意図でこの漫画を描いたのかはわからない。
結構頭の良い人という印象で、コラムも面白い。

 

伝染るんです。 文庫版 コミック 全5巻完結セット (小学館文庫)

伝染るんです。 文庫版 コミック 全5巻完結セット (小学館文庫)

  • 作者: 吉田 戦車
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2011/03/01
  • メディア: 文庫



[まとめ買い] 伝染(うつ)るんです。

[まとめ買い] 伝染(うつ)るんです。

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Kindle版


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世界名作拷問漫画の傑作、「勇午」に異議ありの声!真相やいかに? [心に残る1コマ]

dマガジンでサイゾー4月号を読む。

電子書籍の発達で、堂々と紙の本で読めない残酷漫画の需要が高まってるという記事の中で、こんなのがあった。

>「拷問の玉手箱や〜!」。思わずそんな感想が漏れるほど、拷問のレパートリーに富んだ漫画がある。それが講談社刊「月刊アフタヌーン」(94〜04年)「イブニング」(04〜15年)で連載されていた「勇午」だ。世界を股にかけ、紛争を解決するネゴシエイターの主人公が、世界各国で拷問にかけられるのが物語のお決まりになっており、ある時は生きたまま標本にされ、ある時はオリーブオイルを全身に塗られヒーターで丸焼けされそうになる。さらに、塩漬けにされ3日もたたずにミイラにされる…といった奇想天外な拷問が登場したことも。

この塩漬け拷問、塩が体の水分吸いまくって徐々に死に至らしめるという理屈で、読んだ当時戦慄したものだ。今だにトラウマになっている。そういえば「パタリロ!」で美術品を盗むために小麦粉を使って計量装置をごまかそうとしたところ、間違えて塩を使ってしまい、それが空気中の水分を吸って警報機が作動してしまうという話があった。
スクリーンショット 2018-03-21 17.24.44.png


ところが、サイゾーの記事ではこれについて専門家に意見を聞いている。

>ちなみに、この塩漬け拷問について上野先生に見てもらったところ、「人間の皮膚のバリアをもってして、ミイラになるなんてあり得ないでしょ〜(笑)」と一笑されてしまった。

スクリーンショット 2018-03-21 17.08.53.png

だそうだ。
100メガショック!

ところでこの上野先生というのがよくわからない。サイゾー愛読者なら常識なのだろうか。コーナーをくまなく探して見たが、なんか唐突にここだけ出てきてるっぽい。「サイゾー 上野先生」で検索しても出てこなかった。先生というだけで医者や科学者でない可能性もある。

 
「勇午」を読んで以来、漫画やTVに拷問が出てくるたび、本物があんなに生ぬるいはずはない。自分だったら絶対耐えられないと思っている。世界拷問漫画の傑作、勇午の名誉が回復される日は来るのか。

 

サイゾー2018年4月号【オトナの「裏」社会学・「漫画村」の<裏>金事情・ランジェリーヤクザ】

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: サイゾー
  • 発売日: 2018/03/19
  • メディア: 雑誌



勇午(1) (アフタヌーンコミックス)

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  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1994/06/23
  • メディア: Kindle版



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